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しぼ・る【絞る・搾る】🔗🔉

しぼ・る絞る・搾る】 〔他五〕 ①しめつけたり押しつけたりして、中の水分を出す。 ㋐ねじりしめて水気を出す。源氏物語藤裏葉「咎むなよ忍びに―・る手もたゆみ今日あらはるる袖の雫を」。平家物語4「池よりあがりぬれたる物を―・り着て」。「袂を―・る」「ぞうきんを―・る」 ㋑物を圧搾して液をとる。宇津保物語藤原君「烏胡麻うごまは油に―・りて」。日葡辞書「サケヲシボル」「チ(乳)ヲシボル」「チ(血)ヲシボル」 ㋒まぶたを強く閉じて、涙をはらう。源氏物語御法「涙にくれて、目も見え給はぬを、しひて―・りあけて見奉るに」 ②出る限りの物が出るようにする。枕草子25「験者の物のけ調ずとて…蝉の声―・り出だして読み居たれど」。和英語林集成3版「タミヲシボル」。「声を―・って助けを求める」「税を―・り取る」「涙を―・る」「知恵を―・る」 ③(「油をしぼる」の略)きびしく責めたてて、脂汗の出る思いをさせる。きつく叱る。「なまけている者を―・ってやった」 ④きびしく訓練する。きたえる。「発音の面で生徒を―・る」 ⑤絞り染をする。「帯をかのこに―・る」 ⑥弦つるを十分に引いて弓を強くたわめる。弓を強く張る。曾我物語1「二の矢をつがひ、―・り返して、月の輪を外さじとゐをかけて射ければ」 ⑦たたみよせてくくる。浄瑠璃、天神記「幕―・らせて御台所」。浄瑠璃、唐船噺今国性爺「袞竜の御衣―・り着し」。「袋の口を―・る」 ⑧拡散したものを小さくまとめる。 ㋐写真で、レンズの開口をせばめる。「F8に―・ってうつす」 ㋑話題・対象をそれに限定する。「問題をそこに―・ってお話しします」「人数を―・る」 ㋒スピーカーの音量を小さくする。 ⑨相撲で、相手の手を自分のわきに挟んでしめつけ、力が出せないようにする。「右から―・って一気に出る」 ⑩(自動詞的に)しぶり腹の下痢をする。日葡辞書「ハラガシボル」 ◇「絞」は、ねじって水分を出す意から、無理に出す、量や範囲を小さくする場合など、広く一般に使い、「搾」は、押しちぢめて液などを取る、無理に取り立てる意の場合に使う。

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