れい【令】 (１)命令。いいつけ。「出撃の―」 (２)法規。さだめ。

れい【礼】 (１)礼儀。「―をわきまえる」 (２)敬意を表す動作。お辞儀。「―をする」 (３)感謝の気持ちを表す言葉や金銭・贈り物。「お―をする」

れい【例】 (１)同種類の事柄の中からよりどころとして特に取り上げて提示するもの。「―を引く」 (２)判断の基準やよりどころとなる過去の事柄。先例。「過去に―がない」 (３)しきたり。「新年の―」 (４)いつものとおりであること。「―にない寒さ」

れい【鈴】 (１)小さな鐘に似た密教の法具の一。内部に舌があり，振って鳴らす。金剛（こんごう）鈴。 (２)すず。りん。

れい【零】 〔数〕 (１)記数法で空位を表す。 (２)被減数と減数が等しいときの差。ゼロ。

れい【霊】 (１)たましい。霊魂。「―と肉との一致」 (２)死んだ人のたましい。みたま。「先祖の―」 (３)目に見えない不思議なはたらきをもつもの。神霊。

レイ【(ハワイ) lei】 歓迎の意を表して相手の首にかける花輪。もとハワイ諸島民が儀礼などに用いた。

レイ【Ray】 (１)〔John R.〕 （1628-1705） イギリスの博物学者。主として植物を研究，はじめて単子葉植物と双子葉植物を区別。のちに動物を解剖学的知見に基づいて分類，初めて分類学上の種の概念の生物学的な定義づけを試みた。 (２)〔Man R.〕 （1890-1976） アメリカの画家・写真家。渡仏し 1920 年代のパリで活躍，シュールレアリストたちと交友する。レイヨグラフ・ソラリゼーションなどの写真技法を発案し写真芸術を開拓した。 (３)〔Nicholas R.〕 （1911-1979） アメリカの映画監督。ジェームズ=ディーン主演の「理由なき反抗」で注目される。ほかに「大砂塵」「キング-オブ-キングス」など。 (４)〔Satyajit R.〕 （1921-1992） インドの映画監督。「大地のうた」「大河のうた」「大樹のうた」三部作によって，インド映画の評価を国際的に高める。「大河のうた」はベネチア映画祭でグラン-プリを受賞した。ほかに「遠い雷鳴」など。

レイアウター【layouter】 印刷物を編集するときに，決められた紙面上で文字・写真・イラスト・図表などを見やすく効果的に配列・構成する人。

レイアウト【layout】 (１)空間や平面に目的物の構成要素を配列すること。配列。配置。 (２)印刷物の紙面の割り付け。また，その技術。

れいあんしつ【霊安室】 （病院などで）死んだ人を一時安置する部屋。

れいあんしょ【冷暗所】 温度が低く，直射日光が当たらない場所。「―に貯蔵のこと」

れいあんぽう【冷罨法】 氷嚢（ひようのう）や冷水・薬液などに浸した湿布で患部を冷やし，痛みや腫（は）れをひかせる治療法。冷湿布。⇔温罨法

れいい【霊位】 死者の霊が乗り移っているもの。位牌（いはい）。霊代（たましろ）。

れいいき【霊域】 神社・寺院・墓などのある神聖な地域。霊地。聖域。

れいいほう【零位法】 天秤（てんびん）で重さを量るときのように，測定量と可変の基準量とを比較し，両者が一致したときの基準量から測定値を知る測定法。測定対象に擾乱（じようらん）を与えないため，高精度の測定が可能。ゼロ位法。

れいう【冷雨】 つめたい雨。ひさめ。

レイエス【Alfonso Reyes】 （1889-1959） メキシコの詩人・思想家。実証主義や狭隘（きようあい）なナショナリズムを批判，開かれた文化を唱え国民文学と世界文学の融合を試みた。詩集「タラウマラの草」

れいえん【霊園・霊苑】 広い区域をもち，寺院に付属しない共同墓地。墓苑。

れいえん【麗艶】 美しくなまめかしいこと。艶麗。「容貌―，性質温順」

レイオフ【layoff】 不況時などに，再雇用する条件の下に労働者を一時的に解雇する制度。一時帰休の意にも用いる。一時解雇。

れいおん【冷温】 (１)つめたいことと，あたたかいこと。 (２)低温度。「―貯蔵」

れいおんたい【冷温帯】 狭義の温帯のうち，亜寒帯に近い地帯。

れいか【冷夏】 平年に比べて気温の低い日が続く夏。

れいか【冷菓】 シャーベットやアイスクリームなど冷たい菓子。氷菓。

れいか【零下】 温度が 0℃以下であること。氷点下。

れいか【隷下】 部下。配下。

れいかい【例会】 定まった日時に開かれる会合。定期的に開く会合。

れいかい【霊界】 霊魂の世界。死後の世界。あの世。

れいがい【冷害】 主として北日本で，夏季の低温のために農作物が被害を受けること。また，その被害。

れいがい【例外】 普通の例からはずれていること。原則にあてはまらないこと。「―として認める」

れいがいほう【例外法】 原則的に適用される法の妥当しない場合にのみ，例外的に適用される法。⇔原則法

れいかく【冷覚】 皮膚感覚の一。温度が下降したことを感じるはたらき。⇔温覚

れいがく【礼楽】 礼節と音楽。転じて，文化のこと。

れいかん【冷汗】 ひやあせ。

れいかん【冷寒】 冷たく寒いこと。寒冷。「―の候」

れいかん【冷感】 つめたい感じ。肌寒い感じ。

れいかん【霊感】 霊的なものを感じとる感覚。インスピレーション。霊応。

れいかんあつえん【冷間圧延】 金属を加熱せずに行う圧延加工。表面状態の仕上がりがよい。⇔熱間圧延

れいかんさんと【冷汗三斗】 ひどく恥ずかしいとか恐ろしいとかして，たいそう汗をかくこと。

れいがんし【冷眼視】 冷ややかな目で見ること。

れいかんしょう【冷感症】 ⇒不感症

れいかんしょうほう【霊感商法】 商品にあたかも超自然的な霊能力があるかのように思わせて販売する方法。開運商法。

れいき【礼器】 中国古代の青銅器のうち，祭祀に用いられた容器や楽器。

れいき【冷気】 つめたい空気。

れいき【励起】 分子・原子・原子核などの量子力学的な系が外部からエネルギーを得て，より高いエネルギーをもつ定常状態（励起状態）に移ること。

れいき【霊気】 霊妙な気。

れいき【霊鬼】 死者の霊。また，霊魂が形を変えた鬼。

れいき【霊亀】 年号（715.9.2-717.11.17）。元正（げんしよう）天皇の代。

れいぎ【礼儀】 社会の秩序を保ち，他人との交際を全うするために，人としてふみ行うべき作法。礼節。礼。「―をわきまえる」「―作法」

れいきこ【冷気湖】 放射冷却で冷えた冷気が，窪地（くぼち）や谷間などの低地に滞留したもの。

れいきじょうたい【励起状態】 量子力学的な系の定常状態のうち，最低エネルギー状態（基底状態）より大きなエネルギーをもつ状態。光を放出したりして，より低いエネルギーの励起状態や基底状態に遷移する。

れいきゃく【冷却】 (１)冷やすこと。「―装置」 (２)情熱・興奮などの気分をしずめること。「―期間を置く」

れいきゃくき【冷却器】 (１)発熱体につけて放熱を行い，温度を下げるもの。放熱器。ラジエーター。 (２)冷房装置・冷凍機などで，熱を吸収する部分。フリーザー。 (３)蒸気を冷却して凝縮させる装置。

れいきゃくきかん【冷却期間】 双方の感情的なたかぶり・対立をさます期間。「―を置く」

れいきゃくざい【冷却材】 反応装置の発熱制御や高温物体の冷却に用いられる物質。

れいきゃくざい【冷却剤】 冷却用物質。特に，冷房・冷凍機用の冷媒。

れいきゃくすい【冷却水】 高熱を発する機械などを冷やすために用いる水。

れいきゃくのほうそく【冷却の法則】 物体が表面からの熱放射で単位時間に失う熱量は，物体と周囲の温度差に比例するという法則。ニュートンの冷却の法則。

れいきゃくひれ【冷却鰭】 表面積を大きくして放熱効果をよくするために設けるひれ状の突起。空冷式エンジン・ラジエーター・コンプレッサーなどにつけてある。フィン。

レイキャビク【Reykjavk】 アイスランド共和国の首都。アイスランド島南西部，大西洋に臨む港湾都市。漁業基地で，水産加工業が盛ん。温泉都市としても有名。

れいきゅうしゃ【霊柩車】 遺体を納めた柩（ひつぎ）を運ぶ車。

れいきりゅう【冷気流】 放射冷却により山地斜面上の空気が冷えて重くなり下方に流れ出す空気の流れ。

れいきん【礼金】 (１)謝礼として出す金銭。 (２)特に，家や部屋を借りる際に，家主に謝礼として支払う金銭。

れいきん【霊菌】 細菌類の一種。水中・土壌中などいたる所にいて，食品にも生える。好気的条件で紅色の色素を生産するものがある。

れいく【麗句】 飾った言葉。「美辞―」

れいぐう【礼遇】 礼をつくし，丁寧にもてなすこと。

れいぐう【冷遇】 冷淡に待遇すること。⇔優遇

れいくん【冷燻】 40 ℃ 以下で 3〜5 週間かけて燻製にする方法。水分が少なく，長期間保存できる。⇔温燻

れいけい【令兄】 他人の兄を敬っていう語。

れいけい【令閨】 令夫人。

れいけつ【冷血】 (１)体温が比較的低いこと。 (２)人間らしいあたたかい心のないこと。冷酷。⇔熱血

れいけつかん【冷血漢】 人情味にかけている人。冷酷な人間。

れいけつどうぶつ【冷血動物】 ⇒変温動物

れいげん【例言】 (１)例としてあげる言葉。例をあげてする説明。 (２)書物の凡例として書かれた言葉。

れいげん【霊験】 〔「れいけん」とも〕 神仏が示す不思議な感応や利益（りやく）。験（げん）。利生（りしよう）。「―あらたか」

れいげん【冷厳】 （形動） (１)冷静できびしいさま。「―な態度」 (２)冷静にしっかり見つめなければならないさま。「―な事実」

れいげんこう【黎元洪】 （1866-1928） 中国の軍人・政治家。湖北省の人。辛亥革命後 1916 年中華民国第 2 代大総統。23 年下野。リー=ユアンホン。

れいげんてんのう【霊元天皇】 （1654-1732） 第 112 代天皇（在位，1663-1687）。名は識仁（さとひと）。後水尾天皇第 19 皇子。

れいご【囹圄・囹圉】 牢獄。れいぎょ。

れいこう【冷光】 熱を伴わない光。ホタルの発光や，生物体の腐敗によるリン光など。

れいこう【励行】 規則や決めた事柄を正しく実行すること。「シートベルト着用を―する」

れいこく【冷酷】 思いやりがなく，冷たく，むごいこと。「―無残」

レイコフ【George Lakoff】 （1941-　） アメリカの言語学者。かつては生成意味論，最近では比喩など言語と認知に関する研究を展開している。著書「認知意味論」など。

れいこん【霊魂】 (１)肉体に宿ってそれを支配し，精神現象の根源となり，肉体が滅びても独立に存在することのできるもの。たましい。霊。 (２)未開宗教，特にアニミズムで，無生物や動植物に宿る不可視の存在。

れいこんしんこう【霊魂信仰】 肉体を離れた霊魂の存在を信じ，その影響をおそれて，これをまつること。

れいこんふめつせつ【霊魂不滅説】 人間の霊魂は肉体の生滅を超えて永遠に存続するという説。輪廻（りんね）転生・祖先崇拝などの前提をなす。

れいさい【冷菜】 オードブルなどに出る，つめたい料理。

れいさい【零細】 (１)きわめてわずかなこと。「―な土地」 (２)規模がきわめて小さいこと。「―企業」

れいざん【霊山】 神仏などをまつる神聖な山。また，信仰の対象となる山。

れいし【令姉】 他人の姉を敬っていう語。

れいし【令嗣】 他人の相続人を敬っていう語。お世継ぎ。

れいし【茘枝】 (１)ムクロジ科の常緑高木。中国南部原産。亜熱帯で果樹として栽培。果実は径約 3cm の卵形の核果で，皮は凸凹があってかたく薄い。果肉は白色半透明，多汁で甘い。ライチー。 (２)ツルレイシ。 (３)海産の巻き貝。殻高約 6cm。貝殻は紡錘形で，殻表は黄白色に褐色斑があり，いぼ状の突起が並び，形が_(１)の実に似る。養殖ガキなどを食害する。本州から台湾にかけて分布。レイシガイ。

れいし【霊芝】 (１)マンネンタケの傘を乾燥させたもの。磨くと漆のような光沢が出る。縁起物として珍重され床飾りとする。 (２)マンネンタケの漢名。

れいじ【例示】 (１)例として示すこと。 (２)文法で，例として示す言い方。口語では助動詞「（の）ようだ」「（の）ようです」，文語では「（の）ごとし」。

れいじ【零時】 12 時と 24 時。

レイジー【lazy】 怠惰な。不精な。

れいしき【礼式】 礼儀にかなうとされる一定の決まったやり方。マナー。

れいしき【例式】 決まった作法。いつものやり方。

れいじき【励磁機】 同期機・直流機などの界磁に界磁電流を供給する直流発電機。