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ない‐しょ【内証・内所・内緒】🔗🔉

ない‐しょ【内証・内所・内緒】 「ないしょう(内証)」の変化した語。

ない‐しょう【内証】🔗🔉

ない‐しょう【内証】 仏語。みずから心のうちに仏教の真理を悟ること。また、その悟った真理。*真如観「我仏なりと悟れば、内証の仏也」 表向きにしないで内々にしておくこと。また、そのもの。 1 外部には知られないように、心中に秘してある考えや意向、また本心。*天草本平家‐一「テンタウノgonaixo(ゴナイショウ)ニモソムキ」 2 (形動)人に知らせないこと。あらわにしないこと。「内証金(子)」*浮・好色一代男‐七「今目の前でいただくも、内証(ナイシャウ)にて状で戴くも」 3 =ないじょう(内情)*浮・好色一代女‐一「花屋角右衛門に内証(ナイショウ)を申わたしぬ」 4 家庭内部。うちわのこと。私事。*浮・好色一代男‐六「世間内証(ナイシャウ)ともに心を付ぬるかはゆさに」 5 内々の経済状態。懐(ふところ)具合。「内証は火の車」*俳・続猿蓑‐上「なれぬ娵(よめ)にはかくす内証」 表向きではない場所。また、内内の人。 1 奥向きの場所。奥の間。奥庭。*浄・滝口横笛‐四「ないせうより、いとなまめいたる女の声にて」 2 主婦のいる奥の間。また特に、勝手。台所。*浮・西鶴諸国はなし‐一「内証(ナイシャウ)より、内義声を立て」 3 江戸時代、吉原で遊女屋の主人の部屋。帳場。また、その主人。*洒・通言総籬‐一「けいせいも内せうとたて引になって、引込んでいるそうよ」 4 他人の妻を敬っていう。*浄・丹波与作待夜の小室節‐道中双六「姫さま御誕生、御ないせうのよしみにて、かかが乳を上まし」 5 身内の者。うちわの者。親族。*狂言記・鱸包丁「私は内証(ナイセウ)の者でござる」 [補注]及び1、2、3は、江戸時代以降「ないしょ」の形でも用いられ、「内所」「内処」の字を当て、あるいは「内証」を「ないしょ」と読ませている例もある。また、現代では「内緒」の字を当てることが多い。

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