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せ・る【反る】🔗🔉

せ・る【反る】 〔自ラ四〕「そる(反)」の上代東国方言。*万葉‐三四三七「陸奥(みちのく)の安太多良真弓弾(はじ)き置きて西良(セラ)しめきなば弦(つら)着(は)かめかも」

せ・る【迫る】🔗🔉

せ・る【迫る】 〔他ラ四〕(「せむ(迫)」と同源) 1 他の物との間隔を狭くする。せまる。 2 ことを早くするように要求する。せきたてる。*浄・冥途の飛脚‐中「花車はなぜをそいぞ五兵衛いってせってくれ」

せ・る【競る・糶る】🔗🔉

せ・る【競る・糶る】 〔他ラ五(四)〕(「せる(迫)」と同源) 1 互いに勝ちを得ようとして争う。きそう。 2 競争して買う。自分のものとするため、買手がきそって価格をつりあげる。また、せり売りをする。*浮・世間胸算用‐五「これを望はないかとせりければ、六匁三分五リンづつに落ける」 3 行商人が売り声をあげて物を売り歩く。行商する。*咄・楽牽頭「『首売ろふ首売ろふ』と、せって歩るく呼び込み」

せる🔗🔉

せる 〔他動〕(終止形・連体形だけが見られる)する。行う。*雑俳・太箸集‐二「二升樽・呑で仕廻て邪魔にせる」

せる🔗🔉

せる 〔助動〕(活用は「せ・せ・せる・せる・せれ・せよ(せろ)」。五段(四段)活用の動詞の未然形に付く)す(活用は「せ・せ・す・する・すれ・せよ」。四段活用、ナ行・ラ行変格活用の動詞の未然形に付く) 使役の意を表す。 1 他にその動作をさせる意、またはそのように誘発する意を表す。*万葉‐四〇六七「ほととぎす今も鳴かぬか君に聞か勢(セ)む」 2 そのような動作、作用が行われることを許可する、またはそのまま放任する意を表す。…のままにする。…させておく。武士ことばとして、受身の「る」の代わりに用いられることがある。*土左「こよひ、かかることと、声高にものも言はせず」*平家‐一二「馬の腹射させて引き退く」 3 許しを依頼する意を表す。「あなたの顔を描かせてください」 敬意を表す。 1 (尊敬を表す語とともに用いて)尊敬の意を強める。*竹取「よく見て参るべき由のたまはせつるになん、参りつる」 2 (謙譲を表す語とともに用いて)謙譲の意を強める。*枕‐一三八「白き木に立文(たてぶみ)をつけて、これ奉らせんと言ひければ」 [補注](1)「せる(す)」は「させる(さす)」と接続の上で補いあう関係にあり、意味は同一である。(2)中世(室町時代)以後、活用が、下一段化し、現代の「せる」となる。(3)使役の「す」は、平安時代に発達したものであるが、上代にも、第一例の「聞かす」のほか、「知らす」「逢はす」など、その萌芽と見られる例がある。他動詞語尾の「…す」と密接な関係を持つものであろう。(4)敬語としての用法は、使役の表現が動作の間接性を表すところから転じたものと見られる。単独には用いられず、尊敬語の動詞、「のたまふ」「賜ふ」に下接し、また、連用形「せ」が「給ふ」「おはします」「まします」などに上接する。敬語を重ねることによって高い敬意を表すもので、特に「せ給ふ」「のたまはす」などは、天皇・皇后やそれに準ずる人にだけ用いられる。(5)現在では「行幸あらせられた」など、「られる」と重ねて改まった尊敬の気持を表す場合のほかに、敬意を表すのには用いられない。(6)「す」(「さす」も同じ)は漢文訓読語としては用いられず、仮名文学作品にもっぱら用いられた。漢文訓読文での使役の表現には、上代以来の「しむ」が用いられている。(7)動詞の活用語尾に準ずるものとして、接尾語とする説もある。

セル🔗🔉

セル (英cell)光化学反応・電気化学反応を行っている物質を収容した容器。転じて、電池や電解槽(そう)そのものをさしていう。

セル🔗🔉

セル (「セルジ」を「セル地」と解してその「地」を略した語)梳毛(そもう)糸を綾織または平織にした薄地の毛織物。和服用の着尺地(きじゃくじ)などに多く使われる。セルジ。

セルジ🔗🔉

セルジ (オランダsergeから)(のちには、「絹地」「木綿地」などへの類推から、「セル地」と解されるようになった)=セル

セルジュク‐トルコ🔗🔉

セルジュク‐トルコ (Seljuk Turks)中央アジアのトルコ民族系のグズ族の一派セルジュク‐トルコ族の建てた王国(一〇三七〜一一五七)。一一世紀はじめ族長セルジュクの孫ドゥグルル=ベクが建国。中央アジアから小アジアにいたる地域を領有。一一世紀末からの内紛により衰えた。イランおよびアラビアの文化を摂取奨励して西アジア文化に貢献。

セルシン🔗🔉

セルシン (アメリカselsyn)遠隔地に回転を電気的に伝える装置。遠隔測定や信号の伝達などに利用されている。

セルバス🔗🔉

セルバス (Selvas スペイン語・ポルトガル語で森林の意)アマゾン川流域の熱帯密林地域。高温多雨で、多種類の樹木が密生する。パラゴムノキの原生地。

セルバンテス🔗🔉

セルバンテス (Miguel de Cervantes Saavedra ミゲル=デ―サーアベドラ)スペインの小説家。「ドン=キホーテ」の著者。作風は風刺とユーモアに満ち、自由奔放な空想が特色。他に「模範小説集」など。(一五四七〜一六一六)

セルビア🔗🔉

セルビア (Serbia)〈セルビア〉ユーゴスラビア連邦共和国を構成する共和国の一つ。首都ベオグラード。鉛、亜鉛、銅などの地下資源に富み、とうもろこし、小麦などを産出。

セルフ🔗🔉

セルフ 〔語素〕(英self)自分自身の、また自分自身であることをするなどの意を表す。「セルフ‐コントロール」「セルフ‐サービス」「セルフ‐タイマー」など。

セルフ‐コントロール🔗🔉

セルフ‐コントロール (英self-control) 1 自分で自分の感情や行動を調整、抑制すること。自制。克己。 2 自動制御。

セルフ‐サービス🔗🔉

セルフ‐サービス (英self-service)食堂、マーケットなどで、客が好みの品物を選んで運び、勘定だけを店員がする方式。

セルフ‐タイマー🔗🔉

セルフ‐タイマー (英self-timer)一定時間がたつと自動的にシャッターがきられるようにした、写真機の時限装置。カメラに内蔵されているものもある。

セル‐モーター🔗🔉

セル‐モーター (洋語cell motor)直流電動機の一つ。エンジンなどの原動機を始動させるのに用いる電動機。始動モーター。

セルリアン‐ブルー🔗🔉

セルリアン‐ブルー (英cerulean blue)錫酸コバルトを焼成して作る青色の顔料。また、その色。空色。

セルロイド🔗🔉

セルロイド (英celluloid)窒素量一一パーセント前後のニトロセルロースに樟脳などの可塑剤を加えてつくった半透明のプラスチックの商標名。一八六九年、アメリカのハイアット兄弟が発明。常温では強靱な弾性体だが、摂氏八五〜一〇〇度で軟化し、一九〇度以上に加熱すると急速に燃焼する。印刷、転写が容易であることなどが特徴。おもちゃ、学用品、日用品などに用いられる。また、アセチル‐セルロース系のプラスチックを不燃セルロイドともいう。

セルロース🔗🔉

セルロース (英cellulose)〈セルローズ〉グルコースからなる単純多糖類の一種で、高等植物や藻類の細胞膜、繊維の主成分。酸によって加水分解されるが、水に溶けず化学薬品にも抵抗性が強い。工業的にはふつう木材、綿、麻などから採取され、紙や衣類の原料とされるほか、爆薬となるニトロセルロース、酢酸セルロースなどの原料として広く使用。繊維素。

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