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い‐へん【韋編】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐へん【韋編】ヰ‥
(竹簡をなめしがわの紐でとじたのでいう)書籍のとじ紐。
⇒いへん‐さんぜつ【韋編三絶】
⇒韋編三たび絶つ
いへん‐さんぜつ【韋編三絶】ヰ‥🔗⭐🔉
いへん‐さんぜつ【韋編三絶】ヰ‥
(→)「韋編三たび絶つ」に同じ。
⇒い‐へん【韋編】
○韋編三たび絶ついへんみたびたつ🔗⭐🔉
○韋編三たび絶ついへんみたびたつ
[史記孔子世家](孔子が晩年易えきを好んで読み、書物のとじ紐が3度も切れた故事から)書物を熟読すること。読書に熱心なこと。韋編三絶。
⇒い‐へん【韋編】
いぼ【疣】
①皮膚上に突起した角質の小さな塊。表皮が限局的に増殖し角質層の肥厚をともなって円形または乳頭状の扁平小隆起をなすもの。原因の多くはウイルスで、伝染することもある。疣贅ゆうぜい。〈日葡辞書〉
②物の表面に現れる小突起。
い‐ぼ【異母】
父が同じで母を異にすること。腹ちがい。異腹。「―姉妹」↔同母
イボ【Ibo】
主にナイジェリア南東部のビアフラ地方に居住する民族。ナイジェリアの主要民族の一つ。→ビアフラ
いぼ‐あし【疣足】
環形動物の各体節側面にある一対の葉状突起。遊泳や匍匐ほふくのための運動器官、あるいは感覚器官・呼吸器官になっている。
いぼ‐い【疣結】イボヒ
⇒いぼゆい
いぼ‐いし【疣石】
外部は黒褐色で、砂石がまじり、内部のうつろな石。いわつぼ。ふくろいし。
いぼ‐いのしし【疣猪】‥ヰノシシ
イノシシ科の哺乳類。頭胴長約1.2メートル、尾長約35センチメートル。頭が大きく、目の下と牙きばの後に大きな疣がある。雄の犬歯は大きく、上顎の犬歯は上に突出。体は灰褐色。アフリカの草原や林に小群で生活。前肢を折ってひざまずきながら草を食う。ワートホッグ。いぼじし。
いぼ‐いぼ【疣疣】
多くのいぼ、またはいぼ状の突起物。
い‐ほう【位袍】ヰハウ
位階によって規定された色の袍。令制によると一位は深紫、二位・三位は浅紫、四位は深緋ふかひ、五位は浅緋あさあけ、六位は深緑、七位は浅緑、八位は深縹ふかはなだ、初位は浅縹。平安中期頃からは四位以上は黒、五位は緋、六位以下は縹となる。また、天皇は黄・青、上皇は赤。くらいぎぬ。
い‐ほう【医方】‥ハウ
治療の方法。医術。
⇒いほう‐みょう【医方明】
い‐ほう【移封】
諸大名の領地を他へ移すこと。国替くにがえ。
い‐ほう【異邦】‥ハウ
異国。外国。
⇒いほう‐じん【異邦人】
い‐ほう【異宝】
世にめずらしい宝。
い‐ほう【彙報】ヰ‥
分類して集めた報告。
い‐ほう【違法】ヰハフ
法律または命令にそむくこと。「―駐車」
⇒いほう‐こうい【違法行為】
⇒いほうせい‐そきゃく【違法性阻却】
い‐ほう【遺芳】ヰハウ
(あとに残るかおりの意から)
①後世に残る名誉。故人の業績。
②後世に残る筆跡。遺墨。
い‐ほう【遺法】ヰハフ
古人ののこした法律。遺制。
い‐ぼう【威望】ヰバウ
威光と人望。
い‐ぼう【遺忘】ヰバウ
忘れること。忘却。
いぼう【
坊】ヰバウ
(Weifang)中国山東省中部の都市。古くから手工業の町として知られ、刺繍・木版年画・凧などが有名。人口138万(2000)。
いぼ・うイボフ
〔自四〕
(→)「いぼる」に同じ。〈日葡辞書〉
いほう‐こうい【違法行為】ヰハフカウヰ
法秩序または法令に反する行為。犯罪行為、法令に反する行政処分、民法上の不法行為・債務不履行など広く含まれる。↔適法行為。
⇒い‐ほう【違法】
いぼ‐うじり【疣毟】
(イボムシリの転)カマキリの異称。「いぼじり」とも。梁塵秘抄「囃せば舞ひ出づる―、かたつぶり」
いほう‐じん【異邦人】‥ハウ‥
①外国人。異国人。
②〔宗〕ユダヤ教徒が神の選民であるという誇りから異教徒を区別して呼んだ言葉。(書名別項)
⇒い‐ほう【異邦】
いほうじん【異邦人】‥ハウ‥
(L'Étranger フランス)カミュの小説。1942年刊。「不条理の哲学」に基づき、青年ムルソーの動機なき殺人事件を描く。
いほう‐せい【異方性】‥ハウ‥
物質の物理的性質が方向によって異なること。「光学的―」↔等方性
いほうせい‐そきゃく【違法性阻却】ヰハフ‥
形式的には法令に反し、違法を推定される行為であっても、特別な事由が存在するために違法ではないとすること。正当行為・正当防衛・緊急避難などが違法性が阻却される事由の例。
⇒い‐ほう【違法】
いほう‐みょう【医方明】‥ハウミヤウ
〔仏〕五明ごみょうの一つ。古代インドの医学のこと。
⇒い‐ほう【医方】
いぼ‐がえる【疣蛙】‥ガヘル
(いぼが多いから)
①ツチガエルの別称。
②ヒキガエルの別称。
いぼ‐かなもの【疣金物】
円頭の鋲びょうを並べて打った平金物。家具や建築物で、桟木の継ぎ目を固定し、装飾するために用いる。
いぼ‐がに【疣蟹】
タラバガニ科の一種。形はカニに似るが、ヤドカリに近縁。甲にとげがなく、いぼ状の突起が多い。甲長約2.5センチメートル。鋏脚は右側が大きい。歩脚は3対で第4脚は短く、甲の内側に差し込まれている。日本各地の岩礁にすむ。
いぼ‐きょうだい【異母兄弟】‥キヤウ‥
父は同じで母のちがう兄弟、また姉妹。腹ちがいの兄弟・姉妹。
い‐ほく【以北】
その地点から北。一般に、その地点を含んでいう。
い‐ぼく【異木】
珍しい樹木。
い‐ぼく【遺墨】ヰ‥
故人が生前に書いてのこした筆跡。故人の書。遺芳。
いぼ‐くさ【疣草】
ツユクサ科の一年草。水田・沼沢に生える。高さ約60センチメートル。葉は細小で先端がとがる。夏秋の候、紫白色3弁の小花を茎頂に開き、小判形の果実を結ぶ。俗説にこの草をいぼにつけると取れるという。イボトリグサ。
いぼく‐の‐しん【移木の信】
[史記商君伝](秦の商鞅しょうおうが都の南門に植えた木を北門に移した者に金を与えると布告し、約束どおり金を与えた故事から)約束を必ず実行することのたとえ。人に信を示すこと。
いぼ‐じ【疣痔】‥ヂ
肛門付近の静脈が鬱血拡張して疣状のものを生じる痔疾。→痔核じかく
いぼ‐じり【疣毟】
〔動〕(→)「いぼうじり」に同じ。
⇒いぼじり‐まき【疣毟巻・蟷螂巻】
いぼじり‐まき【疣毟巻・蟷螂巻】
女の髪の結い方。髻もとどりの根を下げてねじって結った髷まげ。島田髷の長く垂れ下がったもので、カマキリ(いぼじり)の後ろ姿に似る。また、地方によりぐるぐる巻きにした髪をいう。いんぼじりまき。二葉亭四迷、浮雲「お髪ぐしは何時いつもの―でしたがね」
⇒いぼ‐じり【疣毟】
いぼた【疣取・水蝋】
①「いぼたのき」の略。
②「いぼた蝋ろう」の略。
⇒いぼた‐が【水蝋蛾】
⇒いぼた‐かいがらむし【水蝋樹介殻虫】
⇒いぼた‐の‐き【水蝋樹・疣取木】
⇒いぼた‐の‐むし【水蝋虫】
⇒いぼた‐ろう【水蝋樹蝋・虫白蝋】
⇒いぼたろう‐かいがらむし【水蝋樹蝋介殻虫】
いぼ‐だい【疣鯛】‥ダヒ
イボダイ科の海産の硬骨魚。全長20センチメートル。体は楕円形で、側扁する。成魚は底層にすむが、幼魚はクラゲの下に集まって生活する。底引網で漁獲される。美味。エボダイ。
いぼた‐が【水蝋蛾】
イボタガ科の大形のガ。翅はねは黒褐色の虎斑を有する。開張9〜11センチメートル。成虫は4月頃出現。→いぼたのむし。
イボタガ
撮影:海野和男
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐かいがらむし【水蝋樹介殻虫】
イボタロウカイガラムシの別称。
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐の‐き【水蝋樹・疣取木】
モクセイ科の落葉低木。山地に自生。5月頃、ギンモクセイに似た芳香ある白花を穂状につけ、晩秋に黒紫色の核果となる。樹皮上にイボタロウカイガラムシがつき、これから「いぼた蝋」を採る。材は緻密で器具の柄などに用い、または薪炭材とする。
いぼたのき
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐の‐むし【水蝋虫】
イボタガの幼虫。体長約6センチメートル。4〜5月頃現れ、イボタノキ・モクセイなどの葉を食害。芋虫状で、黄緑色、背面は青白色。長い4本の肉角がある。
イボタの虫
撮影:海野和男
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐ろう【水蝋樹蝋・虫白蝋】‥ラフ
イボタロウカイガラムシの雄の幼虫の分泌した蝋を加熱溶融し、冷水中で凝固させたもの。蝋燭の製造、丸薬の外装、生糸・織物・家具の光沢づけ、また、止血・強壮剤とされた。いぼた。
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼたろう‐かいがらむし【水蝋樹蝋介殻虫】‥ラフ‥
カメムシ目カタカイガラムシ科の昆虫。イボタノキ・トネリコなどに寄生する。雄蛹さなぎは白い綿状の蝋塊の中にすむ。これを蝋燭・薬品などの原料として利用した。雌は直径約1センチメートルの球状となる。イボタロウムシ。イボタカイガラムシ。
⇒いぼた【疣取・水蝋】
い‐ぼとけ【鋳仏】
金属で鋳造した仏像。〈日葡辞書〉
いぼとり‐ぐさ【疣取草】
イボクサの別称。
いぼ‐むし【疣虫】
カマキリの異称。
いぼ‐むしり【疣毟り】
(この虫でいぼを撫でれば、なくなるとの俗説から)カマキリの異称。いぼうじり。〈[季]秋〉
いぼ‐め【疣目】
胼胝たこの別称。
いぼ‐ゆい【疣結い】‥ユヒ
縄または紐の結び目を疣のように突き出した結び方。いぼゆわい。いぼい。
いぼ・る
〔自四〕
灸きゅうのあとがただれる。いぼう。浮世風呂3「おめへ灸が―・つたの」
い‐ほん【異本】
①同一の書物であるが、通行の本文と大きな異同のあるもの。別本。→流布るふ本→定本。
②異色ある本。珍本。
い‐ぼん【違犯】ヰ‥
⇒いはん
いま【今】
[一]〔名〕
①過去と未来との境である瞬間。現在。「―正午だ」
②現在を含んだ、ある時間・期間。古事記上「―こそはわどりにあらめ後はなどりにあらむを」。「―の首相」
③現に話をしているこの局面(で)。万葉集2「後にも逢はむ―ならずとも」。「―この点をPとする」
④1と見なせるほど近い過去または未来。「―来たばかりだ」「―の人、知ってるかい」「―行きます」
⑤(「―に」の形で)そうは遠くない未来。将来。そのうち。→今に2。
⑥(今度あらたに加わるの意で)新しいこと。また、そのもの。万葉集14「信濃道は―の墾道はりみち」
⑦(現在におけるの意で、現在の人を昔の人になぞらえるのに使う)現代の。当世の。「―業平なりひら」「―小町」
[二]〔副〕
ここで更に。その上に。もう。「―一度」「―2、3日待って下さい」「―一人加わる」「―少し」
⇒今が今
⇒今か今かと
⇒今こそあれ
⇒今此の時
⇒今という今
⇒今泣いた烏がもう笑う
⇒今に始めぬ
⇒今のまさか
⇒今は限り
⇒今は斯うと
⇒今は昔
⇒今もかも
⇒今や遅し
⇒今を時めく
い‐ま【居間】ヰ‥
(家族が)ふだん居るへや。居室。
イマーゴ【imago】
〔心〕子供の時に愛した人の理想像。普通は異性の親(男の場合は母親)。精神分析の用語。
イマージュ【image フランス】
⇒イメージ
イマーム【imām アラビア】
①イスラムで、礼拝の導師。
②カリフの別称。
③シーア派では、最高指導者の称。
いまい【今井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒いまい‐いさお【今井功】
⇒いまい‐けいしょう【今井慶松】
⇒いまい‐じかん【今井似閑】
⇒いまい‐そうきゅう【今井宗久】
⇒いまい‐ただし【今井正】
⇒いまい‐としき【今井登志喜】
いまい‐いさお【今井功】‥ヰイサヲ
物理学者。中国大連生れ。東大・阪大・工学院大教授。力学・物理数学・流体力学などの分野で顕著な業績をあげた。文化勲章。(1914〜2004)
⇒いまい【今井】
いまい‐けいしょう【今井慶松】‥ヰ‥
山田流箏曲家。横浜生れ。本名、新太郎。4歳で失明。初世山勢松韻に師事。東京音楽学校教授。技巧派の演奏家として戦前の東京の山田流箏曲界を代表。「四季の調」「鶴寿千歳」などを作曲。自伝「松の吹き寄せ」。(1871〜1947)
⇒いまい【今井】
いまい‐ごと【忌言】イマヒ‥
忌んで言いかえることば。いみことば。
いまい‐じかん【今井似閑】‥ヰ‥
江戸中期の国学者。京都の人。大字屋市兵衛といい、酒商。下河辺長流・契沖に学び、死期に臨んで蔵書を上賀茂神社に納めた。著「万葉緯」など。(1657〜1723)
⇒いまい【今井】
いまいずみ【今泉】‥イヅミ
姓氏の一つ。
⇒いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】
いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】‥イヅミ‥ラウ
鉄鋼技術者・実業家。上野(群馬県)生れ。東大卒。渡独の後、八幡製鉄所創設準備に従事。のち初の民間製鉄会社日本鋼管を設立。(1867〜1941)
⇒いまいずみ【今泉】
いまい‐そうきゅう【今井宗久】‥ヰ‥キウ
室町末期の茶人。堺の納屋衆の一人。茶を武野紹鴎に学び、大蔵卿と称した。のち信長・秀吉に仕え、利休・津田宗及と共に三大宗匠と称された。(1520〜1593)
⇒いまい【今井】
いまい‐ただし【今井正】‥ヰ‥
映画監督。東京生れ。「青い山脈」「また逢う日まで」で戦後の解放を鮮烈に印象づけ、のち、「ひめゆりの塔」「山びこ学校」「真昼の暗黒」などで社会正義を訴える。(1912〜1991)
⇒いまい【今井】
いま‐いち【今一】
少し不足していて、もの足りないさま。今一つ。「出来具合は―だ」
いまいち【今市】
栃木県中部の地名。日光市に属する。日光街道の宿駅・市場町から発展。木材の集散地、木工品・家具を生産。約35キロメートルに及ぶ日光杉並木街道で知られる。
⇒いまいち‐つち【今市土】
いまいち‐つち【今市土】
火山噴出物の一種。日光市今市地域などに分布する、赤褐色スコリアから成る。園芸用培土。
⇒いまいち【今市】
いまい‐としき【今井登志喜】‥ヰ‥
西洋史学者。長野県生れ。東大教授。主著「英国社会史」。(1886〜1950)
⇒いまい【今井】
いま‐いま【今今】
「いま」を強めていう語。
①いま。現在。大鏡道長「―もさこそは侍るべかんめれ」
②今か今か。待ち望む気持、また、恐れあやぶむ気持を表す。古今和歌集哀傷「にはかに病をして―となりにければ」
③なりたてのもの。新参。狂言、鬼瓦「―の細工人では覚束ない」
いまいま‐し・い【忌忌しい】
〔形〕[文]いまいま・し(シク)
①斎いみつつしむべきである。源氏物語桐壺「かくておはしますも、―・しう、かたじけなくなむ」
②忌いみ嫌うべきことである。不吉なことである。狂言、塗師平六ぬしへいろく「死んだといふ様な―・い事があるものか」
③腹だたしい。癪しゃくにさわる。「あいつのやり方は実に―・い」「―・い奴やつだ」
いま‐いり【今入り】
新しくはいって来ること。また、その人。新入り。新参しんざん。好色一代男4「―の小男、牢屋の作法にまかせ胴を打たす」
いま・う【忌まふ】イマフ
〔自四〕
(イムの未然形に接尾語フの付いた語)いみ嫌う。不吉としていやがる。平家物語11「頼朝朝臣従二位し給ふ。…三位をこそし給ふべかりしかども、平家のし給ひたりしを―・うてなり」
い‐まえ【居前】ヰマヘ
茶道で、点前てまえをする時の、すわる位置。「―を正す」
い‐まえ【射前】‥マヘ
弓術で、矢を射る時の姿勢。
いま‐おり【今織】
(今風の織り方の意)京都西陣から織り出した金襴きんらん地。好色一代男3「帯は―の短きを」
坊】ヰバウ
(Weifang)中国山東省中部の都市。古くから手工業の町として知られ、刺繍・木版年画・凧などが有名。人口138万(2000)。
いぼ・うイボフ
〔自四〕
(→)「いぼる」に同じ。〈日葡辞書〉
いほう‐こうい【違法行為】ヰハフカウヰ
法秩序または法令に反する行為。犯罪行為、法令に反する行政処分、民法上の不法行為・債務不履行など広く含まれる。↔適法行為。
⇒い‐ほう【違法】
いぼ‐うじり【疣毟】
(イボムシリの転)カマキリの異称。「いぼじり」とも。梁塵秘抄「囃せば舞ひ出づる―、かたつぶり」
いほう‐じん【異邦人】‥ハウ‥
①外国人。異国人。
②〔宗〕ユダヤ教徒が神の選民であるという誇りから異教徒を区別して呼んだ言葉。(書名別項)
⇒い‐ほう【異邦】
いほうじん【異邦人】‥ハウ‥
(L'Étranger フランス)カミュの小説。1942年刊。「不条理の哲学」に基づき、青年ムルソーの動機なき殺人事件を描く。
いほう‐せい【異方性】‥ハウ‥
物質の物理的性質が方向によって異なること。「光学的―」↔等方性
いほうせい‐そきゃく【違法性阻却】ヰハフ‥
形式的には法令に反し、違法を推定される行為であっても、特別な事由が存在するために違法ではないとすること。正当行為・正当防衛・緊急避難などが違法性が阻却される事由の例。
⇒い‐ほう【違法】
いほう‐みょう【医方明】‥ハウミヤウ
〔仏〕五明ごみょうの一つ。古代インドの医学のこと。
⇒い‐ほう【医方】
いぼ‐がえる【疣蛙】‥ガヘル
(いぼが多いから)
①ツチガエルの別称。
②ヒキガエルの別称。
いぼ‐かなもの【疣金物】
円頭の鋲びょうを並べて打った平金物。家具や建築物で、桟木の継ぎ目を固定し、装飾するために用いる。
いぼ‐がに【疣蟹】
タラバガニ科の一種。形はカニに似るが、ヤドカリに近縁。甲にとげがなく、いぼ状の突起が多い。甲長約2.5センチメートル。鋏脚は右側が大きい。歩脚は3対で第4脚は短く、甲の内側に差し込まれている。日本各地の岩礁にすむ。
いぼ‐きょうだい【異母兄弟】‥キヤウ‥
父は同じで母のちがう兄弟、また姉妹。腹ちがいの兄弟・姉妹。
い‐ほく【以北】
その地点から北。一般に、その地点を含んでいう。
い‐ぼく【異木】
珍しい樹木。
い‐ぼく【遺墨】ヰ‥
故人が生前に書いてのこした筆跡。故人の書。遺芳。
いぼ‐くさ【疣草】
ツユクサ科の一年草。水田・沼沢に生える。高さ約60センチメートル。葉は細小で先端がとがる。夏秋の候、紫白色3弁の小花を茎頂に開き、小判形の果実を結ぶ。俗説にこの草をいぼにつけると取れるという。イボトリグサ。
いぼく‐の‐しん【移木の信】
[史記商君伝](秦の商鞅しょうおうが都の南門に植えた木を北門に移した者に金を与えると布告し、約束どおり金を与えた故事から)約束を必ず実行することのたとえ。人に信を示すこと。
いぼ‐じ【疣痔】‥ヂ
肛門付近の静脈が鬱血拡張して疣状のものを生じる痔疾。→痔核じかく
いぼ‐じり【疣毟】
〔動〕(→)「いぼうじり」に同じ。
⇒いぼじり‐まき【疣毟巻・蟷螂巻】
いぼじり‐まき【疣毟巻・蟷螂巻】
女の髪の結い方。髻もとどりの根を下げてねじって結った髷まげ。島田髷の長く垂れ下がったもので、カマキリ(いぼじり)の後ろ姿に似る。また、地方によりぐるぐる巻きにした髪をいう。いんぼじりまき。二葉亭四迷、浮雲「お髪ぐしは何時いつもの―でしたがね」
⇒いぼ‐じり【疣毟】
いぼた【疣取・水蝋】
①「いぼたのき」の略。
②「いぼた蝋ろう」の略。
⇒いぼた‐が【水蝋蛾】
⇒いぼた‐かいがらむし【水蝋樹介殻虫】
⇒いぼた‐の‐き【水蝋樹・疣取木】
⇒いぼた‐の‐むし【水蝋虫】
⇒いぼた‐ろう【水蝋樹蝋・虫白蝋】
⇒いぼたろう‐かいがらむし【水蝋樹蝋介殻虫】
いぼ‐だい【疣鯛】‥ダヒ
イボダイ科の海産の硬骨魚。全長20センチメートル。体は楕円形で、側扁する。成魚は底層にすむが、幼魚はクラゲの下に集まって生活する。底引網で漁獲される。美味。エボダイ。
いぼた‐が【水蝋蛾】
イボタガ科の大形のガ。翅はねは黒褐色の虎斑を有する。開張9〜11センチメートル。成虫は4月頃出現。→いぼたのむし。
イボタガ
撮影:海野和男
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐かいがらむし【水蝋樹介殻虫】
イボタロウカイガラムシの別称。
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐の‐き【水蝋樹・疣取木】
モクセイ科の落葉低木。山地に自生。5月頃、ギンモクセイに似た芳香ある白花を穂状につけ、晩秋に黒紫色の核果となる。樹皮上にイボタロウカイガラムシがつき、これから「いぼた蝋」を採る。材は緻密で器具の柄などに用い、または薪炭材とする。
いぼたのき
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐の‐むし【水蝋虫】
イボタガの幼虫。体長約6センチメートル。4〜5月頃現れ、イボタノキ・モクセイなどの葉を食害。芋虫状で、黄緑色、背面は青白色。長い4本の肉角がある。
イボタの虫
撮影:海野和男
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼた‐ろう【水蝋樹蝋・虫白蝋】‥ラフ
イボタロウカイガラムシの雄の幼虫の分泌した蝋を加熱溶融し、冷水中で凝固させたもの。蝋燭の製造、丸薬の外装、生糸・織物・家具の光沢づけ、また、止血・強壮剤とされた。いぼた。
⇒いぼた【疣取・水蝋】
いぼたろう‐かいがらむし【水蝋樹蝋介殻虫】‥ラフ‥
カメムシ目カタカイガラムシ科の昆虫。イボタノキ・トネリコなどに寄生する。雄蛹さなぎは白い綿状の蝋塊の中にすむ。これを蝋燭・薬品などの原料として利用した。雌は直径約1センチメートルの球状となる。イボタロウムシ。イボタカイガラムシ。
⇒いぼた【疣取・水蝋】
い‐ぼとけ【鋳仏】
金属で鋳造した仏像。〈日葡辞書〉
いぼとり‐ぐさ【疣取草】
イボクサの別称。
いぼ‐むし【疣虫】
カマキリの異称。
いぼ‐むしり【疣毟り】
(この虫でいぼを撫でれば、なくなるとの俗説から)カマキリの異称。いぼうじり。〈[季]秋〉
いぼ‐め【疣目】
胼胝たこの別称。
いぼ‐ゆい【疣結い】‥ユヒ
縄または紐の結び目を疣のように突き出した結び方。いぼゆわい。いぼい。
いぼ・る
〔自四〕
灸きゅうのあとがただれる。いぼう。浮世風呂3「おめへ灸が―・つたの」
い‐ほん【異本】
①同一の書物であるが、通行の本文と大きな異同のあるもの。別本。→流布るふ本→定本。
②異色ある本。珍本。
い‐ぼん【違犯】ヰ‥
⇒いはん
いま【今】
[一]〔名〕
①過去と未来との境である瞬間。現在。「―正午だ」
②現在を含んだ、ある時間・期間。古事記上「―こそはわどりにあらめ後はなどりにあらむを」。「―の首相」
③現に話をしているこの局面(で)。万葉集2「後にも逢はむ―ならずとも」。「―この点をPとする」
④1と見なせるほど近い過去または未来。「―来たばかりだ」「―の人、知ってるかい」「―行きます」
⑤(「―に」の形で)そうは遠くない未来。将来。そのうち。→今に2。
⑥(今度あらたに加わるの意で)新しいこと。また、そのもの。万葉集14「信濃道は―の墾道はりみち」
⑦(現在におけるの意で、現在の人を昔の人になぞらえるのに使う)現代の。当世の。「―業平なりひら」「―小町」
[二]〔副〕
ここで更に。その上に。もう。「―一度」「―2、3日待って下さい」「―一人加わる」「―少し」
⇒今が今
⇒今か今かと
⇒今こそあれ
⇒今此の時
⇒今という今
⇒今泣いた烏がもう笑う
⇒今に始めぬ
⇒今のまさか
⇒今は限り
⇒今は斯うと
⇒今は昔
⇒今もかも
⇒今や遅し
⇒今を時めく
い‐ま【居間】ヰ‥
(家族が)ふだん居るへや。居室。
イマーゴ【imago】
〔心〕子供の時に愛した人の理想像。普通は異性の親(男の場合は母親)。精神分析の用語。
イマージュ【image フランス】
⇒イメージ
イマーム【imām アラビア】
①イスラムで、礼拝の導師。
②カリフの別称。
③シーア派では、最高指導者の称。
いまい【今井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒いまい‐いさお【今井功】
⇒いまい‐けいしょう【今井慶松】
⇒いまい‐じかん【今井似閑】
⇒いまい‐そうきゅう【今井宗久】
⇒いまい‐ただし【今井正】
⇒いまい‐としき【今井登志喜】
いまい‐いさお【今井功】‥ヰイサヲ
物理学者。中国大連生れ。東大・阪大・工学院大教授。力学・物理数学・流体力学などの分野で顕著な業績をあげた。文化勲章。(1914〜2004)
⇒いまい【今井】
いまい‐けいしょう【今井慶松】‥ヰ‥
山田流箏曲家。横浜生れ。本名、新太郎。4歳で失明。初世山勢松韻に師事。東京音楽学校教授。技巧派の演奏家として戦前の東京の山田流箏曲界を代表。「四季の調」「鶴寿千歳」などを作曲。自伝「松の吹き寄せ」。(1871〜1947)
⇒いまい【今井】
いまい‐ごと【忌言】イマヒ‥
忌んで言いかえることば。いみことば。
いまい‐じかん【今井似閑】‥ヰ‥
江戸中期の国学者。京都の人。大字屋市兵衛といい、酒商。下河辺長流・契沖に学び、死期に臨んで蔵書を上賀茂神社に納めた。著「万葉緯」など。(1657〜1723)
⇒いまい【今井】
いまいずみ【今泉】‥イヅミ
姓氏の一つ。
⇒いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】
いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】‥イヅミ‥ラウ
鉄鋼技術者・実業家。上野(群馬県)生れ。東大卒。渡独の後、八幡製鉄所創設準備に従事。のち初の民間製鉄会社日本鋼管を設立。(1867〜1941)
⇒いまいずみ【今泉】
いまい‐そうきゅう【今井宗久】‥ヰ‥キウ
室町末期の茶人。堺の納屋衆の一人。茶を武野紹鴎に学び、大蔵卿と称した。のち信長・秀吉に仕え、利休・津田宗及と共に三大宗匠と称された。(1520〜1593)
⇒いまい【今井】
いまい‐ただし【今井正】‥ヰ‥
映画監督。東京生れ。「青い山脈」「また逢う日まで」で戦後の解放を鮮烈に印象づけ、のち、「ひめゆりの塔」「山びこ学校」「真昼の暗黒」などで社会正義を訴える。(1912〜1991)
⇒いまい【今井】
いま‐いち【今一】
少し不足していて、もの足りないさま。今一つ。「出来具合は―だ」
いまいち【今市】
栃木県中部の地名。日光市に属する。日光街道の宿駅・市場町から発展。木材の集散地、木工品・家具を生産。約35キロメートルに及ぶ日光杉並木街道で知られる。
⇒いまいち‐つち【今市土】
いまいち‐つち【今市土】
火山噴出物の一種。日光市今市地域などに分布する、赤褐色スコリアから成る。園芸用培土。
⇒いまいち【今市】
いまい‐としき【今井登志喜】‥ヰ‥
西洋史学者。長野県生れ。東大教授。主著「英国社会史」。(1886〜1950)
⇒いまい【今井】
いま‐いま【今今】
「いま」を強めていう語。
①いま。現在。大鏡道長「―もさこそは侍るべかんめれ」
②今か今か。待ち望む気持、また、恐れあやぶむ気持を表す。古今和歌集哀傷「にはかに病をして―となりにければ」
③なりたてのもの。新参。狂言、鬼瓦「―の細工人では覚束ない」
いまいま‐し・い【忌忌しい】
〔形〕[文]いまいま・し(シク)
①斎いみつつしむべきである。源氏物語桐壺「かくておはしますも、―・しう、かたじけなくなむ」
②忌いみ嫌うべきことである。不吉なことである。狂言、塗師平六ぬしへいろく「死んだといふ様な―・い事があるものか」
③腹だたしい。癪しゃくにさわる。「あいつのやり方は実に―・い」「―・い奴やつだ」
いま‐いり【今入り】
新しくはいって来ること。また、その人。新入り。新参しんざん。好色一代男4「―の小男、牢屋の作法にまかせ胴を打たす」
いま・う【忌まふ】イマフ
〔自四〕
(イムの未然形に接尾語フの付いた語)いみ嫌う。不吉としていやがる。平家物語11「頼朝朝臣従二位し給ふ。…三位をこそし給ふべかりしかども、平家のし給ひたりしを―・うてなり」
い‐まえ【居前】ヰマヘ
茶道で、点前てまえをする時の、すわる位置。「―を正す」
い‐まえ【射前】‥マヘ
弓術で、矢を射る時の姿勢。
いま‐おり【今織】
(今風の織り方の意)京都西陣から織り出した金襴きんらん地。好色一代男3「帯は―の短きを」
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