
《「…て[で]いただく」「お[ご]…いただく」の形で》
謙譲
Aに…てもらうという動作について、Aを高める。
「A先生に推薦文をお書き━」
「いつも懇意にして━・いております」
「早速着手して━・きたい」
「お褒め━・いて恐縮の至りです」
「早速ご手配━・きたく願い上げます」
◇「お[ご]…いただく」の「…」には動詞連用形や漢語サ変動詞語幹が入る。

「…ていただく」「お[ご]…いただく」は、

Aの「…」という動作を、いただく

意で、Aの動作がそれを受ける人の恩恵となることを表す。恩恵を与える側のAを主語にした「先生
が来ていただきました」は誤り。「(私どもは)先生
に来ていただきました」もしくは「先生が来てくださいました」が正しい。

Aの動作である「…」の部分を謙譲語にするのは誤り。「
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ご拝読いただきありがとうございます→
○
お読み[ご覧]いただき…」 →
「お」のコラム11・
20

《「…(さ)せて━」の形で》→
させていただく
◆→
敬語解説


はかな書きも多い。
頂ける
いただき
関連語
大分類‖受ける‖うける
中分類‖
貰う‖もらう
いただ・ける【頂ける(▽戴ける)】


動下一



自他


「もらえる」の謙譲語。また、「食べられる」「飲める」の丁重語。いただくことができる。
「優秀賞

を/が━・けた」
→
頂く


よいと認めて受け入れることができる。
「その説は━・けないね」


補動


《「…て[で]いただける」「お[ご]…いただける」の形で》
謙譲
Aに…てもらえるという動作について、Aを高める。
「(私は)先生に教えて━・けました」
「小社の製品はどなたにもお使い━・けます」
「〔駅のアナウンスで〕次の電車は(私どもはお客様に)ご乗車━・けません」
◇「お[ご]…いただける」の「…」には動詞連用形や漢語サ変動詞語幹が入る。→
お・
ご

「Aは…いただける」は、「Aは(Bに)…してもらえる」意。「お客様はこのサービスをご利用いただけます」は、「お客様は(別の誰かに)このサービスを利用してもらえる」の意となり、誤り。「(私どもは)お客様
にこのサービスをご利用いただけます」や、「お客様はこのサービスをご利用になれます」が適切。

もらえるかどうか聞く、また、もらいたいとお願いするときは、次の順で丁寧さが増す。「いただけますか」「いただけませんか」「いただけませんでしょうか」

やりもらいのできないものについて「いただけますか」とお願いするのは適切でない。「
×
お名前[電話番号]をいただけますか」
◆「頂く」の可能形。