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(目的を果たすべく)ある所に向かって進む。🔗🔉

(目的を果たすべく)ある所に向かって進む。 「夏休みは家族で京都に/へ━」 「デパートへ買い物に━」 「忘れ物を取りに━」 「戦地[戦場]に━」 「〜に行く」は到着点に、「〜へ行く」は方向に注目した言い方。 ある場所を移動する。また、ある状況下にあって(その場所を)移動する。通る。進む。 「夜道[街道・砂漠]を━」 「雁かりが列をなして空を━」 「青海原を船が━」 「人生の裏街道を━」 「わが道を━」 仕事や学習などのために、繰り返しある所に通う。 「兄は大学に━・っている」 「会社にはいつも電車で━」 繰り返しの動作であることを明示化するときは、「行っている」となることが多い。 そこを離れて、ある組織の一員となる。籍を移す。また、そこに入って拘束された状態に身を置く。 「営業部に━・って手腕を発揮する」 「学部を終えて大学院に━」 「ライバル会社に━」 「本家に養子に━」 「主家に奉公に━」 「詐欺さぎを働いて刑務所に━」 季節・年月などが過ぎ去る。 「冬が━・き春が来る」 「年の━・った人」 「年端としはも━・かぬ子供」 死ぬ。逝去せいきょする。 「ぽっくり━」 「長老ついに━」 「逝く」と書く。「岳父は眠るがごとくに逝った」 知らせなどがそこに及ぶ。届く。着く。 「学校から家庭に連絡[通知・報告書]が━」 「追って指示が━手はずになっている」 発信する立場からいう。受信する立場からは「来る」。 ある状態に達する。特に、精神的に安定した状態になる。 「すべてを許すところまではなかなか━・かない」 「底値で売っては損が━(=損をする)」 「満足[合点・納得・得心]が━」 《多く、上に副詞を伴い》物事が(そういう具合に)行われる。進む。運ぶ。 「計画はうまく━だろう」 「思い通りには━・かない」 「にっちもさっちも━・かない」 《「わけには━・かない」の形で》→いかない 《「で━」「と━」の形で》望ましい結果を想定してそれと決める。 「この手で━・こう」 「忘年会は中華で━」 「来年は優勝と━・こうではないか」 〔俗〕性交時などに快感が絶頂に達する。 補動《動詞連用形+「て(で)━」の形で》 《実質的意味を半ばとどめた用法》 進み行く途中で、ある動作をする意を表す。道すがら〜したあとで、また、行く。 「人を押しのけて━」 「ちょっと寄って━か」 進み行く動作の(基盤となる)様態を表す。そのような仕方で、行く。 「てくてく歩いて━」 「通勤電車は毎朝座って━」 ある動作が、進み行く動作と並行して行われる意を表す。〜しながら、行く。 「荷物を持って━」 「駅まで送って━・こうか」 話し手から遠ざかる移動動作であることを表す。 「先へ先へと進んで━」 「去って[出て]━」 《形式化した用法》時間的・心理的に遠ざかる気持ちを伴いながら、現在(または、基準となる時点)から未来への事態の展開を表す。 「夜は深々と更けて━」 「日ごとに元気になって━」 「景気は徐々に回復に向かって━だろう」 「毅然きぜんたる態度で生きて━・こう」 「故郷の町が段々とさびれて━」 「山の端に太陽が沈んで━」 「戦争で多くの人が死んで━・った」 時間的・心理的接近の場合は「来る」。「日ごとに元気になってくる」「勇気がわいてくる」 ◆の「逝」を除き、広く「行」を使う。また、「往く」「征く」とも書く。「往」は戻る予定で行く意で、「新幹線で往くが、帰りは飛行機にする」などと、「征」は敵を滅ぼすために外国へ行く意で、「戦地[戦争]に征く」などと、「逝」は死ぬ意のほか、帰らぬものとして過ぎ去る意で、「逝きて帰らぬ青春の日々」などとも書くが、今は一般に「行」を使う。実質的意味の希薄な以降はかな書きが多い。は積極的にかなで書かれる。 の「ていく」は、口頭語ではしばしば「てく」となる。→てくてったてって 「ゆく」とも。「ゆく」には「いく」にない古風で優雅な響きがあり、「去りゆく」「進みゆく」「更けゆく」「暮れゆく」など、一般に文語的表現で用いられる。また、「ゆく」には促音便形がなく、「学校にゆった」とはならない。近年、口語的で活用のそろった「いく」のほうが優勢。 行ける 行き 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖移動‖いどう 大分類‖移動‖いどう 中分類‖往復‖おうふく 大分類‖移動‖いどう 中分類‖行く‖いく 大分類‖移動‖いどう 中分類‖出発‖しゅっぱつ 大分類‖会う‖あう 中分類‖訪れる‖おとずれる 大分類‖死‖し 中分類‖死ぬ‖しぬ 大分類‖進む‖すすむ 中分類‖進行‖しんこう いく【幾】 接頭 《名詞(に準じる語)に付いて》数量が不定であることを表す。また、疑問を表す。 「━人かが参加した」 「━十」 「━歳月」 文脈によって、数え切れないほどに数量が大きい意、数えるまでもないほどに小さい意にもなる。「雨の日が幾日にちも続いた」「幾日もしないうちに元気になった」 《形容詞に付いて》程度が大きいことを表す。 「━久しい」

明鏡国語辞典 ページ 317 での目的を果たすべく単語。