お‐ふく【御福】 ①神仏から授かるめでたい品。狂言、鞍馬参「多聞天より―を下されてござる」 ②おたふく。おかめ。浄瑠璃、傾城反魂香「たとへ餅屋の―でも山姥と祝言するとても」 ⇒おふく‐わけ【御福分け】

おふく‐わけ【御福分け】 貰い物などを他に分け与えること。おすそわけ。 ⇒お‐ふく【御福】

ご‐ふく【御福】 ①神仏の供物。また、そのお下がりをいただくこと。狂言、毘沙門連歌「多聞天より―を下されてござる」 ②土地の産物の尊敬語。小町躍「―かや鞍馬の山のかぎわらび」 ③桜花の頃、吉野山で売る餅。 ⇒ごふく‐の‐もち【御福餅】

ごふく‐の‐もち【御福餅】 神仏に供えたお下がりの餅の意。神社仏閣の門前で参詣人に売る餅。(嬉遊笑覧) ⇒ご‐ふく【御福】

お-ふく 【御福】 （１）神仏から授かった品物や幸運。 （２）「お多福」に同じ。「姫君は扨置きたとへ餅屋の―でも/浄瑠璃・反魂香」 （３）文楽人形の首(カシラ)の一。下女や端女郎に用いる。

おふく-わけ [0] 【御福分け】 （名）スル おすそわけ。ふくわけ。

ご-ふく 【御福】 神仏から授かる福。普通，お供物のお下がりをいう。「多聞天の―を主殿に参らせたりや/狂言記・福渡」

ごふく-の-もち 【御福の餅】 神社や寺院の門前で参詣人に売った餅。［嬉遊笑覧］