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つ・く【突く(衝く・撞く)】🔗🔉

つ・く【突く(衝く・撞く)】 他五 棒状のものの先で手前から向こうに強い力を加える。 「警棒で胸を━」 「杖つえで地面を━」 「両手で━・いて土俵の外に出す」 「槍やりで腹を━」 意図的でない動作にも使う。「針で指先を━・いた」 棒状の道具を「突く」ことによって、道具として機能させる。 「杖を━・いて登る」 「書類に判子はんこを━」 「銛もりを━・いて魚を捕る」 〜ヲに道具をとる言い方。 強く打ち当てて前方へ押しやる。 「羽子板で羽根を━」 「鐘を━」 「キューで球を━」 将棋で、盤上の歩を前方に一つ進める。 「歩を━」 支えるようにして、ひざや手を地面や床に押し当てる。 「ひざを━・いて謝る」 「三つ指を━・いて迎える」 「片ひじを━」 「ほおづえを━」 意図的でない動作にも使う。「はたかれて思わず両手を━」 (弱点を選んで)鋭く攻撃する。攻める。 「右サイド[背後]を━」 「痛いところ[矛盾]を━」 「不意[意表・隙すき]を━・かれる」 「質問が問題の核心を━」「打球が野手の正面を━」のように、を主語にしていう言い方もできる。 障害となるものを物ともしないで進む。冒おかす。 「吹雪[闇やみ]を━・いて進む」 物事が嗅覚きゅうかくや心を強く刺激する。 「異臭が鼻を━」 「胸を━悲報」 「聴衆の肺腑はいふを━演奏」 激しい勢いで(突き破らんばかりにして)その方に向かう。 「怒髪天を━」 「雲を━高層ビル」 「怒りのことばが口を━・いて出る」 《「底を━」の形で》 蓄えたものがなくなる。 「食糧[資金]が底を━」 相場や景気がこれ以上悪くなりようがない状態にまで下がる。底を打つ。 「相場が底を━」 ◆「衝」は激しい勢いで相手に向かう意でで、「撞」は棒で突く意での「鐘[球]を撞く」などで好まれるが、今はおおむね「突」でまかなう。は、かな書きも多い。 突ける 突き 関連語 大分類‖争い‖あらそい 中分類‖攻撃‖こうげき 大分類‖打つ‖うつ 中分類‖打つ‖うつ 大分類‖当たる‖あたる 中分類‖当たる‖あたる 大分類‖動く‖うごく 中分類‖押す‖おす

明鏡国語辞典 ページ 4047 での突く(衝く単語。