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広辞苑の検索結果 (7)

お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】🔗🔉

お‐はぐろ御歯黒・鉄漿】 (女房詞)歯を黒く染めること。鉄片を茶の汁または酢の中に浸して酸化させた褐色・悪臭の液(かね)に、五倍子ふしの粉をつけて歯につける。古く上流の女性の間に起こり、平安中〜後期頃から公卿など男子も行い、のち民間にも流行して、室町時代には女子9歳の頃これを成年の印とした。江戸時代には結婚した女性はすべて行なった。かねつけ。はぐろめ。日葡辞書「ヲハグロスル」。「―始」 ⇒おはぐろ‐おや【御歯黒親】 ⇒おはぐろ‐つぼ【御歯黒壺】 ⇒おはぐろ‐どぶ【御歯黒溝】 ⇒おはぐろ‐とんぼ【御歯黒蜻蛉・鉄漿蜻蛉】 ⇒おはぐろ‐ばな【御歯黒花】 ⇒おはぐろ‐ふで【御歯黒筆】

おはぐろ‐おや【御歯黒親】🔗🔉

おはぐろ‐おや御歯黒親】 初めて歯を染める時、これをつかさどる福徳円満な女子。かねおや。筆親。 ⇒お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】

おはぐろ‐つぼ【御歯黒壺】🔗🔉

おはぐろ‐つぼ御歯黒壺】 お歯黒の液を入れておく壺。 御歯黒壺 提供:ポーラ文化研究所 ⇒お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】

おはぐろ‐どぶ【御歯黒溝】🔗🔉

おはぐろ‐どぶ御歯黒溝】 (黒く濁って、お歯黒の液かねのようだったからいう)江戸吉原遊郭のまわりの溝。樋口一葉、たけくらべ「―に灯火うつる三階の騒ぎも手に取る如く」 ⇒お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】

おはぐろ‐とんぼ【御歯黒蜻蛉・鉄漿蜻蛉】🔗🔉

おはぐろ‐とんぼ御歯黒蜻蛉・鉄漿蜻蛉(→)ハグロトンボに同じ。〈[季]夏〉 ⇒お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】

おはぐろ‐ばな【御歯黒花】🔗🔉

おはぐろ‐ばな御歯黒花】 ウマノスズクサの別称。 ⇒お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】

おはぐろ‐ふで【御歯黒筆】🔗🔉

おはぐろ‐ふで御歯黒筆】 歯を黒く染めるのに使う筆。〈日葡辞書〉 ⇒お‐はぐろ【御歯黒・鉄漿】

大辞林の検索結果 (7)

お-はぐろ【御歯黒・鉄漿】🔗🔉

お-はぐろ [0] 【御歯黒・鉄漿】 〔「歯黒め」の女房詞〕 (1)歯を黒く染めること。古く上流婦人の間に起こり,院政期頃から貴族の男子もつけた。室町時代には,女子は九歳になると成年のしるしとしてつけ,江戸時代には,既婚婦人がつけた。かねつけ。 (2)かねつけに使う褐色の液体。酢・茶などに鉄片を浸し,飴なども入れ,付きをよくするために五倍子粉(フシノコ)を入れる。これを筆で歯に塗る。かね。

おはぐろ-おや【御歯黒親】🔗🔉

おはぐろ-おや 【御歯黒親】 女性が初めて御歯黒をつける時,その儀式の世話をする婦人。親類や知人の中で,徳望ある人に依頼した。鉄漿親(カネオヤ)。筆親。「おはてなされた母様の,―にならせられ/浄瑠璃・薩摩歌」

おはぐろ-つぼ【御歯黒壺】🔗🔉

おはぐろ-つぼ [4] 【御歯黒壺】 御歯黒{(2)}を入れる壺。

おはぐろ-どぶ【御歯黒溝】🔗🔉

おはぐろ-どぶ [4] 【御歯黒溝】 〔遊女が御歯黒を捨てたことからとも,汚水が黒いための連想からとも〕 遊女の逃亡を防ぐため,江戸新吉原遊郭の周囲にめぐらした溝。おはぐろぼり。

おはぐろ-とんぼ【御歯黒蜻蛉】🔗🔉

おはぐろ-とんぼ [5] 【御歯黒蜻蛉】 ハグロトンボに同じ。カネツケトンボ。[季]夏。

おはぐろ-はじめ【御歯黒始め】🔗🔉

おはぐろ-はじめ 【御歯黒始め】 女子が初めて御歯黒をつける儀式。男子の元服式にあたる。平安時代には,八,九歳の頃に行う習慣であったが,江戸時代には一三歳で行うようになり,さらに一三歳では儀式だけで,歯を染めるのは結婚後とするのが一般的になった。一三歳の式。清墨(キヨズミ)の式。初鉄漿(ハツカネ)。歯黒初め。

おはぐろ-ばな【御歯黒花】🔗🔉

おはぐろ-ばな [4] 【御歯黒花】 ウマノスズクサの異名。

広辞苑+大辞林御歯黒で始まるの検索結果。