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くだ・る【下る】🔗⭐🔉
くだ・る【下る】
用例引き
A 人が下の方向に動く
坂道を下る
・常陸ひたちの国へ下る
・四条通を下る
・臣籍に下る
B 上から物事が及ぼされる
恩賜金が下る
・判決が下る
・天罰が下る
C その他
時代が下る
・百人を下らない
・腹が下る

自五
低い所に移動する。
「流れに沿って山を━」
「一気に坂道を━」
「舟で川を━」
「地獄への道を━」
高い所から(勢いよく)下りる意では「▽降る」が好まれる。「エレベーターで降る・急坂を降る」など。
→下りる
都(もと京都、今は東京)から地方へ行く。
「常陸ひたちの国へ━」
「東海道線を西へ━」
〔古い言い方で〕京都で、市中を南へ向かって行く。さがる。
「四条通りを少し━・った所」
◇内裏が都の北にあったことから。
より低いと考えられている所へ移る。
「臣籍に━」
「野やに━(=下野げやする)」
「獄ごくに━(=下獄げごくする)」
「臣籍に━」は「▽降る」とも。
〔古風な言い方で〕上位の人から下げ渡される。下賜かしされる。
「恩賜金が━」
上位の人から申し渡される。下りる。
「被告に判決が━」
「辞令が━」
「評価が━」
霊的なものが天界から地上におりてくる。
「天啓[お告げ・天罰]が━」
「▽降る」が好まれる。
時が移って現代に近い時代になる。また、現代に近い時代に視点を移す。
「時代が━とともに貨幣経済が発達する」
「江戸から明治へと時代を━・って日本文化を概観してみよう」
「時代が下る」「時代を下る」は、前者の主語は
時
、後者の隠れた主語は、話者である
人
。
「〜を」が移動の時空間を表すことから、一般に自動詞とされる。
「▽降る」とも。
戦いに負ける。
「敵の軍門に━(=降伏する)」
「▽降る」が好まれる。
基準の数値より下になる。下回る。
「希望者は百人を━・らない」
「どこから見ても五〇歳は━・らない」
「下らない」の形が多い。
寄生虫が肛門こうもんから体外へ出る。下りる。
「回虫が━」
《「腹が━」の形で》下痢をする。腹を下す。
「食べ過ぎて腹が━」
「▼瀉る」とも。
〔文〕涙が流れ出る。
「滂沱ぼうだとして涙が━」
◆
⇔上のぼる
⇔上がる
下れる
下り
関連語
大分類‖移動‖いどう
中分類‖上下‖じょうげ

















































明鏡国語辞典 ページ 1757 での【下る】単語。