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まんようしゅう【万葉集】(マンエフシフ)🔗🔉

まんようしゅう【万葉集】(マンエフシフ) (万(よろず)の世(葉)に伝えらるべき集、万(よろず)の言葉または歌を集めた集の意などといわれる)現存最古の和歌集。二〇巻。勅撰説もある巻一、二を核として巻一六までが付加され、それに巻一七以下の、大伴家持の歌日記的体裁の四巻が加えられている。現存の形に近いものに最後にまとめたのは大伴家持、成立は奈良時代の末頃とされる。所収歌の歌体は短歌が大部分で、長歌、旋頭歌、仏足石歌、連歌を含む。歌数は約四五〇〇首。他に漢詩文が数編ある。歌の内容による分類は巻によって違うが、雑歌(ぞうか)、相聞(そうもん)、挽歌(ばんか)の三分類を基調とする。作者層は、天皇、皇族、貴族、官人、防人(さきもり)、遊女、乞食者(ほがいびと)などと広く、東国民謡ともいわれる東歌(あずまうた)などもある。五世紀初頭の仁徳天皇時代から淳仁天皇の天平宝字三年までの時代の歌を収める。代表的歌人は、額田王、柿本人麻呂、高市黒人、山部赤人、山上憶良、高橋虫麻呂、大伴旅人、大伴家持など。

まんようしゅうこぎ【万葉集古義】(マンエフシフコギ)🔗🔉

まんようしゅうこぎ【万葉集古義】(マンエフシフコギ) 江戸後期の、「万葉集」の注釈書。一四一冊。鹿持雅澄著。草稿成立は文政一一年頃、天保一一年完成後も改正を重ねる。「万葉集」本文の注釈を主体とする万葉集総合研究書で、それまでにない精密さをもつ。明治天皇の命により明治二三〜二六年宮内省刊。

まんようしゅうたまのおごと【万葉集玉の小琴】(マンエフシフたまのをごと)🔗🔉

まんようしゅうたまのおごと【万葉集玉の小琴】(マンエフシフたまのをごと) 江戸後期の、「万葉集」の注釈書。二冊。本居宣長著。第一冊は安永八年成立、天保九年刊。第二冊(追考)は成立年未詳。巻一〜四までの歌を摘出して注釈した書。賀茂真淵の「万葉考」を補説したもの。

まんようしゅうちゅうしゃく【万葉集註釈】(マンエフシフチュウシャク)🔗🔉

まんようしゅうちゅうしゃく【万葉集註釈】(マンエフシフチュウシャク) 鎌倉中期の、「万葉集」の注釈書。二〇巻一〇冊。仙覚著。文永六年成立。全巻の難解な歌について精細に注解し、書名の意義・撰定・撰者などに関して論理的文献的に研究、すぐれた万葉注釈書の最初のもの。仙覚抄。

まんようしゅうりゃくげ【万葉集略解】(マンエフシフリャクゲ)🔗🔉

まんようしゅうりゃくげ【万葉集略解】(マンエフシフリャクゲ) 江戸後期の、「万葉集」の注釈書。二〇巻三〇冊。橘千蔭著。寛政一二年成立。寛政八年から文化九年刊。師賀茂真淵はじめ本居宣長、契沖など先人の説を引用しながら全巻に簡略な注解をしており、簡便な入門書として広く流布した。

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