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あに【兄】🔗🔉

あに】 ①同じ親から生まれた年上の男。実兄・異母兄または異父兄。源氏物語夕顔「惟光が―の阿闍梨あざり」 ②義兄。 ㋐妻の兄。 ㋑夫の兄。 ㋒姉の夫。 ③男の年長者。また、男を親しみ敬っていう称。大鏡陽成「釈迦如来の一年の―」 ④同類中のすぐれたもの。梅を「花の兄」という類。 ⑤自分より先に入門した人。「―弟子」

あにい【兄】🔗🔉

あにい】 勇みはだの若者の称。「いなせなお―さん」

え【兄】🔗🔉

】 ①同性の中での年長の人。古事記「いや先立てる―をし纏かむ」 ②特に、弟からみて兄、または妹からみて姉。雄略紀「―君弟おと君を生めり」↔弟おと

けい【兄】🔗🔉

けい】 (呉音はキョウ) ①あに。 ②先輩または同輩に対する敬称。「―等の精進を期待する」 ⇒兄たり難く弟たり難し

こ‐の‐かみ【兄・氏上】🔗🔉

こ‐の‐かみ兄・氏上】 (「子の上」の意) ①長男。総領。あに。清寧紀「長子このかみ磐城皇子」 ②兄弟姉妹の年長者。兄または姉。宇津保物語俊蔭「御―の右のおとど」 ③年上。年長の人。源氏物語柏木「かの君は五六年の程の―なりしかど」 ④氏うじの長者。氏の上かみ。天智紀「―には大刀を賜ふ」 ⑤上に立つ人。長。首魁。また、すぐれた人。持統紀「郡国くにぐにの長吏このかみつかさに勅みことのりして」 ⑥兄同様の人。義兄。雨月物語1「―来り給ふことの遅かりしに」 ⇒このかみ‐ごころ【兄心】 ⇒このかみ‐だ・つ【兄だつ】

せ【兄・夫・背】🔗🔉

兄・夫・背】 ①姉妹から見て、男のきょうだい。年上にも年下にもいう。仁賢紀「古は兄弟長幼を言はず女は男を以て―と称ふ」↔妹いも。 ②女が男を親しんでいう語。主として夫や恋人にいう。万葉集14「信濃道は今の墾道はりみち刈株かりばねに足踏ましなむ履くつはけわが―」↔妹。 ③男同士が親しんでいう語。万葉集17「愛しきよしわ(大伴家持)が―の君(親友大伴池主)を」

[漢]兄🔗🔉

 字形  筆順 〔儿部3画/5画/教育/2327・373B〕 〔音〕ケイ(漢) キョウ〈キャウ〉(呉) 〔訓〕あに [意味] ①あに。同じ親から生まれた、年長の男子。(対)弟。「兄たり難く弟たり難し」「兄弟けいてい・きょうだい・父兄・長兄・義兄・従兄」 ②同輩・友人に対する敬称。「学兄・大兄・貴兄」 [解字] 解字成長して頭蓋ずがい骨の固まった人の姿を描いた象形文字。 [下ツキ 阿兄・家兄・雅兄・学兄・貴兄・義兄・愚兄・賢兄・吾兄・次兄・実兄・舎兄・従兄・諸兄・尊兄・大兄・仲兄・長兄・伯兄・父兄・令兄・老兄 [難読] 兄子せこ・兄さんにいさん

[漢]兄🔗🔉

 〔口部2画〕 ⇒儿部

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