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すず【鈴】🔗🔉

すず】 ①主として金属製で球形の鳴物。内部は空洞で、下方に細長い孔を設け、内に銅の珠などを入れ、振り動かして鳴らすもの。〈倭名類聚鈔14〉。「猫に―をつける」 ②「かぐらすず」の略。 ⇒鈴を転がすよう ⇒鈴を張ったよう

すず‐か【鈴鹿】🔗🔉

すず‐か鈴鹿】 ①牝鹿の異称。→すがる。 ②昔、皇室に代々伝えられたという和琴わごんの名器の名。

すずか【鈴鹿】(地名)🔗🔉

すずか鈴鹿】 三重県北部の市。伊勢の国府・国分寺があった。自動車レース場の鈴鹿サーキットがある。人口19万3千。 伊勢国分寺跡 撮影:的場 啓 鈴鹿サーキット 撮影:的場 啓 ⇒すずか‐さんみゃく【鈴鹿山脈】 ⇒すずか‐とうげ【鈴鹿峠】 ⇒すずか‐の‐せき【鈴鹿関】

すず‐がえる【鈴蛙】‥ガヘル🔗🔉

すず‐がえる鈴蛙‥ガヘル カエルの一種。水辺に多く、小形で、体長4センチメートルほど。体の背面は青または褐色、黒い疣いぼが多い。腹面は赤く、黒色斑点が散在して美しい。中国東北部・朝鮮半島などに産する。 スズガエル 提供:東京動物園協会

すず‐かけ【篠懸・鈴掛】🔗🔉

すず‐かけ篠懸・鈴掛】 ①修験者しゅげんじゃが着る、直垂ひたたれと同じ形の麻の衣。深山の篠すずの露を防ぐためのものという。すずかけごろも。 篠懸 ②能楽で、山伏の扮装に付属する結袈裟ゆいげさのこと。 ③〔植〕(→)スズカケノキに同じ。 ⇒すずかけ‐ごろも【篠懸衣】 ⇒すずかけ‐の‐き【篠懸の木】

すずか‐さんみゃく【鈴鹿山脈】🔗🔉

すずか‐さんみゃく鈴鹿山脈】 三重・滋賀県境に南北に連なる山脈。最高峰は御池岳おいけがたけで、標高1247メートル。北勢アルプス。 ⇒すずか【鈴鹿】

すずか‐とうげ【鈴鹿峠】‥タウゲ🔗🔉

すずか‐とうげ鈴鹿峠‥タウゲ 三重県亀山市と滋賀県甲賀こうか市の境にある、鈴鹿山脈南端の峠。標高357メートル(旧峠は378メートル)。古来、箱根と共に東海道の難所。 鈴鹿峠 撮影:的場 啓 ⇒すずか【鈴鹿】

すずがね‐の【鈴が音の】🔗🔉

すずがね‐の鈴が音の】 〔枕〕 駅鈴えきれいを振り鳴らすことから「はゆまうまや(早馬駅)」にかかる。

すずか‐の‐せき【鈴鹿関】🔗🔉

すずか‐の‐せき鈴鹿関】 三関の一つ。701年(大宝1)開設。三重県亀山市関町付近に比定される。東国への交通の要衝。789年(延暦8)廃止。 ⇒すずか【鈴鹿】

すず‐がも【鈴鴨】🔗🔉

すず‐がも鈴鴨】 カモの一種。中形で、雄は頭から胸にかけ緑色光沢のある黒色、他はほぼ灰色で美しい。雌はほぼ褐色で嘴くちばしの根本は白色。東部シベリア・カムチャツカなどで繁殖し、秋、日本に渡来する海鴨。雌を俗に鼻白羽白はなじろはじろという。 スズガモ 撮影:小宮輝之

すずがもり【鈴ヶ森】🔗🔉

すずがもり鈴ヶ森】 ①江戸時代、東海道筋、品川の南、刑場があった地。今の東京都品川区南大井2丁目付近。 ②歌舞伎脚本。白井権八と幡随院長兵衛との鈴ヶ森出会いを主題とするもの。浄瑠璃「驪山めぐろ比翼塚」の中の巻から歌舞伎に移され、現在は「浮世柄づか比翼稲妻」が著名。

すずき‐あきら【鈴木朖】🔗🔉

すずき‐あきら鈴木朖】 江戸後期の漢学者・国学者。号は離屋はなれや。名古屋の人。本居宣長に学ぶ。明倫堂教授。「言語げんぎょ四種論」「雅語音声考」「希雅」「活語断続譜」などの国語学上の業績で知られる。(1764〜1837) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐うめたろう【鈴木梅太郎】‥ラウ🔗🔉

すずき‐うめたろう鈴木梅太郎‥ラウ 農芸化学者。静岡県生れ。東大教授。1910年(明治43)世界にさきがけてビタミンBの抽出に成功、オリザニンと命名。文化勲章。(1874〜1943) 鈴木梅太郎 提供:毎日新聞社 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐かんたろう【鈴木貫太郎】‥クワン‥ラウ🔗🔉

すずき‐かんたろう鈴木貫太郎‥クワン‥ラウ 軍人・政治家。海軍大将。和泉(大阪府)生れ。連合艦隊司令長官・軍令部長・侍従長・枢密顧問官。二‐二六事件で重傷。太平洋戦争末期首相となり、ポツダム宣言受諾。(1867〜1948) 鈴木貫太郎 撮影:石井幸之助 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐きいつ【鈴木其一】🔗🔉

すずき‐きいつ鈴木其一】 江戸後期の画家。名は元長。別号、噲々かいかい・菁々せいせい・必庵・為三堂など。酒井抱一に学び、江戸における琳派の流れを受け継ぐ。(1796〜1858) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐きさぶろう【鈴木喜三郎】‥ラウ🔗🔉

すずき‐きさぶろう鈴木喜三郎‥ラウ 司法官・政治家。武州大師河原村(川崎市)生れ。検事総長。司法界に大きな力を持つ。のち政友会に入り、総裁となる。法相・内相を歴任、社会運動を弾圧。(1867〜1940) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐しげたね【鈴木重胤】🔗🔉

すずき‐しげたね鈴木重胤】 江戸末期の国学者。号は橿屋かしのや。淡路の人。大国隆正の門人、平田篤胤あつたねの没後門人。尊攘運動に関わり、江戸で暗殺。著「延喜式祝詞講義」「日本書紀伝」など。(1812〜1863) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐しゅんざん【鈴木春山】🔗🔉

すずき‐しゅんざん鈴木春山】 江戸末期の医師・兵学者。三河田原藩医。名は強。儒学を朝川善庵・塩谷宕陰しおのやとういんに、オランダ兵書を高野長英に学んだ。渡辺崋山と親交があった。訳書に「三兵活法」「海上攻守略説」など。(1801〜1846) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐しょうさん【鈴木正三】‥シヤウ‥🔗🔉

すずき‐しょうさん鈴木正三‥シヤウ‥ 江戸前期の仮名草子作者。名は重三、のち正三しょうぞう・昌三・聖三。三河の人。もと幕臣、のち出家し正三しょうさんと称。武士道精神を加味した禅をとなえ、二王禅と名付けた。作「盲安杖」「二人比丘尼」「驢鞍橋ろあんきょう」「破吉利支丹」など。(1579〜1655) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐しょうてん【鈴木商店】‥シヤウ‥🔗🔉

すずき‐しょうてん鈴木商店‥シヤウ‥ 昭和初年の金融恐慌激化の因となった大商社。砂糖・樟脳しょうのうの取引から出発して、金子直吉の統率下に事業を拡張。特に第一次大戦で莫大な利益を得、傘下に五十余社を擁する財閥となったが、1920年(大正9)の恐慌で打撃を受け、27年(昭和2)台湾銀行から取引を停止され、破産。 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐しんいち【鈴木鎮一】🔗🔉

すずき‐しんいち鈴木鎮一】 バイオリン奏者・教育者。名古屋生れ。その教育システム「スズキ‐メソッド」が世界的に評価される。(1898〜1998) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐ぜんこう【鈴木善幸】‥カウ🔗🔉

すずき‐ぜんこう鈴木善幸‥カウ 政治家。岩手県生れ。1980〜82年自民党総裁・首相。(1911〜2004) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐だいせつ【鈴木大拙】🔗🔉

すずき‐だいせつ鈴木大拙】 仏教学者・思想家。石川県生れ。本名、貞太郎。学習院・大谷大学教授。禅の研究者として知られ、欧米にも大きな影響を与えた。著「禅思想史研究」「日本的霊性」のほか英文の著作も多い。文化勲章。(1870〜1966) 鈴木大拙(1) 撮影:田村 茂 鈴木大拙(2) 撮影:石井幸之助 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐ちょうきち【鈴木長吉】‥チヤウ‥🔗🔉

すずき‐ちょうきち鈴木長吉‥チヤウ‥ 鋳金家。本名、嘉幸。武蔵石井村生れ。岡野東流斎に師事。蝋型技法にすぐれる。帝室技芸員。(1848〜1919) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐とらお【鈴木虎雄】‥ヲ🔗🔉

すずき‐とらお鈴木虎雄‥ヲ 中国文学者・漢詩人。新潟県生れ。号、豹軒。東大卒。京大教授。中国古典詩の研究で先駆的な業績をあげた。著「支那詩論史」「国訳杜少陵詩集」など。文化勲章。(1878〜1963) 鈴木虎雄 撮影:田沼武能 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐はるのぶ【鈴木春信】🔗🔉

すずき‐はるのぶ鈴木春信】 江戸中期の浮世絵師。江戸の人。絵暦えごよみの制作を契機に多色刷木版画の技術を開発、錦絵を完成。見立ての趣向をきかせた抒情的な美人画に独自の境地を開く。(1725〜1770) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐ぶんじ【鈴木文治】‥ヂ🔗🔉

すずき‐ぶんじ鈴木文治‥ヂ 労働運動家。宮城県生れ。東大卒業後、友愛会(のち日本労働総同盟)を創立、労働組合運動に尽力。社会民衆党代議士。(1885〜1946) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐ぼくし【鈴木牧之】🔗🔉

すずき‐ぼくし鈴木牧之】 江戸後期の文人。越後の人。本名、儀三治。牧之は俳号。著「北越雪譜」など。(1770〜1842) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐まさひさ【鈴木正久】🔗🔉

すずき‐まさひさ鈴木正久】 日本基督教団牧師。千葉県生れ。バルト研究を推進。1967年、「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」を教団議長名で発表、戦争責任を認めた。(1912〜1969) ⇒すずき【鈴木】

すずき‐みえきち【鈴木三重吉】‥ミヘ‥🔗🔉

すずき‐みえきち鈴木三重吉‥ミヘ‥ 作家。広島県生れ。東大英文科出身で夏目漱石門下。短編「千鳥」により文壇に出た。ほかに「小鳥の巣」「桑の実」など、抒情的傾向が強い。のち童話作家として活動、雑誌「赤い鳥」を創刊して児童文学に貢献。(1882〜1936) 鈴木三重吉 提供:岩波書店 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐もさぶろう【鈴木茂三郎】‥ラウ🔗🔉

すずき‐もさぶろう鈴木茂三郎‥ラウ 政治家。愛知県生れ。早大卒。労農派の理論家。第二次大戦後、日本社会党結成に参加。党内左派の中心となり、1951〜60年党委員長。(1893〜1970) 鈴木茂三郎 撮影:田村 茂 ⇒すずき【鈴木】

すずき‐もんど【鈴木主水】🔗🔉

すずき‐もんど鈴木主水】 江戸後期の武士。また、主水を主人公とする歌舞伎の通称。鈴木主水と江戸内藤新宿橋本屋の宿場女郎白糸との情死事件は、幕末期の流行歌謡に歌われて流布。これに鏡山の筋を合わせた「隅田川対高賀紋すみだがわついのかがもん」(3世桜田治助作)以後、同材を扱った歌舞伎脚本が作られた。( 〜1801) ⇒すずき【鈴木】

すず‐くしろ【鈴釧】🔗🔉

すず‐くしろ鈴釧】 銅の腕輪の周縁に小鈴をつけたもの。古墳時代後期の遺物。

すず‐ぐち【鈴口】🔗🔉

すず‐ぐち鈴口】 ①大名の屋敷などで、表と奥との境に赤い組緒のついた鈴を掛け、鈴をひき鳴らして用事を通ずる所。→鈴の間。 ②亀頭の異称。

すず‐さいこ【鈴柴胡】🔗🔉

すず‐さいこ鈴柴胡】 ガガイモ科イケマ属の多年草。アジアの温帯に広く分布し、日本の山野にも自生する。高さ数十センチメートル。葉は対生し披針ひしん状線形。夏、葉腋に花序を出し、淡黄緑色の小花を多数つける。古名、ヒメカガミ。

すず‐だいこ【鈴太鼓】🔗🔉

すず‐だいこ鈴太鼓】 歌舞伎舞踊の小道具。胴の中を仕切って鈴を三つ入れた小型の太鼓。若い娘が両手に一つずつ持って踊る。振り鼓つづみともいう。

すず‐つけ【鈴付】🔗🔉

すず‐つけ鈴付】 鷹の尾羽の中央の2枚の称。ここに鈴をつけるのでいう。狂言、政頼せいらい「なら尾ならしば、たすけ―に至るまで、是皆鷹の名所などころ也」

すず‐とり【鈴取・弄鈴】🔗🔉

すず‐とり鈴取・弄鈴】 品玉しなだまの類で、数個の鈴を手玉にとる遊戯。〈倭名類聚鈔4

すず‐な【菘・鈴菜】🔗🔉

すず‐な菘・鈴菜】 春の七草の一つ。青菜あおな、または蕪かぶの別称。〈[季]冬〉

すず‐なり【鈴生り】🔗🔉

すず‐なり鈴生り】 果実などが神楽鈴かぐらすずのように、多くむらがって房をなすこと。ふさなり。「弥次馬が―になる」

すず‐の‐そう【鈴の奏】🔗🔉

すず‐の‐そう鈴の奏】 平安時代、行幸の前駆に鳴らす鈴の下賜を請い、また還御の時に返上する奏上。少納言がその任に当たった。

すず‐の‐つな【鈴の綱】🔗🔉

すず‐の‐つな鈴の綱】 古代、宮中の殿上の間から校書殿きょうしょでんに渡した鈴つきの綱。蔵人くろうどが小舎人こどねりを呼ぶ時に、これを引き鳴らした。平家物語1「うつほ柱よりうち、―の辺に布衣の者の候はなに者ぞ」

すず‐の‐ま【鈴の間】🔗🔉

すず‐の‐ま鈴の間】 鈴を鳴らして人を呼ぶ設備のある室。武家では、表と奥との境にあった。→鈴口

すずのや【鈴屋】🔗🔉

すずのや鈴屋】 本居宣長の書斎の名。鈴を愛し、書斎に36の鈴を懸けた。 ⇒すずのや‐しゅう【鈴屋集】 ⇒すずのや‐もん【鈴屋門】

すずのや‐しゅう【鈴屋集】‥シフ🔗🔉

すずのや‐しゅう鈴屋集‥シフ 本居宣長の歌文集。7巻。1798〜1800年(寛政10〜12)刊。1803年(享和3)養子大平おおひらが拾遺2巻を編。 ⇒すずのや【鈴屋】

すずのや‐もん【鈴屋門】🔗🔉

すずのや‐もん鈴屋門】 本居宣長の門下。 ⇒すずのや【鈴屋】

すず‐ふね【鈴舟】🔗🔉

すず‐ふね鈴舟】 鈴をつけた船。仁徳紀「難波人―取らせ、腰なづみその船取らせ」

すず‐むし【鈴虫】🔗🔉

すず‐むし鈴虫】 ①バッタ目スズムシ科の昆虫。体はひらたく、卵形で、体長約2センチメートル。全体暗褐色。触角は細くて非常に長い。雄は翅はねを擦り合わせて「りいんりいん」と美しく鳴き、飼育もされる。草むらに多く、東京以南に分布。〈[季]秋〉 すずむし スズムシ 撮影:海野和男 ②平安時代、松虫のこと。源氏物語鈴虫「声々聞えたる中に、―の振り出でたる程はなやかにをかし」→松虫2。 ③源氏物語の巻名。 ⇒すずむし‐そう【鈴虫草】 ⇒すずむし‐むすび【鈴虫結び】

すずむし‐そう【鈴虫草】‥サウ🔗🔉

すずむし‐そう鈴虫草‥サウ ①ラン科の多年草。亜高山の林下に自生。葉は広卵形、2葉を互生。夏、淡紫色の花を総状花序に配列する。スズムシラン。 スズムシソウ 提供:OPO ②キツネノマゴ科の多年草。茎は方形で紫色。高さ30センチメートル内外。葉は卵形。夏・秋に淡紫色筒状の花を開く。花は朝開いて午後には散る。 ⇒すず‐むし【鈴虫】

すずむし‐むすび【鈴虫結び】🔗🔉

すずむし‐むすび鈴虫結び】 紐の結び方。輪を三つ重ねて上を結び、鈴虫の形に模したもの。 ⇒すず‐むし【鈴虫】

すず‐もう・す【鈴申す】‥マウス🔗🔉

すず‐もう・す鈴申す‥マウス 〔自四〕 鈴の奏をする。夫木和歌抄36「―・すみゆきの庭は遅けれど」

すず‐らん【鈴蘭】🔗🔉

すず‐らん鈴蘭】 ①ユリ科の多年草。北部や高地の山野に多い。晩春、白色6弁の壺状の小花を総状につけ、芳香がある。果実は球形赤色。有毒だが、全草を強心剤・利尿剤とし、また香水の原料とする。普通に栽培されるのはヨーロッパ原産のドイツスズランが多い。キミカゲソウ。〈[季]夏〉 すずらん スズラン 撮影:関戸 勇 ②カキランの別称。 ⇒すずらん‐とう【鈴蘭灯】

すずらん‐とう【鈴蘭灯】🔗🔉

すずらん‐とう鈴蘭灯】 鈴蘭の花にかたどった装飾電灯。主として街灯に使用。 ⇒すず‐らん【鈴蘭】

○鈴を転がすようすずをころがすよう🔗🔉

○鈴を転がすようすずをころがすよう 澄んだ美しい声の形容。 ⇒すず【鈴】

○鈴を張ったようすずをはったよう🔗🔉

○鈴を張ったようすずをはったよう 女の、ひとみがつぶらで、ぱっちりとした目つきの形容。 ⇒すず【鈴】 すすん‐で進んで】 〔副〕 自分から積極的に物事を行うさま。「―協力する」 ず‐せき図籍ヅ‥ ①地図と戸籍。 ②絵図と書籍。 ③図書。 ず‐せつ図説ヅ‥ 図を掲げて説明すること。また、その書物。「江戸―」 すせり‐びめ須勢理毘売】 古事記神話で須佐之男命すさのおのみことの女むすめ。大国主命の苦難を助けて嫡妻となる。 すそ】 ①衣服の下の縁ふち。万葉集20「韓衣からころむ―に取りつき泣く子らを」。「―をさばく」 ②物のはし。また、末や下の部分。枕草子294「上に引き渡しける墨のふと氷りにければ―うすになりたるを」 ③髪の毛の末。源氏物語「いとらうたげなる髪どもの―」。「―をそろえる」 ④山のふもと。万葉集9「筑波嶺の―みの田ゐに」 ⑤川のしも。東海道名所記「鹿谷ししがだに・白川より出づる水の―なり」 ⑥馬の足。また、馬の足を洗うこと。義経記4「みな馬ども鞍下し、―洗ひなどしける」。狂言、人馬「身どもが馬になつたならば…―などをも度々してくれさしめ」 ⑦足。下半身。浄瑠璃、心中重井筒「―が冷える」 ⇒裾を掻く ず‐そ呪詛⇒じゅそ。枕草子31「―の祓はらえすそ‐あい裾合い‥アヒ ①裾の合うところ。 ②「すそあいだに」の略。 ⇒すそあい‐だに【裾合谷】 すそあい‐だに裾合谷‥アヒ‥ 二つの火山の裾野をなす谷。 ⇒すそ‐あい【裾合い】 ず‐そう従僧】 供をする僧。じゅうそう。拾遺和歌集「法師の―ばらの」 ず‐ぞう図像ヅザウ ①儀軌にしたがって、白描で諸仏の姿を描いたもの。 ②主題・象徴など何らかの意味を表現している画像。→イコン⇒ずぞう‐がく【図像学】 ずぞう‐がく図像学ヅザウ‥ (→)イコノグラフィー2に同じ。 ⇒ず‐ぞう【図像】 すそ‐うら裾裏】 裾の裏。また、それに用いる布。裾まわし。 すそ‐お裾緒‥ヲ (→)沓引くつびきに同じ。 すそ‐がき裾書】 衣服の裾に模様をえがくこと。また、その模様。裾模様。男色大鑑「幽禅が萩の―」 すそ‐かずき裾被き‥カヅキ 貴人の衣服の裾を持つこと。また、その人。 すそ‐がた裾形(→)裾模様に同じ。世間胸算用5「千本松の―も古し」 すそ‐がち裾勝ち】 着物の裾を長々と引いているさま。源氏物語若菜上「御衣おんぞの―に」 すそ‐がなもの裾金物】 甲冑の下端にある菱縫ひしぬいの板に打つ飾り金物。 すそ‐がり裾刈り】 髪の毛の、えりくびに近い部分を短く刈ること。 すそく‐かん数息観‥クワン 〔仏〕出入の息を数えて心を統一する修行法。坐禅の際に用いる。 すそ‐ご裾子】 末っ子。 すそ‐ご裾濃】 ①上を淡く下をしだいに濃くしたぼかし染め。枕草子5「―、むらごなども、つねよりはをかしくみゆ」 ②琵琶の名器の名。太平記9「三種の神器ならびに玄象げんじょう、―、二間の御本尊に至るまで」 すそ‐さばき裾捌き】 着物のすそが乱れたりからんだりしないような足のこなし。 すそ‐つき裾付き】 ①衣服の裾の具合。栄華物語見果てぬ夢「御ぞのかさなりたる―袖口などぞ」 ②髪の末端のかっこう。紫式部日記「髪、丈に三寸ばかりあまりたる―」 すそ‐つき裾着・襴⇒らん(襴) すそ‐つぎ裾継ぎ】 小袖の裏の裾を種々の絹で継ぎ合わせて作ったもの。 すそつぎ裾継】 江戸時代の深川遊里七場所の一つ。洒落本、辰巳之園「おいらも―の丁字屋で、めくりを打つて」 すそづけ‐の‐ころも裾着の衣・襴衫】 直衣のうしの別称。〈倭名類聚鈔12すそっ‐ぱり裾っ張り⇒すそばり。洒落本、辰巳婦言「新手を以てよく―を殺す」 すそ‐とり裾取り(→)「すそまわし」に同じ。好色五人女3「黒羽二重に―のもみうら」 すそ‐の裾野】 山麓が遠く延びてゆるやかな斜面をなすところ。とくに火山で見られる。比喩的にも使う。千載和歌集「片岡の―の原ぞ浅緑なる」。「富士の―」「自動車産業は―が広い」 すその裾野】 静岡県東部、富士山麓の市。黄瀬川に沿い、金属・自動車部品工業などが立地。人口5万3千。 ずそ‐の‐はらえ呪詛の祓‥ハラヘ 人ののろいを払い除く祈祷。枕草子31「河原にいでて―したる」 すそ‐はらい裾払い‥ハラヒ 相撲の手の一つ。相手が横向きになったとき、相手の片足首を後ろから前に蹴って後ろに倒すもの。 すそ‐ばり裾張り】 性欲の強いこと。また、その人。多く女性にいう。すそっぱり。吉原徒然草「女房をうまく拵へ、―なる者引こみ」 すそ‐ひ・く裾曳く】 〔自四〕 (古くはスソビク)衣服の裾を垂れひく。万葉集11「紅の―・く道を中におきて」 すそ‐びんぼう裾貧乏‥ボフ 性欲の強いこと。好色なこと。また、その人。浄瑠璃、新版歌祭文「―のはつた行き過ぎ丁稚め」 すそ‐ぶくら裾膨】 槍鞘に用いる袋の裾のふくらんだもの。浄瑠璃、薩摩歌「―のつゐのお道具」 すそ‐ぶげん裾分限】 精力の強いこと。また、その人。多く男性にいう。強蔵つよぞうすそ‐べ‐ら裾辺ら】 山の麓のほとり。古今和歌集六帖5「隠らくのとませの山を―と豊皇神の蒔きし紅」 すそ‐まわし裾回し・裾廻し‥マハシあわせ仕立ての着物の裾裏につける布地。裾取り。八掛はっかけ。洒落本、道中粋語録どうちゅうすごろく「裏は―と見へ」→和服(図) すそ‐み裾廻】 山の麓のめぐり。万葉集20「高円たかまとの宮の―の野司のづかさに」→すそわ すそ‐もの裾物】 (取引用語)下等品。 すそ‐もよう裾模様‥ヤウ 女性の和装の礼服・訪問着などの裾につけた模様。また、その模様のある着物。すそがた。浮世風呂3「紫縮緬ちりめんの―だの惣模様だの」 すそ‐やま裾山】 ふもとの小山。山家集「河合かわあいや槙の―石立てて杣人いかに涼しかるらむ」 すそ‐よけ裾除け】 和服の下着の一種。スカート風につくり、半襦袢はんジバンと共に用いる。蹴出し。 すぞろ漫ろ(→)「すずろ」に同じ。平家物語1「山門の大衆、六波羅へはよせずして、―なる清水寺に押し寄せて」 すぞろ‐わ・し漫ろはし‥ハシ 〔形シク〕 (→)「すずろわし」に同じ。建礼門院右京大夫集「わが心のうちもつれなく―・し」 すそ‐わ裾廻】 (万葉集「裾廻すそみ」の誤読から)山の麓のめぐり。方丈記「或は―の田居にいたりて」 すそ‐わけ裾分け】 もらいものの余分を分配すること。また、利益の一部を分配すること。おすそわけ。日葡辞書「スソワケヲスル、また、イタス」。浮世風呂「一ぱい―をしてくりやれ」 すそ‐わた裾綿】 衣服の身頃の裾の部分に入れる綿。

りん【鈴】🔗🔉

りん】 ①何かの合図に振ったりして鳴らすすず。 ②ベル。また、その音。「電話の―が鳴る」 ③読経のときなどにたたく小さな椀形の仏具。れい。→れい(鈴)

りんうち‐どけい【鈴打時計】🔗🔉

りんうち‐どけい鈴打時計】 鈴りんが時を打つ仕掛けの時計。自鳴鐘。

れい【鈴】🔗🔉

れい】 (唐音はリン) ①すず。ベル。「予―」 ②密教法具の一種。金属製で、形は鐘に似て小さく、舌と柄とがあって手に持って振り鳴らす具。金剛鈴・宝珠鈴など。りん。 鈴

れい‐きょう【鈴鏡】‥キヤウ🔗🔉

れい‐きょう鈴鏡‥キヤウ 周縁に4〜10個の小鈴を付けた仿製ぼうせい鏡。日本独自のもので、古墳時代に祭器として使用した。

れい‐しょ【鈴杵】🔗🔉

れい‐しょ鈴杵】 〔仏〕密教の法具で、柄を金剛杵の形に作った鈴れい→鈴(図)

れい‐せい【鈴声】🔗🔉

れい‐せい鈴声】 鈴の音。鈴の鳴る音。

れいぼ【鈴慕】🔗🔉

れいぼ鈴慕】 尺八の古典本曲の一つ。中国の河南の張伯が普化ふけ禅師の鈴の音を慕ったという伝説から名付けた宗教的な曲。普化宗で行われた曲で、地名や寺軒名を付けて「京鈴慕」「布袋ふたい軒鈴慕」などと呼ぶ。普化僧が托鉢行脚に用いる曲を「流し鈴慕」または「恋慕流し」という。

[漢]鈴🔗🔉

 字形  筆順 〔金部5画/13画/常用/4675・4E6B〕 〔音〕レイ(漢) リン(唐) 〔訓〕すず [意味] 振動によって鳴る金属製の器物。すず。ベル。「振鈴・電鈴・風鈴ふうりん」 [解字] 形声。「金」+音符「令」(=すずの鳴る音)。 [下ツキ 亜鈴・啞鈴・駅鈴・振鈴・電鈴・馬鈴薯・風鈴

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