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○鰯の頭も信心からいわしのかしらもしんじんから🔗⭐🔉
○鰯の頭も信心からいわしのかしらもしんじんから
鰯の頭のようなつまらないものでも、信仰すると、ひどくありがたく思える。
⇒いわし【鰯・鰮】
いわ‐しみず【石清水】イハ‥ミヅ
岩の間からわき出る清冷な清水。〈[季]夏〉。古今和歌集恋「逢坂の関に流るる―言はで心に思ひこそすれ」
いわしみず【石清水】イハ‥ミヅ
①石清水八幡宮の略。
②都山とざん流尺八の曲名。流祖中尾都山初期の作品。京都の石清水八幡宮の神域の描写が主題。
⇒いわしみず‐てんそう【石清水伝奏】
⇒いわしみず‐はちまんぐう【石清水八幡宮】
⇒いわしみず‐ほうじょうえ【石清水放生会】
⇒いわしみず‐まつり【石清水祭】
⇒いわしみず‐りんじさい【石清水臨時祭】
いわしみず‐てんそう【石清水伝奏】イハ‥ミヅ‥
室町時代以来、石清水八幡宮に関することを伝奏した職。
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐はちまんぐう【石清水八幡宮】イハ‥ミヅ‥
京都府八幡やわた市にある元官幣大社。祭神は誉田別尊ほんだわけのみこと(応神天皇)・息長帯姫尊おきながたらしひめのみこと(神功皇后)・比売神ひめがみの三座。859年(貞観1)、宇佐八幡を勧請かんじょう。歴代朝廷の崇敬篤く、鎌倉時代以降、源氏の氏神として武家の崇敬も深かった。例祭は9月15日。伊勢神宮・賀茂神社とともに三社の称がある。二十二社の一つ。男山八幡宮。
石清水八幡宮
撮影:的場 啓
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐ほうじょうえ【石清水放生会】イハ‥ミヅハウジヤウヱ
石清水八幡宮で行われる法会の一つ。720年(養老4)創始。毎年8月15日に、川辺で施餓鬼せがき法を行い、魚鳥を放ち、天皇や将軍の幸福、天下泰平を祈願した。今は石清水祭の行事として9月15日に行う。
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐まつり【石清水祭】イハ‥ミヅ‥
(イワシミズサイとも)石清水八幡宮で毎年9月15日に行われる例大祭。もと石清水放生会といい、1884年(明治17)再興。賀茂祭・春日祭とともに三勅祭の一つとされた。
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐りんじさい【石清水臨時祭】イハ‥ミヅ‥
石清水八幡宮の二大祭の一つ。942年(天慶5)臨時に行われたのが最初。後には毎年3月、調楽ちょうがく・試楽しがく・御禊ごけい・御馬御覧・奉幣ほうへい・還立かえりだちなどの儀が行われた。賀茂神社の北祭に対して、これを南祭という。
⇒いわしみず【石清水】
いわじゅく‐いせき【岩宿遺跡】イハ‥ヰ‥
群馬県みどり市笠懸町にある遺跡。相沢忠洋(1926〜1989)の採集した石器が端緒となって、1949年・50年に発掘調査が行われ、日本における旧石器時代の存在を初めて立証した。
いわしろ【岩代】イハ‥
旧国名。1869年(明治元年12月)陸奥むつ国を分割して設置。今の福島県の中央部および西部。
いわ‐じんじゃ【伊和神社】
兵庫県姫路市一宮町にある元国幣中社。祭神は大己貴神おおなむちのかみほか。一つ山神事で知られる。播磨国一の宮。
いわず‐かたらず【言わず語らず】イハ‥
言葉では言わないが、それとなく伝わるさま。暗黙のうちに。「―のうちにわかる」
いわ‐すき【斎鋤】イハ‥
(→)「いみすき」に同じ。
いわず‐と‐しれた【言わずと知れた】イハ‥
言わなくとも分かっている。言うまでもない。歌舞伎、与話情浮名横櫛「―囲ひ者」
いわず‐の【不言の】イハ‥
本来の名前を忌んでいわない場合に、ある語に冠して用いる。「―の森」
⇒いわず‐の‐しま【不言島】
⇒いわず‐の‐とり【不言鳥】
いわず‐の‐しま【不言島】イハ‥
福岡県宗像市の(→)沖ノ島のこと。全島が宗像神社の沖津宮の御神体とされ、島の名を忌んで称した。
⇒いわず‐の【不言の】
いわず‐の‐とり【不言鳥】イハ‥
(肥前などの方言)雉きじを、霊鳥として直接名をいうのを忌んだ語。
⇒いわず‐の【不言の】
いわず‐も‐がな【言わずもがな】イハ‥
(ガナは願望を表す助詞)
①言わない方がいい。「―のことを言う」
②言うまでもない。「初心者は―、慣れた人でも難しい」
いわ‐せ【石瀬】イハ‥
石の多くある川瀬。万葉集13「―踏み求とめそ我が来し」
いわせ【岩瀬】イハ‥
姓氏の一つ。
⇒いわせ‐ただなり【岩瀬忠震】
いわせ‐ただなり【岩瀬忠震】イハ‥
幕末の旗本。肥後守。通称、修理。阿部正弘に抜擢され海防掛となり、幕府の開国・通商政策を推進。老中堀田正睦を助けて、安政五カ国条約を締結、のち外国奉行。(1818〜1861)
⇒いわせ【岩瀬】
いわ・せる【言わせる】イハセル
〔他下一〕
①言うように仕向ける。また、言うにまかせる。「言いたいだけ―・せておけ」
②(「…に―・せれば」の形で)…の言うところによれば。「彼に―・せれば現状はもっとひどい」
③(「物を―・せる」の形で)効果を発揮させる。「金に物を―・せる」
いわ‐そそ・く【岩注く】イハ‥
〔自四〕
(後にはイワソソグ。多く連体修飾語として用いる)水が岩を洗うように激しくそそぐ。万葉集7「―・く岸の浦回うらみに寄する波」。新古今和歌集春「―・ぐたるみの上のさわらびの」
いわた【岩田】イハ‥
姓氏の一つ。
⇒いわた‐とよお【岩田豊雄】
⇒いわた‐りょうと【岩田涼
】
いわた【磐田】イハ‥
静岡県南西部、天竜川左岸にある市。古代遠江とおとうみ国府の所在地で、東海道の宿駅。磐田原台地に自動車・ベアリング・楽器工場が立地。人口17万1千。
いわた‐おび【岩田帯】イハ‥
(斎肌いはだ帯の意)妊娠した女性が胎児の保護のために腹に巻く白布。5カ月目の戌いぬの日からするものとされる。ゆはだおび。
いわ‐たけ【岩茸・石茸】イハ‥
地衣類の一種。深山の岩面に生じ、地衣体は葉状で円形。直径3〜10センチメートル。乾くともろい。表面は灰褐色、裏面は黒色で仮根を密生。干して貯え、食用。日本・朝鮮半島・中国に広く分布。〈[季]秋〉
い‐わた・す【居渡す】ヰ‥
〔他四〕
ずらりと居並ばせる。
い‐わた・す【射渡す】
〔他四〕
遠くまで矢を射送る。万葉集19「投矢なぐやもち千尋ちひろ―・し」
いわ‐たた・す【石立たす】イハ‥
〔自四〕
岩となって(石神として)お立ちになる。古事記中「―・す少名御神すくなみかみの」
いわ‐だたみ【岩畳】イハ‥
(イワタタミとも)岩の幾重にも重なった所。万葉集7「―恐かしこき山と知りつつも」
いわた‐とよお【岩田豊雄】イハ‥ヲ
獅子文六の本名。
⇒いわた【岩田】
いわ‐だな【岩棚】イハ‥
①岩と岩との間のくぼみ。秘蔵抄「われのみぞ―出づる鶯の」
②岩場で、平らに棚のようになっている所。テラス。
いわ‐だぬき【岩狸】イハ‥
〔動〕ハイラックスのこと。
いわ‐タバコ【岩煙草】イハ‥
イワタバコ科の多年草。山地の陰湿な岩壁に着生。根茎から2〜3葉を出す。葉は小判形で軟らかくタバコの葉に似る。葉面に縮緬ちりめん状のしわがよる。夏、花茎をのばし紫花をつけ、花後、蒴果さくかを結ぶ。若葉を食用、また胃腸薬として煎用。観賞用に栽培。イワナ。タキヂシャ。
いわタバコ
イワタバコ
撮影:関戸 勇
いわた‐りょうと【岩田涼
】イハ‥リヤウ‥
江戸中期の俳人。別号は団友・神風館3世。伊勢山田の神官。蕉門に入り、支考・木因と親しく伊勢風の祖となった。行脚し、「皮籠摺かわごずれ」などがある。(1659〜1717)
⇒いわた【岩田】
い‐わた・る【居渡る】ヰ‥
〔自四〕
広く一面に居並ぶ。紫式部日記「かたちなどをかしき若人の限りにて、さしむかひつつ―・りたりしは」
いわ‐づか【岩塚】イハ‥
石垣。
いわつき【岩槻】イハ‥
埼玉県東部の旧市名。2005年さいたま市と合併し、岩槻区はその行政区名の一つ。太田道灌が岩槻城を築城。もと阿部氏12万石の城下町。
⇒いわつき‐もめん【岩槻木綿】
いわつき‐もめん【岩槻木綿】イハ‥
岩槻近辺で織り出す木綿織物。のれん・ふろしき・晒さらし木綿などに使用。
⇒いわつき【岩槻】
いわ‐づた【岩蔦】イハ‥
緑藻類アオサ藻綱イワヅタ科に属する海藻の総称。緑色。岩上や砂上を匍匐する茎状部から葉状部が直立する。単細胞ながら多数の核を含み、肉眼で見える大きさに成長する。日本に約20種。クロキヅタ・クビレヅタ・フサイワヅタ・イチイヅタ・ヘライワヅタなど。
いわ‐つつじ【岩躑躅】イハ‥
①岩間に生えているツツジ。和歌では、「いはず」「いはねば」などを言いだすためにも用いる。万葉集7「山越えて遠津の浜の―」。古今和歌集恋「思ひいづるときはの山の―いはねばこそあれ恋しきものを」
②ツツジ科の落葉小低木。北日本の高山帯に自生。高さ約8センチメートル。葉は膜質で頂部に集合。夏、葉腋に淡紅色の鐘形花を開く。果実は液果で紅熟。食用。
いわつつじ
③襲かさねの色目。表は紅、裏は紫。
いわ‐づな【石綱・岩綱】イハ‥
①テイカカズラの古名。
②(「錘綱」とも書く)網の裾に錘おもりを結びつける綱。
いわつな‐の【岩綱の】イハ‥
〔枕〕
(ツナはツタ(蔦)か)「をちかへる(若がえるの意)」にかかる。万葉集6「―またをちかへりあをによし平城ならの都をまた見なむかも」
いわ‐つばめ【岩燕】イハ‥
ツバメの一種。小形で尾羽短く、上面は黒く、下面と腰は白く、趾に羽を生ずる。多く山地の断崖に壺形の巣を造る。山麓の人家の軒にも営巣。ヨーロッパ・アジアに分布。日本には春に飛来。一足鳥いっそくちょう。山燕。〈[季]春〉
イワツバメ
撮影:小宮輝之
いわ‐つぼ【岩壺】イハ‥
①岩石のくぼみ。洞穴。神功紀「石穴いわつぼに入りて」
②内部の空虚な石。鈴石・袋石の類。
いわ‐つらら【岩垂氷】イハ‥
鍾乳石の異称。
いわて【岩手】イハ‥
東北地方北東部の県。陸中国の大部分、陸前国と陸奥国との一部。県庁所在地は盛岡市。面積1万5278平方キロメートル。人口138万5千。全13市。
→南部牛追唄
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
⇒いわて‐さん【岩手山】
⇒いわて‐だいがく【岩手大学】
いわで【岩出】イハ‥
和歌山県北西部の市。紀ノ川下流北岸に位置し、農業・花卉かき栽培が盛ん。根来寺がある。人口5万1千。
いわて‐さん【岩手山】イハ‥
岩手県盛岡市の北西方にある成層火山。標高2038メートル。南麓に小岩井農場・網張温泉がある。岩手富士。南部富士。
岩手山
提供:オフィス史朗
⇒いわて【岩手】
いわて‐だいがく【岩手大学】イハ‥
国立大学法人の一つ。1902年(明治35)創立の盛岡高等農林学校(のち盛岡農専)と盛岡工専・岩手師範・同青年師範を母体として49年設置。2004年法人化。盛岡市。
⇒いわて【岩手】
いわで‐の‐もり【磐手の森】イハ‥
歌枕。京都府・大阪府・和歌山県・岩手県など各地に伝える。
いわ‐で‐も【言わでも】イハ‥
(デは打消の意を表す助詞)言わなくてもよい。「―のことを言う」
いわ‐と【石戸・岩戸】イハ‥
①岩の戸。神代紀上「―を閉さして幽こもり居ましぬ」
②墳墓の石室の、入口の岩の戸。万葉集3「―破わる手力たぢからもがも」
⇒いわと‐かぐら【岩戸神楽】
⇒いわと‐がくれ【岩戸隠れ】
⇒いわと‐けいき【岩戸景気】
いわと‐かぐら【岩戸神楽】イハ‥
①天照大神の天の岩戸隠れの神話に取材した、里神楽の一種。
②歌舞伎のはやし。太鼓・大太鼓・笛で演奏し、荒事の出端ではなどに用いる。
⇒いわ‐と【石戸・岩戸】
いわと‐がくれ【岩戸隠れ】イハ‥
「天の岩屋戸」参照。
⇒いわ‐と【石戸・岩戸】
いわと‐けいき【岩戸景気】イハ‥
1958年から61年にかけて旺盛な設備投資に導かれて生じた好景気。神武景気を上回る好況という意味を込めて名づけられた。
⇒いわ‐と【石戸・岩戸】
いわ‐とこ【石床・岩床】イハ‥
①岩の面が平らで床のようになっている所。万葉集1「―と川の水凝こり」
②石槨いわきの中の床。墓所。
いわ‐とび【岩飛】イハ‥
①高い岩の上から水に飛び込むこと。また、その人。特に、それを見せて見物人から銭をとった者。好色五人女3「―とて水入すいりの男をひそかに二人雇ひて」
②日本泳法の神伝流飛込術。高所から深水に飛び込む法。直立姿勢で、足先から水中に直角に入る。
いわとやま‐こふん【岩戸山古墳】イハ‥
福岡県八女やめ市の人形原にある前方後円墳。長さ135メートルで、九州では屈指のもの。筑後国風土記逸文が伝える6世紀の磐井いわいの墓とされる。石人・石馬が多数出土。→磐井の乱
いわ‐な【岩魚】イハ‥
サケ科の硬骨魚。アメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギの4地方群(亜種)に分けられる。本州以北の河川最上流にすむ陸封魚だが、北の地方にすむアメマスには降海するものも多い。ふつう暗緑色の地に多数の小さな白〜朱色斑点がある。最大全長80センチメートル(ふつう20〜50センチメートル)。渓流釣りの代表的釣魚。美味。ヤマトイワナの紀伊半島産のものはとくにキリクチと呼ばれる。嘉魚。〈[季]夏〉
いわな
イワナ
提供:東京動物園協会
いわない【岩内】イハ‥
北海道西部、後志しりべし支庁の町。積丹しゃこたん半島南側基部にあって日本海に臨み、明治期までニシン漁が盛ん。
いわ‐なし【岩梨】イハ‥
ツツジ科の落葉小低木。本州と北海道の一部の山地林縁などに生える。しばしば地面に這う。茎には褐色の毛が密生し、楕円形で長さ6〜10センチメートルの葉を短柄で互生。春に枝先に桃色の花を数個ずつ総状につけ、球形の液果は食用。
いわ‐なみ【岩波】イハ‥
岩によせる波。古今和歌集恋「吉野川―高く行く水の」
いわなみ【岩波】イハ‥
姓氏の一つ。
⇒いわなみ‐しげお【岩波茂雄】
いわなみ‐しげお【岩波茂雄】イハ‥ヲ
出版人。長野県生れ。東大哲学科選科出身。1913年(大正2)岩波書店を開き、岩波文庫その他学術書の出版を通じて日本文化の向上に寄与。貴族院議員。文化勲章。(1881〜1946)
岩波茂雄
提供:岩波書店
⇒いわなみ【岩波】
いわ‐にがな【岩苦菜】イハ‥
〔植〕ジシバリの別称。
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐ほうじょうえ【石清水放生会】イハ‥ミヅハウジヤウヱ
石清水八幡宮で行われる法会の一つ。720年(養老4)創始。毎年8月15日に、川辺で施餓鬼せがき法を行い、魚鳥を放ち、天皇や将軍の幸福、天下泰平を祈願した。今は石清水祭の行事として9月15日に行う。
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐まつり【石清水祭】イハ‥ミヅ‥
(イワシミズサイとも)石清水八幡宮で毎年9月15日に行われる例大祭。もと石清水放生会といい、1884年(明治17)再興。賀茂祭・春日祭とともに三勅祭の一つとされた。
⇒いわしみず【石清水】
いわしみず‐りんじさい【石清水臨時祭】イハ‥ミヅ‥
石清水八幡宮の二大祭の一つ。942年(天慶5)臨時に行われたのが最初。後には毎年3月、調楽ちょうがく・試楽しがく・御禊ごけい・御馬御覧・奉幣ほうへい・還立かえりだちなどの儀が行われた。賀茂神社の北祭に対して、これを南祭という。
⇒いわしみず【石清水】
いわじゅく‐いせき【岩宿遺跡】イハ‥ヰ‥
群馬県みどり市笠懸町にある遺跡。相沢忠洋(1926〜1989)の採集した石器が端緒となって、1949年・50年に発掘調査が行われ、日本における旧石器時代の存在を初めて立証した。
いわしろ【岩代】イハ‥
旧国名。1869年(明治元年12月)陸奥むつ国を分割して設置。今の福島県の中央部および西部。
いわ‐じんじゃ【伊和神社】
兵庫県姫路市一宮町にある元国幣中社。祭神は大己貴神おおなむちのかみほか。一つ山神事で知られる。播磨国一の宮。
いわず‐かたらず【言わず語らず】イハ‥
言葉では言わないが、それとなく伝わるさま。暗黙のうちに。「―のうちにわかる」
いわ‐すき【斎鋤】イハ‥
(→)「いみすき」に同じ。
いわず‐と‐しれた【言わずと知れた】イハ‥
言わなくとも分かっている。言うまでもない。歌舞伎、与話情浮名横櫛「―囲ひ者」
いわず‐の【不言の】イハ‥
本来の名前を忌んでいわない場合に、ある語に冠して用いる。「―の森」
⇒いわず‐の‐しま【不言島】
⇒いわず‐の‐とり【不言鳥】
いわず‐の‐しま【不言島】イハ‥
福岡県宗像市の(→)沖ノ島のこと。全島が宗像神社の沖津宮の御神体とされ、島の名を忌んで称した。
⇒いわず‐の【不言の】
いわず‐の‐とり【不言鳥】イハ‥
(肥前などの方言)雉きじを、霊鳥として直接名をいうのを忌んだ語。
⇒いわず‐の【不言の】
いわず‐も‐がな【言わずもがな】イハ‥
(ガナは願望を表す助詞)
①言わない方がいい。「―のことを言う」
②言うまでもない。「初心者は―、慣れた人でも難しい」
いわ‐せ【石瀬】イハ‥
石の多くある川瀬。万葉集13「―踏み求とめそ我が来し」
いわせ【岩瀬】イハ‥
姓氏の一つ。
⇒いわせ‐ただなり【岩瀬忠震】
いわせ‐ただなり【岩瀬忠震】イハ‥
幕末の旗本。肥後守。通称、修理。阿部正弘に抜擢され海防掛となり、幕府の開国・通商政策を推進。老中堀田正睦を助けて、安政五カ国条約を締結、のち外国奉行。(1818〜1861)
⇒いわせ【岩瀬】
いわ・せる【言わせる】イハセル
〔他下一〕
①言うように仕向ける。また、言うにまかせる。「言いたいだけ―・せておけ」
②(「…に―・せれば」の形で)…の言うところによれば。「彼に―・せれば現状はもっとひどい」
③(「物を―・せる」の形で)効果を発揮させる。「金に物を―・せる」
いわ‐そそ・く【岩注く】イハ‥
〔自四〕
(後にはイワソソグ。多く連体修飾語として用いる)水が岩を洗うように激しくそそぐ。万葉集7「―・く岸の浦回うらみに寄する波」。新古今和歌集春「―・ぐたるみの上のさわらびの」
いわた【岩田】イハ‥
姓氏の一つ。
⇒いわた‐とよお【岩田豊雄】
⇒いわた‐りょうと【岩田涼
】
いわた【磐田】イハ‥
静岡県南西部、天竜川左岸にある市。古代遠江とおとうみ国府の所在地で、東海道の宿駅。磐田原台地に自動車・ベアリング・楽器工場が立地。人口17万1千。
いわた‐おび【岩田帯】イハ‥
(斎肌いはだ帯の意)妊娠した女性が胎児の保護のために腹に巻く白布。5カ月目の戌いぬの日からするものとされる。ゆはだおび。
いわ‐たけ【岩茸・石茸】イハ‥
地衣類の一種。深山の岩面に生じ、地衣体は葉状で円形。直径3〜10センチメートル。乾くともろい。表面は灰褐色、裏面は黒色で仮根を密生。干して貯え、食用。日本・朝鮮半島・中国に広く分布。〈[季]秋〉
い‐わた・す【居渡す】ヰ‥
〔他四〕
ずらりと居並ばせる。
い‐わた・す【射渡す】
〔他四〕
遠くまで矢を射送る。万葉集19「投矢なぐやもち千尋ちひろ―・し」
いわ‐たた・す【石立たす】イハ‥
〔自四〕
岩となって(石神として)お立ちになる。古事記中「―・す少名御神すくなみかみの」
いわ‐だたみ【岩畳】イハ‥
(イワタタミとも)岩の幾重にも重なった所。万葉集7「―恐かしこき山と知りつつも」
いわた‐とよお【岩田豊雄】イハ‥ヲ
獅子文六の本名。
⇒いわた【岩田】
いわ‐だな【岩棚】イハ‥
①岩と岩との間のくぼみ。秘蔵抄「われのみぞ―出づる鶯の」
②岩場で、平らに棚のようになっている所。テラス。
いわ‐だぬき【岩狸】イハ‥
〔動〕ハイラックスのこと。
いわ‐タバコ【岩煙草】イハ‥
イワタバコ科の多年草。山地の陰湿な岩壁に着生。根茎から2〜3葉を出す。葉は小判形で軟らかくタバコの葉に似る。葉面に縮緬ちりめん状のしわがよる。夏、花茎をのばし紫花をつけ、花後、蒴果さくかを結ぶ。若葉を食用、また胃腸薬として煎用。観賞用に栽培。イワナ。タキヂシャ。
いわタバコ
イワタバコ
撮影:関戸 勇
いわた‐りょうと【岩田涼
】イハ‥リヤウ‥
江戸中期の俳人。別号は団友・神風館3世。伊勢山田の神官。蕉門に入り、支考・木因と親しく伊勢風の祖となった。行脚し、「皮籠摺かわごずれ」などがある。(1659〜1717)
⇒いわた【岩田】
い‐わた・る【居渡る】ヰ‥
〔自四〕
広く一面に居並ぶ。紫式部日記「かたちなどをかしき若人の限りにて、さしむかひつつ―・りたりしは」
いわ‐づか【岩塚】イハ‥
石垣。
いわつき【岩槻】イハ‥
埼玉県東部の旧市名。2005年さいたま市と合併し、岩槻区はその行政区名の一つ。太田道灌が岩槻城を築城。もと阿部氏12万石の城下町。
⇒いわつき‐もめん【岩槻木綿】
いわつき‐もめん【岩槻木綿】イハ‥
岩槻近辺で織り出す木綿織物。のれん・ふろしき・晒さらし木綿などに使用。
⇒いわつき【岩槻】
いわ‐づた【岩蔦】イハ‥
緑藻類アオサ藻綱イワヅタ科に属する海藻の総称。緑色。岩上や砂上を匍匐する茎状部から葉状部が直立する。単細胞ながら多数の核を含み、肉眼で見える大きさに成長する。日本に約20種。クロキヅタ・クビレヅタ・フサイワヅタ・イチイヅタ・ヘライワヅタなど。
いわ‐つつじ【岩躑躅】イハ‥
①岩間に生えているツツジ。和歌では、「いはず」「いはねば」などを言いだすためにも用いる。万葉集7「山越えて遠津の浜の―」。古今和歌集恋「思ひいづるときはの山の―いはねばこそあれ恋しきものを」
②ツツジ科の落葉小低木。北日本の高山帯に自生。高さ約8センチメートル。葉は膜質で頂部に集合。夏、葉腋に淡紅色の鐘形花を開く。果実は液果で紅熟。食用。
いわつつじ
③襲かさねの色目。表は紅、裏は紫。
いわ‐づな【石綱・岩綱】イハ‥
①テイカカズラの古名。
②(「錘綱」とも書く)網の裾に錘おもりを結びつける綱。
いわつな‐の【岩綱の】イハ‥
〔枕〕
(ツナはツタ(蔦)か)「をちかへる(若がえるの意)」にかかる。万葉集6「―またをちかへりあをによし平城ならの都をまた見なむかも」
いわ‐つばめ【岩燕】イハ‥
ツバメの一種。小形で尾羽短く、上面は黒く、下面と腰は白く、趾に羽を生ずる。多く山地の断崖に壺形の巣を造る。山麓の人家の軒にも営巣。ヨーロッパ・アジアに分布。日本には春に飛来。一足鳥いっそくちょう。山燕。〈[季]春〉
イワツバメ
撮影:小宮輝之
いわ‐つぼ【岩壺】イハ‥
①岩石のくぼみ。洞穴。神功紀「石穴いわつぼに入りて」
②内部の空虚な石。鈴石・袋石の類。
いわ‐つらら【岩垂氷】イハ‥
鍾乳石の異称。
いわて【岩手】イハ‥
東北地方北東部の県。陸中国の大部分、陸前国と陸奥国との一部。県庁所在地は盛岡市。面積1万5278平方キロメートル。人口138万5千。全13市。
→南部牛追唄
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
⇒いわて‐さん【岩手山】
⇒いわて‐だいがく【岩手大学】
いわで【岩出】イハ‥
和歌山県北西部の市。紀ノ川下流北岸に位置し、農業・花卉かき栽培が盛ん。根来寺がある。人口5万1千。
いわて‐さん【岩手山】イハ‥
岩手県盛岡市の北西方にある成層火山。標高2038メートル。南麓に小岩井農場・網張温泉がある。岩手富士。南部富士。
岩手山
提供:オフィス史朗
⇒いわて【岩手】
いわて‐だいがく【岩手大学】イハ‥
国立大学法人の一つ。1902年(明治35)創立の盛岡高等農林学校(のち盛岡農専)と盛岡工専・岩手師範・同青年師範を母体として49年設置。2004年法人化。盛岡市。
⇒いわて【岩手】
いわで‐の‐もり【磐手の森】イハ‥
歌枕。京都府・大阪府・和歌山県・岩手県など各地に伝える。
いわ‐で‐も【言わでも】イハ‥
(デは打消の意を表す助詞)言わなくてもよい。「―のことを言う」
いわ‐と【石戸・岩戸】イハ‥
①岩の戸。神代紀上「―を閉さして幽こもり居ましぬ」
②墳墓の石室の、入口の岩の戸。万葉集3「―破わる手力たぢからもがも」
⇒いわと‐かぐら【岩戸神楽】
⇒いわと‐がくれ【岩戸隠れ】
⇒いわと‐けいき【岩戸景気】
いわと‐かぐら【岩戸神楽】イハ‥
①天照大神の天の岩戸隠れの神話に取材した、里神楽の一種。
②歌舞伎のはやし。太鼓・大太鼓・笛で演奏し、荒事の出端ではなどに用いる。
⇒いわ‐と【石戸・岩戸】
いわと‐がくれ【岩戸隠れ】イハ‥
「天の岩屋戸」参照。
⇒いわ‐と【石戸・岩戸】
いわと‐けいき【岩戸景気】イハ‥
1958年から61年にかけて旺盛な設備投資に導かれて生じた好景気。神武景気を上回る好況という意味を込めて名づけられた。
⇒いわ‐と【石戸・岩戸】
いわ‐とこ【石床・岩床】イハ‥
①岩の面が平らで床のようになっている所。万葉集1「―と川の水凝こり」
②石槨いわきの中の床。墓所。
いわ‐とび【岩飛】イハ‥
①高い岩の上から水に飛び込むこと。また、その人。特に、それを見せて見物人から銭をとった者。好色五人女3「―とて水入すいりの男をひそかに二人雇ひて」
②日本泳法の神伝流飛込術。高所から深水に飛び込む法。直立姿勢で、足先から水中に直角に入る。
いわとやま‐こふん【岩戸山古墳】イハ‥
福岡県八女やめ市の人形原にある前方後円墳。長さ135メートルで、九州では屈指のもの。筑後国風土記逸文が伝える6世紀の磐井いわいの墓とされる。石人・石馬が多数出土。→磐井の乱
いわ‐な【岩魚】イハ‥
サケ科の硬骨魚。アメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギの4地方群(亜種)に分けられる。本州以北の河川最上流にすむ陸封魚だが、北の地方にすむアメマスには降海するものも多い。ふつう暗緑色の地に多数の小さな白〜朱色斑点がある。最大全長80センチメートル(ふつう20〜50センチメートル)。渓流釣りの代表的釣魚。美味。ヤマトイワナの紀伊半島産のものはとくにキリクチと呼ばれる。嘉魚。〈[季]夏〉
いわな
イワナ
提供:東京動物園協会
いわない【岩内】イハ‥
北海道西部、後志しりべし支庁の町。積丹しゃこたん半島南側基部にあって日本海に臨み、明治期までニシン漁が盛ん。
いわ‐なし【岩梨】イハ‥
ツツジ科の落葉小低木。本州と北海道の一部の山地林縁などに生える。しばしば地面に這う。茎には褐色の毛が密生し、楕円形で長さ6〜10センチメートルの葉を短柄で互生。春に枝先に桃色の花を数個ずつ総状につけ、球形の液果は食用。
いわ‐なみ【岩波】イハ‥
岩によせる波。古今和歌集恋「吉野川―高く行く水の」
いわなみ【岩波】イハ‥
姓氏の一つ。
⇒いわなみ‐しげお【岩波茂雄】
いわなみ‐しげお【岩波茂雄】イハ‥ヲ
出版人。長野県生れ。東大哲学科選科出身。1913年(大正2)岩波書店を開き、岩波文庫その他学術書の出版を通じて日本文化の向上に寄与。貴族院議員。文化勲章。(1881〜1946)
岩波茂雄
提供:岩波書店
⇒いわなみ【岩波】
いわ‐にがな【岩苦菜】イハ‥
〔植〕ジシバリの別称。
広辞苑に「鰯の頭も信心から」で始まるの検索結果 1-1。