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じゅん‐いく【馴育】🔗🔉

じゅん‐いく馴育】 ならしそだてること。

じゅん‐か【馴化・順化】‥クワ🔗🔉

じゅん‐か馴化・順化‥クワ 〔生〕異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に適応した性質をもつようになること。気候順化・高地順化の類。

じゅん‐ち【馴致】🔗🔉

じゅん‐ち馴致】 ①なれさせること。なじませること。 ②次第にある状態になるようにすること。

じゅん‐ぷく【馴服・順伏】🔗🔉

じゅん‐ぷく馴服・順伏】 鳥獣などがなれ従うこと。

じゅん‐よう【馴養】‥ヤウ🔗🔉

じゅん‐よう馴養‥ヤウ 動物を飼いならし養うこと。

じゅん‐りょう【馴良】‥リヤウ🔗🔉

じゅん‐りょう馴良‥リヤウ 馴れてすなおなこと。「―な馬」

じゅん‐ろく【馴鹿】🔗🔉

じゅん‐ろく馴鹿】 トナカイのこと。

トナカイ【馴鹿】🔗🔉

トナカイ馴鹿】 (アイヌ語から)シカ科の哺乳類。ニホンジカより大きく、体長2メートル。雌・雄ともに角を持つが、雌の角は小さい。北極を取り巻く地域に広く分布し、北ヨーロッパやシベリアでは家畜化されてもいる。ツンドラにいるトナカイは季節的に大群をつくって長距離の移動をする。じゅんろく。 トナカイ トナカイ 提供:東京動物園協会

な‐じみ【馴染】🔗🔉

な‐じみ馴染】 ①なれ親しむこと。なれ親しんだこと。また、そのもの。平治物語「年来の御―に、…なき御跡を問ひ奉らむ」。「お―の店」 ②長年連れそった夫または妻。好色一代男2「―に別れての当座は」 ③同じ遊女のもとに通い馴れた客。吉原では、3度目以降の客をいう。→初会→裏⇒なじみ‐きん【馴染金】

なじみ‐きん【馴染金】🔗🔉

なじみ‐きん馴染金】 遊里(殊に吉原)で、同じ遊女を3回目に揚げた時に出す祝儀の金。もと吉原では同じ遊女のもとに3度通って初めて枕をかわす習慣があったので起こったといわれ、2両2分を定めとした。なお、第1回(初会)・第2回(裏)に祝儀を出すこともあり、これらを初会馴染・裏馴染といった。 ⇒な‐じみ【馴染】

な‐じ・む【馴染む】🔗🔉

な‐じ・む馴染む】 〔自五〕 (ナレシムの約) ①なれて親しくなる。なつく。平家物語(延慶本)「御所にて朝夕―・みまゐらせおはしたりしかば」。日葡辞書「タネンナジミマウサレタルシュクン(主君)ニテマシマス」。「長年―・んだ土地」 ②なじみ客になる。馴染金を出す。傾城色三味線「頭から一文字屋の名高い太夫に―・みて」 ③しっくりする。調和する。とけあう。「会合の雰囲気に―・む」「手に―・んだ筆」「裁判に―・まない問題」

な‐よ・る【馴寄る】🔗🔉

な‐よ・る馴寄る】 〔自四〕 なれてよる。親しくなって近寄る。後鳥羽院集「なよ竹の―・りあひてもいく世へぬらん」

ならし【馴らし・慣らし】🔗🔉

ならし馴らし・慣らし】 ①ならすこと。なれるようにすること。練習。源氏物語柏木「―の枝に馴らさなむ」 ②しきたり。ならわし。習慣。宇津保物語国譲中「水はまづすみかはるともまとゐゐる今日の―はいつか絶ゆべき」

なら・す【慣らす・馴らす】🔗🔉

なら・す慣らす・馴らす】 〔他五〕 ①なれるようにする。なれ親しませる。なれさせる。平家物語4「よしなかりける人を此の六七年手―・して、かかるうき目を見るよ」。「体を冬の寒さに―・す」 ②習う。練習する。源氏物語若菜下「十余日とさだめて舞など―・し」 ③(動物を)手なずける。なつける。飼いならす。「野生の動物を―・す」 ④なれ過ぎて心安く扱う。十訓抄「すべて人の振舞はおもらかに詞ずくなにて、人をも―・さず、人にも―・されず」

な・る【慣る・馴る・狎る・熟る】🔗🔉

な・る慣る・馴る・狎る・熟る】 〔自下二〕 ⇒なれる(下一)

なれ【慣れ・馴れ】🔗🔉

なれ慣れ・馴れ】 なれること。なじむこと。習慣。万葉集5「うるはしき君が手―の琴にしあるべし」

なれ‐あい【馴合い】‥アヒ🔗🔉

なれ‐あい馴合い‥アヒ ①男女がなれあうこと。野合すること。 ②「馴合い夫婦」の略。 ③ひそかに示し合わせていること。夏目漱石、明暗「―の狂言とは、何うしても受け取れなかつた」 ⇒なれあい‐そうば【馴合い相場】 ⇒なれあい‐ふうふ【馴合い夫婦】

なれあい‐そうば【馴合い相場】‥アヒサウ‥🔗🔉

なれあい‐そうば馴合い相場‥アヒサウ‥ 売方と買方とが馴合いで作った相場。 ⇒なれ‐あい【馴合い】

なれあい‐ふうふ【馴合い夫婦】‥アヒ‥🔗🔉

なれあい‐ふうふ馴合い夫婦‥アヒ‥ 正式な手続きによらずになれあってできた夫婦。出来合い夫婦。 ⇒なれ‐あい【馴合い】

なれ‐あ・う【馴れ合う】‥アフ🔗🔉

なれ‐あ・う馴れ合う‥アフ 〔自五〕 ①互いに馴れ親しむ。親しみあう。 ②男女がひそかに通じ合う。野合する。梅暦「茶屋衆と―・つた日にやア」 ③人を欺くため、ひそかに示し合わせる。ぐるになる。東海道中膝栗毛発端「このやろうめとなれやつて、おれをはめたな」

なれ‐がお【馴れ顔】‥ガホ🔗🔉

なれ‐がお馴れ顔‥ガホ なれたような顔つき。物なれた様子。源氏物語若紫「いと―に御帳の内に入り給へば」

なれ‐ぎぬ【馴れ衣・褻衣】🔗🔉

なれ‐ぎぬ馴れ衣・褻衣】 着なれた着物。ふだんぎ。なれごろも。兼澄集「―もぬぎかへがたし」

なれこ‐まい【馴子舞・馴講舞】‥マヒ🔗🔉

なれこ‐まい馴子舞・馴講舞‥マヒ ①旅人が社寺の前を通る時、その手向けに舞う舞。保元物語(金刀比羅本)「王子王子の―よの常ならず旅の御よそほひを司り」 ②人々が親睦をはかるため寄合講よりあいこうをして舞い遊ぶこと。義経記5「芸にしたがひて思ひ思ひの―する中にも」

なれ‐ごろも【馴れ衣・褻衣】🔗🔉

なれ‐ごろも馴れ衣・褻衣(→)「なれぎぬ」に同じ。万葉集15「わかれにし妹が着せてし―」

なれ‐すがた【馴れ姿・褻姿】🔗🔉

なれ‐すがた馴れ姿・褻姿】 着古した衣服を身につけた姿。みすぼらしい姿。源氏物語若菜下「数にもあらずあやしき―を」

なれ‐ずし【馴鮨・熟鮨】🔗🔉

なれ‐ずし馴鮨・熟鮨】 塩漬にした魚の腹に飯をつめ、または魚と飯とを交互に重ね重石おもしで圧し、よくなれさせた鮨。魚介類と飯などを発酵させて、自然の酸味で食べる。近江の鮒ふな鮨、吉野の釣瓶つるべ鮨などが有名。くされずし。〈[季]夏〉 馴鮨 撮影:関戸 勇

なれ‐そめ【馴初め】🔗🔉

なれ‐そめ馴初め】 恋愛関係に入った最初。

なれ‐そ・める【馴れ初める】🔗🔉

なれ‐そ・める馴れ初める】 〔自下一〕[文]なれそ・む(下二) 馴れはじめる。初めて恋仲となる。玉葉集「由なく君に―・めていとふ都の忍ばれぬべき」

なれ‐つ・く【馴れ付く】🔗🔉

なれ‐つ・く馴れ付く】 〔自四〕 なれて親しくなる。なつく。苔の衣「三日の程はかよひ給ふに、―・き給ふままには」

なれっ‐こ【馴れっこ】🔗🔉

なれっ‐こ馴れっこ】 なれきって特別のことと感じなくなること。「父の小言はもう―だ」

なれなれ‐し・い【馴れ馴れしい】🔗🔉

なれなれ‐し・い馴れ馴れしい】 〔形〕[文]なれなれ・し(シク) ①ひどく馴れているさまである。心やすそうである。源氏物語帚木「人よりは、心やすく―・しくふるまひたり」 ②無遠慮である。ぶしつけである。「―・い口をきく」

なれ‐ば・む【馴ればむ・褻ればむ】🔗🔉

なれ‐ば・む馴ればむ・褻ればむ】 〔自四〕 よれよれのようになる。古びてくたくたになったように見える。能因本枕草子よろづよりは牛飼童部の「かりぎぬは何も打ち―・みたる」

なれ‐むつ・ぶ【馴れ睦ぶ】🔗🔉

なれ‐むつ・ぶ馴れ睦ぶ】 〔自四〕 馴れ親しむ。源氏物語桐壺「年ごろ―・び聞え給ひつるを」

なれ‐もの【馴れ者】🔗🔉

なれ‐もの馴れ者】 物事によく馴れた者。今昔物語集28「物云ひにて人咲わらはする―なる翁にて」

なれ‐よ・る【馴れ寄る】🔗🔉

なれ‐よ・る馴れ寄る】 〔自四〕 馴れて近寄る。源氏物語常夏「近やかに―・り給ふ」

な・れる【慣れる・馴れる・狎れる】🔗🔉

な・れる慣れる・馴れる・狎れる】 〔自下一〕[文]な・る(下二) 物事に絶えず触れることによって、それが平常と感じられるようになる意。 ①たびたび経験して常の事となる。また、たびたび行なってそのことに熟達する。古今和歌集「みても又またも見まくのほしければ―・るるを人はいとふべらなり」。源氏物語桐壺「年ごろ、常のあつしさになり給へれば、御目―・れて」。「―・れた手つき」「寒さに―・れる」 ②隔てなくむつぶ。なじみになる。また、獣などがなつく。万葉集14「苗代の小なぎが花を衣に摺り―・るるまにまにあぜかかなしけ」。源氏物語若菜下「猫のかしづきをして撫で養ひ給ふ。人げ遠かりし心もいとよく―・れて」 ③なじんでうちとけすぎる。源氏物語若菜下「憚りもなく聞ゆ、心やすく若くおはすれば、―・れ聞えたるなめり」。「―・れていい気になる」 ④衣類など着古してよれよれになる。また、からだによくなじむ。万葉集9「紐とかず丸寝をすれば吾が着たる衣は―・れぬ」。源氏物語若紫「白き衣、山吹などの―・れたる着て走りきたる女子」。「靴が足に―・れる」 ⑤使い古す。古くさくなる。源氏物語蓬生「御調度どもも、いと古体に―・れたるが、昔やうにてうるはしきを」 ⑥新鮮でなくなる。くさる。甲陽軍鑑10「くさるといふ心がけもなくて取り出でて、料理の時、魚の―・れたる詮索もなく」 ⑦(「熟れる」と書く)よく熟成する。まじり合ってよくととのう。「―・れ過ぎた鮨をあるじの遺恨かな」(蕪村)。「味噌が―・れる」 ⑧(動詞の連用形に付いて)しょっちゅう…して具合よくなる。「使い―・れた万年筆」 ◇広く一般には「慣」を使う。2は「馴」、3は「狎」を使うことが多い。

[漢]馴🔗🔉

 字形 〔馬部3画/13画/3875・466B〕 〔音〕ジュン(呉) 〔訓〕なれる・ならす [意味] 鳥獣が、人になれる。言うことをきくようになる。すなおに従う。「馴化・馴致・雅馴」 [難読] 馴染むなじむ・馴鹿トナカイ

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