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おきな【翁】🔗⭐🔉
おきな【翁】
(「おみな(嫗)」の対)
1 年老いた男。
2 老人を親しみ呼ぶ語。
3 老人が自己をへりくだっていう語。
4 =おきなめん(翁面)
5 「おきなわたし(翁渡)」の略。
6 ドブガイの一種。
7 白髪こんぶを使った料理につける名。祝儀の献立によく用いる。
謡曲。公式の催しでは最初に演じる。戯曲的な筋がなく、三人の舞手の祭儀的歌舞がある。
●翁の舞(まい)
中世、鎌倉期に行なわれた翁猿楽以来、翁面、白色尉(はくしきじょう)をつけてシテが舞う舞。小鼓三つではやし、笛はアシライを吹いて、舞の中には特別の足拍子があり、特殊な演奏をする。神楽(かみがく)。


おきな‐あめ【翁飴】🔗⭐🔉
おきな‐あめ【翁飴】
水飴に、寒天、みじん粉などを加え、煮つめて固めた飴。元来新潟県高田地方の名産。
おきな‐あんどん【翁行灯】🔗⭐🔉
おきな‐あんどん【翁行灯】
江戸時代、歌舞伎の顔見世興行初日などに、翁渡しの儀式に先立って舞台左右の大臣柱に掛ける方形のあんどん。
おきな‐えびす【翁恵比須・翁戎】🔗⭐🔉
おきな‐えびす【翁恵比須・翁戎】
オキナエビスガイ科の巻き貝。相模湾、房総沖などの水深五〇〜二〇〇メートルの岩礁域にすむ。殻高約一〇センチメートルの円錐形で、表面は赤橙色の火炎状の模様に彩られて美しく、また数も少ないので昔から珍重されている。殻口の外側に細くて深い切れ込みがある。この類の化石がシルル紀以後に知られていることと、体の構造に原始的な特徴を多く残しているところから「生きた化石」といわれている。和名オキナエビスガイ。長者貝。西王母。
おきな‐えぼし【翁烏帽子】🔗⭐🔉
おきな‐えぼし【翁烏帽子】
黒塗りの大型の立烏帽子で、能楽「翁」のシテや、神職に扮するシテが用いる。
おきな‐おうぎ【翁扇】(‥あふぎ)🔗⭐🔉
おきな‐おうぎ【翁扇】(‥あふぎ)
能楽で「翁」を演ずるシテが使う白い骨の中啓(ちゅうけい)。老松を中心に鶴、亀が描かれている。
おき‐なお・る【起き直る】(‥なほる)🔗⭐🔉
おき‐なお・る【起き直る】(‥なほる)
〔自ラ五(四)〕横になっていた体を起こしてすわる。また、不安定な姿勢などが落ち着く。
おきなが【息長】🔗⭐🔉
おきなが【息長】
滋賀県琵琶湖東岸、近江町の地名。息長川(天野川)が流れる。歌枕。
おきなが【息長】🔗⭐🔉
おきなが【息長】
姓氏。古代、近江坂田郡の豪族。若野毛二俣王の後裔ともいわれ、坂田郡息長村に住んだ。皇室との姻戚関係が多いためか皇別に収めることもある。天武八姓では最高の真人姓を授かる。八世紀初め右京大夫が出雲按察使に任官しているが(続日本紀)、そのほかは支流の坂田氏が坂田郡司・筑摩御厨長などを歴任し名をなした。
おきな‐がい【翁貝】(‥がひ)🔗⭐🔉
おきな‐がい【翁貝】(‥がひ)
ソトオリガイ科の二枚貝。本州以南の沿岸に分布し、潮間帯から水深二〇メートルぐらいの砂泥底にすむ。殻の形はほぼ長方形で、長さは四〜五センチメートル。殻は薄く、灰白色をし真珠光沢があるが一面に微細な粒があり、全面を砂粒でおおうので、ざらざらする。薄衣貝。
おき‐なかし【沖仲仕】🔗⭐🔉
おき‐なかし【沖仲仕】
沖荷役に従事する労働者。本船とはしけの間で、荷物の積み下ろしなどをする。
おきな‐かずら【翁鬘】(‥かづら)🔗⭐🔉
おきな‐かずら【翁鬘】(‥かづら)
能楽、歌舞伎などで、老人に扮するときにつける白髪の鬘。
おきながたらしひひろぬか‐の‐みこと【息長足日広額尊】🔗⭐🔉
おきながたらしひひろぬか‐の‐みこと【息長足日広額尊】
→舒明天皇
おきながたらしひめ‐の‐みこと【気長足姫尊・息長帯比売命】🔗⭐🔉
おきながたらしひめ‐の‐みこと【気長足姫尊・息長帯比売命】
⇒じんぐうこうごう(神功皇后)
おきな‐き【翁忌】🔗⭐🔉
おきな‐き【翁忌】
(「翁」は松尾芭蕉をいう)一〇月一二日、松尾芭蕉の忌を修すること。芭蕉忌。桃青忌。時雨忌。おきなの日。《季・冬》
おきな‐ぐさ【翁草】🔗⭐🔉
おきな‐ぐさ【翁草】
1 キンポウゲ科の多年草。本州、四国、九州の低山地の草地に生える。全体に絹毛があり、高さ一五〜三〇センチメートルになる。太くまっすぐな地下茎から深く羽状に切れ込んだ葉を叢生する。四、五月ごろ、葉の中心から高さ一〇〜四〇センチメートルになる花茎を伸ばし、先端に内面が暗赤色、外面に絹毛を密生した六弁の花を開く。花後、雌しべは長く尾状に伸び、密に生えた羽毛とともに老人の銀髪を思わせる。漢名、白頭翁。赤熊柴胡(しゃぐまさいこ)。ぜかいそう。《季・春》
2 松をいう。
3 菊をいう。
4 「あおやぎそう(青柳草)」の異名。
江戸時代後期の読本。五巻。伊丹椿園作画。正称「今古奇談翁草」。安永七年刊。中国の怪異小説数編を翻案したもの。
江戸時代の随筆。二〇〇巻。神沢貞幹著。寛政三年成立。池辺義象の校訂で、明治三八年刊。自己の見聞した事実や中古以来の古書から記事を抜き書きして、批評などを加えたもの。なお、天明四年刊の抄出五巻本、同じ筆者による同名の書二〇〇巻が写本で伝わる。
●翁草の祝(いわ)い
九月九日の重陽(ちょうよう)の節句をいう女房詞。




おきな‐ごうし【翁格子】(‥ガウシ)🔗⭐🔉
おきな‐ごうし【翁格子】(‥ガウシ)
格子縞の一つ。太い格子の中に、さらに多くの細い格子を表わした模様。
おきな‐ごと【翁言】🔗⭐🔉
おきな‐ごと【翁言】
老人のいうことば。老人のような口のきき方。*源氏‐蜻蛉「おきなごと憎く侍りとて」
おきな‐さび【翁さび】🔗⭐🔉
おきな‐さび【翁さび】
老人らしくふるまうこと。*万葉‐四一三三「於吉奈佐備(オキナサビ)せむ」
おきな‐さ・ぶ【翁さぶ】🔗⭐🔉
おきな‐さ・ぶ【翁さぶ】
〔自バ上二〕(「さぶ」は接尾語)老人が老人らしくふるまう。老人らしくなる。*伊勢‐一一四「おきなさび人なとがめそ狩衣(かりごろも)けふばかりとぞ鶴(たづ)も鳴くなる」
おきな‐じる【沖魚汁】🔗⭐🔉
おきな‐じる【沖魚汁】
海でとった魚をすぐに煮てつくった汁。
おきな‐じるこ【翁汁粉】🔗⭐🔉
おきな‐じるこ【翁汁粉】
白あんを使い、きびもち、白玉、葛すいとんを入れた汁粉。
おきなせんざいさんばそう【翁千歳三番叟】🔗⭐🔉
おきなせんざいさんばそう【翁千歳三番叟】
長唄。安政三年に、一〇代杵屋六左衛門作曲。当時すたれていた翁渡しの儀式を、市村座で復活する時に作られた。歌詞、作曲ともに河東節とほぼ同じ。外記三番。
おきな‐そば【翁蕎麦】🔗⭐🔉
おきな‐そば【翁蕎麦】
江戸深川熊井町にあった名物そば。また、その店。
おきな‐つき【翁付】🔗⭐🔉
おきな‐つき【翁付】
能の正式な番組。最初に「翁」を演ずるところからいう。
おきな‐づけ【翁漬】🔗⭐🔉
おきな‐づけ【翁漬】
魚肉を固練りの甘酒、または白味噌に漬けたもの。
おきな‐なし【翁無】🔗⭐🔉
おきな‐なし【翁無】
翁付きになし得る脇能の前に「翁」を付けず、ワキ方がシテ方に代わって「翁」に相当する厳粛な演技をするもの。翁足。
おきな‐びと【翁人】🔗⭐🔉
おきな‐びと【翁人】
年老いた男。老人。おきな。
おきな‐・ぶ【翁ぶ】🔗⭐🔉
おきな‐・ぶ【翁ぶ】
〔自バ上二〕老人らしくなる。年寄りじみる。*源氏‐夕顔「おきなびたる声に」
おきな‐まい【翁舞】(‥まひ)🔗⭐🔉
おきな‐まい【翁舞】(‥まひ)
=おきな(翁)の舞
おき‐なます【沖膾・沖鱠】🔗⭐🔉
おき‐なます【沖膾・沖鱠】
沖で捕った魚を、すぐに船上でなますにして食べる料理。また、それをまねた料理。《季・夏》
おき‐なみ【沖波】🔗⭐🔉
おき‐なみ【沖波】
沖に立つ波。
おきな‐めん【翁面】🔗⭐🔉
おきな‐めん【翁面】
能面の一種。中世、翁猿楽と呼ばれていた頃から、現在、能楽で「翁」「式三番(しきさんば)」といわれる曲で、シテが演ずる翁に用いる白い彩色の白色尉(はくしきじょう=古くは肉色の彩色の肉色尉もある)と、狂言方が演ずる三番叟(さんばそう)に用いる黒い黒色尉(こくしきじょう)とがある。このほか、現在では普通は上演されない父尉(ちちのじょう)がある。おきなおもて。おきな。
おきなもんどう【翁問答】(おきなモンダフ)🔗⭐🔉
おきなもんどう【翁問答】(おきなモンダフ)
江戸時代の随筆的教訓書。二巻。中江藤樹著。慶安三年刊。問答形式によって「孝」を中心とする道徳哲学を啓蒙的に説いたもの。藤樹の著作中もっとも流布し、彼の心学の普及にあずかるところが大きかった。
おきな‐やき【翁焼】🔗⭐🔉
おきな‐やき【翁焼】
鯛の切り身を、みりんで溶いた白味噌に漬けて焼いてから、その味噌を塗ってさっとあぶったもの。主に祝膳の料理に用いる。
おきな‐ゆり【翁百合】🔗⭐🔉
おきな‐ゆり【翁百合】
「しらたまゆり(白玉百合)」の異名。
おき‐なり【沖鳴】🔗⭐🔉
おき‐なり【沖鳴】
津波などの前兆として、沖からうなるような音の聞こえてくる現象。
おき‐なわ【沖縄】(‥なは)🔗⭐🔉
おき‐なわ【沖縄】(‥なは)
魚を捕えるのに使う縄。
「おきなわじま(沖縄島)」「おきなわしょとう(沖縄諸島)」「おきなわけん(沖縄県)」の略。


おき‐なわ【招縄】(をきなは)🔗⭐🔉
おき‐なわ【招縄】(をきなは)
大鷹を慣らすために、その脚につないでおく縄。小鷹には経緒(へお)という。*書言字考節用集‐六「呼索ヲキナワ又云、水索。鷹具」
おきなわかいがん‐こくていこうえん【沖縄海岸国定公園】(おきなはカイガンコクテイコウヱン)🔗⭐🔉
おきなわかいがん‐こくていこうえん【沖縄海岸国定公園】(おきなはカイガンコクテイコウヱン)
沖縄島北部西海岸にある国定公園。北端の辺戸岬から西岸中部の残波岬にわたる。
おきなわ‐がるかや【沖縄刈萱】(おきなは‥)🔗⭐🔉
おきなわ‐がるかや【沖縄刈萱】(おきなは‥)
「ひめかるかや(姫刈萱)」の異名。
おきなわ‐けん【沖縄県】(おきなは‥)🔗⭐🔉
おきなわ‐けん【沖縄県】(おきなは‥)
日本列島南西端の県。沖縄諸島、大東諸島を含む。一二世紀末琉球王朝が開かれ、一五世紀、明に入貢。慶長一四年島津氏の征討を受けて日本にも服属。明治五年設置の琉球藩は、同一二年沖縄県となり、清の権益は消滅。大正九年本土と同様の県制が施行。第二次世界大戦後はアメリカ合衆国の統治下におかれ、昭和四七年全面返還。県庁所在地那覇(なは)市。
おきなわ‐こくさいだいがく【沖縄国際大学】(おきなは‥)🔗⭐🔉
おきなわ‐こくさいだいがく【沖縄国際大学】(おきなは‥)
沖縄県宜野湾市にある私立大学。昭和四七年設立。
おきなわ‐じま【沖縄島】(おきなは‥)🔗⭐🔉
おきなわ‐じま【沖縄島】(おきなは‥)
沖縄諸島の主島。太平洋戦争の最後の激戦地。沖縄本島。
おきなわ‐しょとう【沖縄諸島】(おきなはショタウ)🔗⭐🔉
おきなわ‐しょとう【沖縄諸島】(おきなはショタウ)
南西諸島西南部の諸島。亜熱帯気候で、さとうきび、パイナップルなどを栽培している。主島は沖縄島。
おきなわ‐だいがく【沖縄大学】(おきなは‥)🔗⭐🔉
おきなわ‐だいがく【沖縄大学】(おきなは‥)
沖縄県那覇市にある私立大学。昭和三六年発足。前身は同三二年創立の沖縄短期大学。
おきなわせんせき‐こくていこうえん【沖縄戦跡国定公園】(おきなはセンセキコクテイコウヱン)🔗⭐🔉
おきなわせんせき‐こくていこうえん【沖縄戦跡国定公園】(おきなはセンセキコクテイコウヱン)
沖縄島南端にある国定公園。第二次世界大戦の沖縄戦の激戦地で、姫百合の塔など、日米両軍、民間人の慰霊塔が建てられている。
おきな‐わたし【翁渡】🔗⭐🔉
おきな‐わたし【翁渡】
江戸の歌舞伎で、顔見世初日から三日間、および正月元日や劇場新築の開場式などに儀式として演じられた式三番(しきさんば)。
日国に「おきな」で始まるの検索結果 1-48。