かな‐ぶみ【仮名文】 仮名で書いた文章、また、手紙。↔真名文_まなぶみ

かな‐ぶん【仮名文】 ⇒かなぶみ

かなまじりむすめせつよう【仮名文章娘節用】 人情本。曲山人作。3編9冊。1831〜34年（天保2〜5）刊。小さん・金五郎の情事を中心として、武家生活における義理と人情の葛藤を述べる。 →文献資料［仮名文章娘節用］

かな‐もじ【仮名文字】 ^（→）仮名_かなに同じ。

かなもじづかい【仮名文字遣】_‥ヅカヒ 仮名遣書。1巻。行阿（源知行）著。1363年（貞治2）以後成る。序文によれば、源親行が藤原定家の「拾遺愚草」を清書する際、「をお・えゑへ・いゐひ」の8字の遣い方を定めてその校閲を受け、のち親行の孫行阿が「ほわはむうふ」の6字を増補したもの。中世以後大いに尊重された。世に定家仮名遣・行阿仮名遣といわれる。

かな-ぶん [0] 【仮名文】 仮名で書いた文章。

かなまじりむすめせつよう 【仮名文章娘節用】 人情本。三編九冊。曲山人作。1831〜34年刊。小さん・金五郎の悲恋物語。武家社会を舞台とし最後は小さんの自殺で終わる。

かな-もじ [0] 【仮名文字】 ⇒仮名(カナ)

かなもじづかい ―ヅカヒ 【仮名文字遣】 仮名遣い書。行阿著。1363年以後成立。藤原定家の「下官集」に準拠し，仮名の書き分けを示す。「を・お，え・ゑ・へ，ひ・い・ゐ，ほ・わ・は・む・う・ふ」の一四項を立て，各項ごとに，その仮名を用いるべき語を列挙したもの。定家仮名遣いと呼ばれ，江戸中期まで歌人の間で用いられた。行阿仮名遣。