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●何ならず🔗🔉

●何ならず とるに足りないさま。物の数でもない。*平家‐一「此世はかりのやどりなり、はぢてもはぢでも何ならず」 ●何に 1 どんなものに。どういうことに。*虎寛本狂言・素袍落「是を呑う呑うと存る所は又何に替られた物では御座らぬ」 2 どんな目的で。なんのために。*源氏‐末摘花「なににのこりなうみあらはしつらむと思ものから」 ●何にまれ (「何にもあれ」の変化)どんなものでも。どれと限らず。*源氏‐手習「なににまれ、かく、あやしきことなべて、世にあらじ」 ●何は 雑多な事物を指示し、強めた言い方。様々のことは。あれやこれやは。地名の難波(なにわ)にかけていうことが多い。*古今‐六九六「つのくにのなにはおもはず山しろのとはにあひみんことをのみこそ」 ●何はさておき 他のことは別にして。さしあたって。とりあえず。 ●何は=ともあれ[=とまれ・しかれ] 他のことはどうであろうと。それはそうと。 ●何はなくとも 当面の一つのものがありさえすれば、他のいっさいのものは存在しなくてもよい、という気持を表す。他に格別のものはなくても。 ●何はの事(こと) (「なには」に地名「難波(なにわ)」をかけていうことが多い) 1 事物・事態の不明・不定なさま。どんなこと。どんなふうなこと。*月詣‐四「津の国のあしでにもなき浦を見てなにはのことにおつる涙ぞ」 2 雑多な事物・事態をさす。諸事万端。万事。*源氏‐澪標「かずならでなにはのこともかひなきに」 ●何や (「…やなにや」の形で)その他いろいろ。*蜻蛉‐下「物忌やなにやと折あしとて、え御覧ぜさせず」 ●何やかや あれやこれや。いろいろさまざま。なんやかや。*源氏‐末摘花「なにやかやとよづけるすぢならで」 ●何を (問い返したり、反発して語気強くいう)なんだって。*伎・傾城壬生大念仏‐上「『夕べ盗まれてござんせぬ』『何を嘘斗(うそばっかり)』」 ●何をがな 当面、問題の対象となるべき事物を、探し求め思案するさま。どんなものを(…すればよいか)。どれかを(…したいのだが)。*今昔‐一六・九「何をがな形見に嫗に取せむ」 ●何を=もちて[=もって] なぜ。どうして。 なに‐か【何彼】 (代名詞「なに(何)」に代名詞「か」が付いてできたもの)雑多な事物・事態を、包含的に指示する。あれやこれや。いろいろ。「なにかとお世話になります」 ●何彼につけて あれこれの機会に。いろいろの事に関して。「なにかにつけて邪魔をする」

なん‐なら【何なら】🔗🔉

なん‐なら【何なら】 〔副〕(「なん」に助動詞「なり」の未然形「なら」が付いてできたもの) 1 相手の意志・希望にかなうかどうかを、うかがう気持を表す。もしよければ。都合によっては。「なんなら御一緒致しますが」*滑・膝栗毛‐二「なんなら馬でも雇てあげましゃうか」 2 相手の意志・希望にかなわないことを仮定する気持を表す。お気に召さないなら。駄目でしたら。*滑・浮世風呂‐四「大束がなんなら、此下に小束もありやす」 ●何なら茶漬(ちゃづけ) 客の帰りぎわになって、「なんならお茶漬でも召し上がってください」とお世辞を言うこと。転じて、口さきだけの好意。

●何なら茶漬(ちゃづけ)🔗🔉

●何なら茶漬(ちゃづけ) 客の帰りぎわになって、「なんならお茶漬でも召し上がってください」とお世辞を言うこと。転じて、口さきだけの好意。 なん‐なり【何なり】 〔副〕=なんなり(何)とも ●何なり=とも[=と] どんなものでも。どんなことでも。「なんなりともおっしゃってください」

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