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あに【兄】🔗🔉

あに【兄】 1 同じ親から生まれた子のうち、年上の男子。実兄。え。せ。いろせ。このかみ。しょうと。いろえ。⇔弟。 2 妻や夫の兄弟で、妻や夫より年長の男性。また、姉の夫など。この場合「義兄」と書いて「あに」とも読む。ぎけい。 3 長子。長男。 4 男が他の者より年長であること。 5 若者のうちで年長者、実力者。 6 年配者が若い男を親しんで呼ぶ語。*随・胆大小心録‐一三八「兄々といふて、関とりも関分も、小どもあしらいした事じゃ」 7 (「花の兄」の略)梅の花。*雑俳・柳多留‐三七「兄ははや盛りが過て吉野山」

あにい【兄】🔗🔉

あにい【兄】 1 あにき。あに。 2 勇み肌の若者。また、その若者を呼ぶ語。多く江戸、東京地方で用いる。また、今日では、やくざが年長の男子をさしていう。 3 近世、あまり賢くない若者を呼ぶ語。

え【兄】🔗🔉

え【兄】 (「え」は元来ヤ行のエ)年長であること。また、その者。年長者。⇔弟(おと)

けい【兄】🔗🔉

けい【兄】 =あに(兄) 〔代名〕対称。男子が書簡などで、先輩・同輩などを敬っていうのに用いる。*頼山陽書簡‐文化一一年一二月七日「兄の所得、南海にて得候分歟」 〔接尾〕男子が書簡などで、先輩・同輩の氏名などに付して敬意を表わすのに用いる。*今昔‐九・三六「兄と同学で有し人也」 ●兄たり難(がた)く弟(てい)たり難し 二人のうちどちらを上とも下とも決めがたい。

こ‐の‐かみ【兄・首・氏上】🔗🔉

こ‐の‐かみ【兄・首・氏上】 (「子の上」の意) 1 第一子。長子。長男。総領。*書紀‐欽明元年正月(寛文版訓)「長(コノカミ)」 2 兄弟姉妹のうちで、兄。または、姉。*宇津保‐俊蔭「御このかみの右のおとどに聞え給ふ」 3 としうえ。また、としうえの人。年長者。*源氏‐柏木「かの君は、五六年の程のこのかみなりしかど」 4 氏の首長。うじのかみ。*書紀‐天智三年二月(北野本訓)「氏上(コノカミ)」 5 多くの人々の長たるもの。かしら。首魁(しゅかい)。また、最もすぐれた者。*書紀‐舒明即位前(北野本訓)「近習者(つかまつる)栗下女王(もとのひめ)を首(コノカミ)として」

せ【夫・兄・背】🔗🔉

せ【夫・兄・背】 1 女性が夫、兄弟、恋人などすべて男性を親しんでいう語。せこ。せな。せなな。せのきみ。せろ。⇔妹(いも)。*万葉‐三三九九「刈株(かりばね)に足踏ましむな履(くつ)着(は)けわが世(セ)」*万葉‐三九六二「妹(いも)も勢(セ)も若き子どもはをちこちに」 2 男性が、兄弟その他の親しい男性に対して用いる語。*書紀‐皇極三年六月・歌謡「向かつ嶺(を)に立てる制(セ)らが柔手(にこで)こそ我が手を取らめ」 ●夫の君(きみ) 1 「せ(夫)」の敬称。*古事記‐下・歌謡「山代の筒木の宮に物申す吾が勢能岐美(セノキミ)は涙ぐましも」 2 後世、夫を敬愛して呼ぶ語。*為相本曾丹集「秋はてて我せのきみの絶えしよりねやの夜床もとりぞたててし」

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