いまがわじょう【今川状】 家訓。1 巻。今川了俊が自らの養子である弟の仲秋に対して遺（のこ）した訓戒書。1630 年，「今川帖」として刊行されて以来広く普及し，近世の児童教育に多大の影響を与えた。今川壁書。

いまがわやき【今川焼き】 水で溶いた小麦粉を銅板の丸い焼き型に流し込み，餡（あん）を入れて焼いた菓子。江戸神田今川橋付近の店で売り出したという。たいこやき。

いまがわよしもと【今川義元】 （1519-1560） 戦国時代の大名。駿河・遠江（とおとうみ）・三河を治め，京都進出を謀ったが，桶狭間（おけはざま）の戦いで織田信長の奇襲を受け，敗死した。

いまがわりょうしゅん【今川了俊】 （1326-1420？） 室町前期の武将・歌学者。俗名，貞世。了俊は法号。範国の子。足利義詮・義満に仕える。冷泉為秀に師事，和歌・連歌をよくした。著「難太平記」「言塵集」「落書露顕」「九州問答」など。