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のぼ・る【上る・登る・昇る】🔗⭐🔉
のぼ・る【上る・登る・昇る】

自五
上・登
ある所を通って下方から上方へ移動する。また、移動して上方に至る。
「階段[山道]を━」
「川を━」
「屋根に━」
「山[演壇]に登る」
「上がる」に比べて、
移動する場所
(〜ヲ)に注目する度合いが強い。「坂道[はしご]を上がる」は不自然な言い方で、「階段を
上のぼる/上がる」では前者が一般的。→上がる
上
地方から都へ行く。上洛じょうらくする。上京する。
「都[京・江戸]
に/へ━」
多く昔の事象にいう。「東京に━」は今ではやや古い言い方。
上
〔古い言い方で〕宮中に参上する。参内さんだいする。参殿する。上がる。
「宮中に━」
上・登・昇
高い地位につく。昇進する。
「左大臣の位に━」
昇・上
太陽・月などが空に高く現れる。
「東の空に朝日が━」
⇔沈む
昇・上
煙・気球などが空中を移動して上方に至る。
「一筋の煙が煙突から━」
「エレベーターがかなりの速度で━・ってゆく」
「ほめられて天にも━心地だ」
上
《「頭に血が━」「気が━」の形で》のぼせる。逆上する。
「ののしられて頭に血が━」
上
あるものが相当の数量に達する。
「利用者は百万人に━」
「被災総額は五〇億円に━」
上
話題や議題として取り上げられて公の場に出される。
「選挙のことが話題に━」
「その名が優勝候補に━」
上
ある事柄が意識に現れたり脳裏に浮かんだりする。
「心の底に潜んでいた不安の塊が意識に━・って
外
」
上
料理として出される。供される。
「山海の珍味が食卓に━」
◆順々にたどって上の方へ移動する意。

⇔下くだる
「上」は広く一般に使う。「登」は急ながけや坂を移動する意で「がけ[急坂・滝]を登る」などと、「登壇・登城・登板」などをふまえて「演壇[城・マウンド]に登る」などと好まれる。また、「太閤たいこうの位に登る」のように、段々と登り詰めて位を得る意に転用する。「昇」は空中移動に使う(
)ほか、「宰相位に昇る」のように、勢いよく出世する意に転用する。
関連語
大分類‖移動‖いどう
中分類‖上下‖じょうげ
大分類‖仕事‖しごと
中分類‖昇進‖しょうしん




















































明鏡国語辞典 ページ 4826 での【上る】単語。