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きょ‐む【虚無】🔗⭐🔉
きょ‐む【虚無】
①何物もなく、むなしいこと。空虚。「―感」
②虚空。大空。芭蕉、幻住庵賦「―に眼をひらいて嘯き」
③[史記太史公自序]老子の説。有無相対を超越した境地。天地万物は一つと称する認識を超越した本体より発生するが、それには形状がなく、見ようとしても見えず、聞こうとしても聞こえない。そこで虚無という。
⇒きょむ‐しゅぎ【虚無主義】
⇒きょむ‐てき【虚無的】
⇒きょむ‐てんたん【虚無恬淡】
⇒きょむ‐とう【虚無党】
⇒きょむ‐の‐がく【虚無の学】
きょむ‐しゅぎ【虚無主義】🔗⭐🔉
きょむ‐しゅぎ【虚無主義】
ニヒリズムの訳語。石川啄木、A LETTER FROM PRISON「猶予は此処に、―と暗殺主義とを混同するの愚を指摘して」
⇒きょ‐む【虚無】
きょむ‐てき【虚無的】🔗⭐🔉
きょむ‐てき【虚無的】
人生や世の中をむなしいものと考えるさま。
⇒きょ‐む【虚無】
きょむ‐てんたん【虚無恬淡】🔗⭐🔉
きょむ‐てんたん【虚無恬淡】
[荘子刻意「虚無恬淡にしてすなわち天徳に合す」]無欲で心がやすらかなさま。
⇒きょ‐む【虚無】
きょむ‐とう【虚無党】‥タウ🔗⭐🔉
きょむ‐とう【虚無党】‥タウ
(ニヒリストの訳語)19世紀後半のロシアの革命家の一派を呼んだ語。
⇒きょ‐む【虚無】
きょむ‐の‐がく【虚無の学】🔗⭐🔉
きょむ‐の‐がく【虚無の学】
老子が創始し、荘子らが継承したとされる学で、無為を以て道徳の極致とする。道家の淵源となった。
⇒きょ‐む【虚無】
こむ‐そう【虚無僧】🔗⭐🔉
こむ‐そう【虚無僧】
(室町時代の普化宗ふけしゅうの僧朗庵が宗祖普化の風を学んで薦こもの上に座して尺八を吹いたから、薦僧こもそうと呼んだという。また一説に、楠木正成の後胤こういん正勝が僧となり虚無と号したからともいう)普化宗の有髪の僧。深編笠をかぶり、絹布の小袖に丸ぐけの帯をしめ、首に袈裟をかけ、刀を帯し、尺八を吹き、銭を乞うて諸国を行脚あんぎゃした。普化僧。こもそう。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「―こもそうの尺八」→梵論ぼろ
虚無僧

こも【菰・薦】🔗⭐🔉
こも【菰・薦】
①〔植〕マコモ。万葉集11「三島江の入江の―を刈りにこそ」
②あらく織ったむしろ。もとはマコモを材料としたが、今は藁を用いる。
③(「虚無」とも書く)薦僧こもそうの略。
④薦被こもかぶりの略。おこも。
⇒菰の上から育てあげる
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