複数辞典一括検索+

🔗🔉

〔格助〕(体言または体言に準ずるものを受けて「より」と同様に用いられる上代語) 1 動作・作用の起点を示す。時間的な場合と空間的な場合とがある。*書紀‐景行一七年三月・歌謡「はしきよし我家の方由(ユ)雲居立ち来(く)も」 2 動作の行われる場所・経由地を示す。時間的・空間的・抽象的な用法がある。*書紀‐神武即位前・歌謡「伊那佐の山の木の間由(ユ)もいゆきまもらひ」 3 動作の手段を示す。*万葉‐三三九六「小筑波のしげき木の間よ立つ鳥の目由(ユ)か汝(な)を見むさ寝ざらなくに」 4 比較の基準を示す。*万葉‐二四三八「海従(ゆ)まさりて深くしそ思ふ」 [補注]「書紀‐歌謡」と「万葉集」に用例が見られるのみである。語源に関しては格助詞「ゆり」を参照。

日国 ページ 19729 での単語。