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つく・る【作る・造る(創る)】🔗⭐🔉
つく・る【作る・造る(創る)】

他五
作・造
原料・材料・素材などに手を加えたり部品を組み立てたりして、あるまとまったものを新たに生み出す。
「棚[食事・模型飛行機・俳句・法律]を作る」
「米から酒を造る」
「船[市庁舎]を造る」
「パルプから紙を造る」
「鳥が巣を作る」
注文生産の場合は、作製者より注文主が主語に立つことが多い。「市が公会堂を━」
作・造
組織・制度・仕組みなどを新しく生み出す。
「国[内閣・会社・バンド・システム]を━」
作
(苦心や努力によって)ある環境や雰囲気などを生み出す。
「住みよい町を━」
「働きやすい環境を━」
「巧みな演出で華やいだ雰囲気を━」
「電飾が独特のムードを━」のように、
物
を主語にしていう言い方もある。
作
次世代の生命体を新しく生み出す。
「子供を━」
「子孫を━」
「交配させて新しい品種を━」
作
(教育や訓練によって)好ましい人材や健全な精神・肉体を生み出す。
「○○ジムが世界チャンピオンを━」
「激しい訓練で強靱きょうじんな精神を━」
「試合に備えて体を━」
「教育が人を━」のように
物
を主語にしていう言い方もある。
作
土を耕すことによって作物を育てる環境を生み出す。また、それによって作物を生産する。
「畑[家庭菜園]を━」
「米[ミカン]を━」
作
素材に手を加えて別のものに変える。〜にする。
「鯛たいを刺身に━」
「木片を仏像に━」
「感動を歌に━」
〜ヲに
対象
を、〜ニに
結果
をとって変化に注目していう言い方。その点で、〜ヲに
結果
をとる「刺身[仏像・小説・歌]を━」(
の意)などと区別される。
作
あるところに新たに特徴的なあるものを生じさせる。〔意図的な行為にもそうでない行為にもいう〕
「木片に刻み目を━」
「壁とたんすの間にすき間を━」
「眉間みけんに傷を━」
「殴られて頭にこぶを━」
作
新たに財産を築いたり資金を調達したりする。
「財産を━」
「銀行から借りて運転資金を━」
作
ある特徴的な事柄を新たに生み出す。
「世界記録を━」
「堂々たる実績を━」
「前例を━」
作
物事の原因や基盤を新たに生み出す。
「初代が発展の基礎を━」

物
を主語にした言い方もある。「二代目の放蕩ほうとうが崩壊の原因を━」
作
そういう立場や対人関係にある人を新たに生み出す。
「賛同者を━」
「友達を━」
「男[女]を━」

物
を主語にした言い方もある。「傲慢ごうまんな態度が敵を━」
作
ことさらにそういう表情や態度をする。また、口実やうその話などをこしらえる。
「笑顔[しな・声]を━」
「若く━」
「口実を━」
作
複数のものが寄り集まって、あるまとまった形のものを生じさせる。形成する。
「円陣[行列]を━」
「見物人が人垣を━」
「家々が集まって集落を━」
作
人が体(の一部)を使って、文字や図形を生じさせる。
「両手で大きく輪を━」
「指を丸めて『OK』の合図を━」
作
そういう時間や状況を生じさせる。
「お会いする機会を━・って下さい」
「暇を━・ってはときどき旅行する」

物
を主語にした言い方もある。「連続ヒットが絶好のチャンスを━」
作
人の行動や自然の作用がある現象・状態・物質などを生じさせる。
「電流を流して磁場を━」
「夕日が地面に長い影を━」
「肝臓が胆汁を━」
「隣り合った二辺が鋭角を━」
作
文法で、ことばが結びついてより大きな単位体を生み出す。
「文末に助詞を添えて疑問文を━」
作
文字をそのような形に設計する。
「康煕こうき体はシンニョウを二点に━」
作
〔慣用句的に〕ある行為によって貸し借りの関係を生じさせる。
「相手に貸しを━」
「援助を仰いで借りを━」
作
《「罪を━」の形で》ある行為によって罪を生じさせる。罪を犯す。
「妄語もうごの罪を━・って地獄に落ちる」
作
《「時を━」の形で》鶏にわとりが鳴いて朝が来たことを告げる。
「鶏が時を━」
◆
「作」は、小規模な物や抽象的なものをつくる意で広く使う。「造」は大規模な物や具象的な物を工業的につくる意で、「建造・造営・造成」「造船・造園・造兵・造幣・造機・醸造」などで言い換えられる場合になじむ。「創」は初めてつくり出す意で、「歌[会社・天地]を創る」「新しい文化を創り出す」などと好まれる。
つくれる
つくり(作・造)
関連語
大分類‖作る‖つくる
中分類‖作る‖つくる

































































































明鏡国語辞典 ページ 4053 での【作る】単語。