ペア【pair】 (１)二つまたは二人で一組みになること。 (２)1 対のオールを備えた二人漕ぎのボート。また，そのレース。

ペア【pear】 西洋梨。洋梨。ペアー。ペヤ。

ヘアオイル【hair oil】 髪油。

ペアガラス【pair glass】 ⇒複層（ふくそう）ガラス

ヘアケア【hair care】 髪の毛の手入れ・手当て。

ペアスケーティング【pair skating】 フィギュア-スケートで，男女が一組みとなって演技するもの。ペア。

ヘアスタイル【hairstyle】 髪の形。

ペアノ【Giuseppe Peano】 （1858-1930） イタリアの数学者。自然数論を公理論的に展開した「ペアノの公理」，平面上のすべての点を通る「ペアノ曲線」で有名。記号論理学の開拓者。

ペアリング【pairing】 動物がつがうこと。また，繁殖させるために動物をつがわせること。

ヘアリンス【hair rinse】 ⇒リンス

ペアルック 〔（和） pair＋look〕 恋人や夫婦がそろいの色や柄の服を着ること。また，その柄や服。

ペアレンタルロック【parental lock】 親が子供に見せたくない番組を，テレビ受信機に入力した暗号によって管理し，自由に視聴できないようにする機能。

ペアレント【parent】 (１)親。 (２)ユース-ホステルの管理者。〔宿泊する若者たちの親代わりということから〕

ペイ【pay】 (１)報酬。賃金。給料。 (２)採算がとれること。引き合うこと。

ペイ【Ieoh Ming Pei】 （1917-　） アメリカの建築家。中国生まれ。マサチューセッツ工科大学卒。代表作にナショナル-アート-ギャラリー東館，ダラス市庁舎，香港の中国銀行，パリのルーブル美術館増築などがある。

へいあん【平安】 (１)心身・国家・社会などが無事で穏やかなこと。 (２)変事の知らせでないことを示す，手紙の脇付（わきづけ）。平信。 (３)「平安京」「平安時代」の略。

へいえい【兵営】 兵隊が起居する所。また，その建物のある 1 区画。

へいえき【兵役】 軍籍に入り一定期間軍務につくこと。

へいおく【弊屋】 (１)あばら家。 (２)自分の家をへりくだっていう言葉。拙宅。

ペイオフ【payoff】 (１)ゲーム理論の用語。プレーヤー（意思決定の主体）・戦略（プレーヤーの取りうる行動）に対し，ゲームをプレーすることから得られる結果をいう。 (２)破綻した金融機関に代わって，預金保険機構が預金者に一定限度での支払いをすること。

ペイオフコスト【payoff cost】 預金保険機構がペイオフにあてる資金。預金者一人あたりの上限額に従って，払い戻しをした場合の総支払い額。

へいかいろ【閉回路】 スイッチやその他の素子の接続が閉じていて電流が流れる状態になっている回路。

へいかくきん【閉殻筋】 軟体動物斧足（おのあし）類の，貝殻を閉じるための 1 対の筋肉。貝柱（かいばしら）。肉柱（にくちゆう）。閉介筋。

へいかつ【平滑】 平らでなめらかなこと。

へいかつかいろ【平滑回路】 整流器の出力電圧中に含まれる脈流分を減少させるために使用する低域フィルター。コンデンサーと，低周波チョーク-コイルまたは抵抗によって構成する。

へいかつきん【平滑筋】 不随意筋で，心臓を除く内臓に分布する筋肉。内臓筋。滑平（かつぺい）筋。⇔横紋筋

へいかつほう【平滑法】 時系列データの全体的な変化の傾向を見るために，データから偶然の変動や短期的な変動を取り除く方法。

へいきん【平均】 (１)ものの数や量の大小の凸凹（でこぼこ）をならすこと。不揃いでないようにすること。「品質が―している」 (２)〔数〕いくつかの数値の代表として採用する値の一。相加平均・相乗平均・調和平均などがある。普通，相加平均をさす。 (３)釣り合いがとれていること。均衡。「―を保つ」

へいきんかいめん【平均海面】 長い期間にわたって観測した潮位の平均値に相当する高さの面。日本では，東京湾の平均海面を標高の基準とする。

へいきんきおん【平均気温】 ある期間の気温の平均値。平均する期間により，日平均・月平均・年平均気温という。

へいきんたいよう【平均太陽】 黄道上を不等速度で運動している実際の太陽に対し，天の赤道上を等速度で運動する仮想上の太陽。

へいきんち【平均値】 平均して得られた数値。平均。

へいきんてき【平均的】 （形動） 同類全体の中で最も一般的であるさま。

へいきんてん【平均点】 学業テストなどで，各人の点数の相加平均。

へいきんひよう【平均費用】 生産量 1 単位あたりの生産費用額。

へいきんよめい【平均余命】 ある年齢の集団があと平均何年生きられるかを示した数。→平均寿命

へいきんりつ【平均律】 オクターブを平均的な音程に等分割した音律。また，純正律の複雑な各音程を簡便にして実用的なものとした音律。オクターブを 12 の半音に等分した十二平均律が，現在広く用いられている。

へいくかん【閉区間】 〔数〕両端の点を含む区間。すなわちa≦x≦bで表されるような数直線上の範囲。記号［a，b］で表す。⇔開区間

へいけ【平家】 平（たいら）の姓をもつ一族。平氏（へいし）。

へいけいき【閉経期】 女性が更年期になって月経が停止する年齢期。経閉期。

へいこうかせん【平衡河川】 浸食と堆積との釣り合いがとれて，形状を維持して流れる河川。

へいこうかんかく【平衡感覚】 空間における身体の位置や運動の変化を感知する感覚。平衡覚。

へいこうきかん【平衡器官】 主として地球の重力に対応して平衡感覚をつかさどる器官。脊椎動物では内耳にある前庭器官の通嚢および小嚢と半規管。無脊椎動物（ゾウリムシ・ウニ・昆虫を除く）では平衡胞。平衡感覚器官。

へいこうこうふきん【平衡交付金】 1950 年（昭和 25）のシャウプ税制勧告により導入された地方財政調整制度。基準財政需要額に対する基準財政収入額の不足分を全額国が支出するというもの。54 年，地方交付税に切り替えられた。地方財政平衡交付金。

へいこうしへんけい【平行四辺形】 二組みの対辺がそれぞれ平行な四辺形。

へいこうしんか【平行進化】 共通の祖先をもつ生物が，類似した形態・性質を示す方向に進化してゆくこと。

へいこうせき【平衡石】 無脊椎動物の平衡胞や脊椎動物の前庭器官にある粒状の分泌物。脊椎動物では炭酸カルシウムから成り，これの動きにより平衡感覚が生じる。平衡砂。耳石。聴石。

へいこうせん【平行線】 (１)同一平面上にあり，どの二つも交わらない 2 本以上の直線。 (２)対立して進展しない状態。

へいこうていすう【平衡定数】 化学反応が化学平衡にあるとき，反応物質の濃度の相乗積と生成物質の濃度の相乗積との比。気体の反応の場合は濃度の代わりに分圧で表すこともある。

へいこうのう【平衡嚢】 ⇒平衡胞

へいこうろくめんたい【平行六面体】 〔数〕三組みの相対する面がそれぞれ平行な六面体。

へいこうろん【並行論】 〔parallelism〕 心的現象と物的現象の間には並行的対応関係はあっても因果的関係はないとの説。スピノザ・ユングなどを代表とする。精神物理的並行論。⇔相制説

へいさ【閉鎖】 (１)出入り口を閉じること。 (２)ある施設を閉じて，仕事などを停止すること。

へいさおん【閉鎖音】 調音器官が呼気を完全に遮断して発音される子音。口腔内で閉鎖が形成される時は，口蓋帆が上がって鼻腔への通路が閉じられる。閉鎖の開放を伴うものは破裂音とも呼ばれる。閉塞（へいそく）音。

へいさか【閉鎖花】 雌しべと雄しべが成就しても花冠が開かず，自花受粉によって結実する花。スミレなど。

へいさせいすいいき【閉鎖性水域】 外洋と接する部分の少ない湾や湖沼のこと。水の入れ替わりが遅いので，一度汚染されると回復するのに時間がかかる。

へいさつ【併殺】 野球で，ダブル-プレーのこと。

へいさてき【閉鎖的】 （形動） 外からの者を受け入れず，その介入を拒否するさま。⇔開放的

ペイシストラトス【Peisistratos】 （？-前 527） 古代アテネの僭主。アテネの繁栄期を築いた。

へいしんていとう【平身低頭】 体をかがめ，頭を垂れて恐れ入ること。ひたすら謝ること。低頭平身。

へいすい【平水】 (１)河川が増水・減水していない状態。 (２)波立っていない水。

へいすいくいき【平水区域】 湖・川・港湾など小範囲の航行区域。

へい・する【聘する】 （動サ変） 礼を尽くして人を迎える。

へいせいけいき【平成景気】 1986 年（昭和 61）から 91 年（平成 3）に至る 51 か月続いた景気の長期拡大期。いざなぎ景気に次ぐ戦後第 2 の大型景気。

へいせつ【併設】 施設などをいっしょに設置すること。

へいそ【平素】 つねひごろ。ふだん。「―の行い」

へいそくおん【閉塞音】 ⇒閉鎖音

へいそくくかん【閉塞区間】 鉄道で，一つの列車だけが運行できる線路の区域。

へいそくこ【閉塞湖】 堰止（せきと）め湖。例，富士五湖・磐梯山の爆発によって形成された檜原湖など。

へいそつ【兵卒】 軍隊で，最下級の軍人。兵士。兵。

へいそん【併存・並存】 〔「へいぞん」とも〕 二つ以上のものが同時に存在すること。

へいたいあり【兵隊蟻】 アリ類の働きアリの階級の中で，特に頭部の巨大な個体。主として巣の防衛に当たる。兵アリ。

へいたんせん【兵站線】 戦場と兵站部を結ぶ輸送路線。

へいちりん【平地林】 平野部にある林。

ペイデー【payday】 給料日。支払い日。清算日。

ペイテレビ 〔pay television〕 ケーブル-テレビや衛星放送で，契約者に視聴料を課すこと。有料テレビ放送。サブスクリプション-テレビ。→ペイ-パー-ビュー

へいにん【併任】 ある職につけたまま，他の職に任用すること。

へいねつ【平熱】 健康な人の平常の体温。普通，成人は 36〜37℃。

へいねん【平年】 (１)閏（うるう）年に対して 1 年が 365 日の年。 (２)（農作物について）普通の年。「―並み」

へいねんさ【平年差】 ある年の気象要素の値と平年値との差。平年偏差。

へいねんさく【平年作】 過去 5 か年の年間収穫高のうち，最高と最低の年次をのぞいた 3 か年の年間収穫高の平均をいう。

へいねんち【平年値】 気温や降水量など気象要素の累年平均値。西暦年の 1 の位が 0 である年が終わるごとに，それ以前の 30 年間分を算出する。たとえば，1961 年から 1990 年までのものを 2000 年まで用い，10 年ごとに更新する。

ペイパービュー【pay-per-view】 ケーブル-テレビで，視聴した番組単位で料金を課すこと。また，そのサービス。PPV 。→ペイ-テレビ

ペイバイフォン【pay by phone】 電話による銀行口座の振替サービス。銀行業務の自動化の一つで，プッシュホンを利用して口座の資金を移動する。

へいはつ【併発】 同時に二つ以上の事が起こること。特にある病気から他の病気を引き起こすこと。

へいふう【弊風】 悪い風俗。悪習。

ぺいぺい 目下の者や技量の劣る者をあなどっていう語。ぺえぺえ。

へいほ【兵補】 第二次大戦中，日本軍によって補助兵力・労働力として動員されたインドネシア人。

へいほうこん【平方根】 〔数〕2 乗するとaになる数を，aの平方根と呼ぶ。正数aの平方根は正と負の二つある。自乗根。二乗根。

へいほうすう【平方数】 自然数の平方になっている数。1,4,9,64…など。自乗数。

へいまく【閉幕】 催し物などが終わりになること。⇔開幕

へいみん【平民】 (１)官位をもたない普通の人民。庶民。 (２)1869 年（明治 2）華族・士族が設けられたのに対して，従来の農・工・商の身分に用いられた呼称。

へいめい【平明】 わかりやすくて，はっきりとしていること。

へいめん【平面】 (１)平らな面。また，表面が平らであること。 (２)〔数〕その上の任意の 2 点を通る直線が常にその上にあるような面。

へいめんかく【平面角】 互いに交わる 2 平面の間の角。2 平面と，それらの交線に垂直な平面との 2 交線の間の角。

へいめんけいかく【平面計画】 〔floor planning〕 建築物全体や部分の形状，各部屋の配置などを平面図上で計画すること。

へいめんさんかくほう【平面三角法】 平面上の図形について研究する三角法。

へいめんてき【平面的】 （形動） (１)深さや厚みをもたないさま。平らなさま。 (２)表面のみを見て論じたり表現したりするさま。「―な描写」