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はかり【計り・量り・測り】🔗⭐🔉
はかり【計り・量り・測り】
①はかること。はからい。思量。万葉集4「こと―せよ」
②めあて。あてど。伊勢物語「いづこを―とも覚えざりければ」
③きり。かぎり。際限。源氏物語鈴虫「―もなくかしづき聞え給ふ」
④尺・枡ます・秤はかりなどではかること。計量。「―があまい」
⇒はかり‐うり【量り売り】
⇒はかり‐きり【量り切り】
⇒はかり‐ぎんみ【量吟味】
⇒はかり‐たて【計立・斗立】
⇒はかり‐べり【計り減り・量り耗り】
⇒はかり‐むし【計り虫】
ばかり【許り】🔗⭐🔉
ばかり【許り】
〔助詞〕
(副助詞。「計る」と同源。口語ではバッカリとも)
①体言、活用語の終止形に付く。
㋐分量・状態・程度などの、おおよその見積りを表す。大体…ぐらい。…ほど。万葉集8「わが宿の萩の花咲けり見に来ませ今二日―あらば散りなむ」。万葉集7「広瀬川袖つく―浅きをや心深めてわが思もへるらむ」。土佐日記「年九つ―なる男の童」。「20人―集まった」
㋑おおよその時期・時刻を表す。…頃。土佐日記「卯うの時―に船いだす」。「1年―前」
㋒おおよその場所を表す。…あたり。辺。源氏物語末摘花「隅の間―にいと寒げなる女房」
㋓(推量の助動詞「む(ん)」に付いて)そうしそうなことを示す。「今にも踊り出さん―の喜び」
②(「計り」「斗り」とも書く)体言、活用語の連体形に付く。
㋐事柄の範囲がそれ以上に出ないことを表す。…だけ。源氏物語若菜下「人目に咎めらるまじき―にもてなし」。「しるし―の品」
㋑それに限定する意を表す。…だけ。古今和歌集恋「言ことに出でて言はぬ―ぞみなせ川したに通ひて恋しきものを」。「それ―は許してくれ」「あとは待つ―だ」
③それ以外にない状態であることを表す。
㋐今そうする状態にある意を表す。「出かける―のところだった」
㋑済んで間もない意を表す。「今仕上がった―だ」
④(「―に」の形で)それがもとになって次の事態が生じた意を表す。…だけに。…ために。「油断した―に失敗した」
⑤(打消の「ない」「ぬ(ん)」に付いて)はっきりそうしないだけで、ありありと現れているさまを表す。「どうだと言わん―の顔つき」
⇒ばかり‐か【許りか】
はかり‐しれ‐な・い【計り知れない】🔗⭐🔉
はかり‐しれ‐な・い【計り知れない】
〔形〕
はかって知ることができないほどである。「御恩のほどは―・い」
はかり‐な・し【計り無し】🔗⭐🔉
はかり‐な・し【計り無し】
〔形ク〕
①計りきれない。非常に多い。はかりもなし。源氏物語夢浮橋「一日の出家すけの功徳は―・きものなれば」
②(「言ふはかりなし」「申すはかりなし」の形で)何とも言いようがない。言い尽くし得ない。平家物語3「廿余年のこのかたは、たのしみさかえ、申すはかりもなかりつるに」
③あてがない。どうしようもない。宇津保物語祭使「父・母・従者・やから一度に亡びて、―・く便なし」
④思慮がない。今鏡「隆方は―・き心ばへにて」
○秤に掛けるはかりにかける
①はかりで重さを調べる。
②物事の選択にあたって、両方の優劣・損得を比較し判断する。「義理と人情とを―」
⇒はかり【秤】
はかり‐べり【計り減り・量り耗り】🔗⭐🔉
はかり‐べり【計り減り・量り耗り】
枡ますや秤はかりで小分けにしてはかるうちに、全体として量目が不足となること。斗耗ますべり。
⇒はかり【計り・量り・測り】
はかり‐むし【計り虫】🔗⭐🔉
はかり‐むし【計り虫】
(→)シャクトリムシの別称。
⇒はかり【計り・量り・測り】
広辞苑に「計り」で始まるの検索結果 1-6。