
《多く「━・ります」の形で》「いる」「います」の丁重語。相手(=聞き手・読み手)に対する改まった気持ちを表す。
「明日は家に━・ります」
「駅にはたくさんの人が━・ります」

相手に使う「明日は家におりますか」などは、西日本的な言い方。東日本では一般に「明日は家にいますか」となる。

〔主に関西地方で〕《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》他人の言動を卑しめる意を表す。…やがる。…よる。
「生意気を言い━」
「腰抜けめが、負け━・って」


補動


《「…て[で]━」の形で》…て(で)いる。
「今新聞を読んで━ところだ」
「皆元気にして━か?」

言い切りの形や「…ておった」などでは、古風かつ西日本方言的で、尊大な表現ともなるが、「…ており、…」の形(=連用形中止法)では、そのような感じがなくなる。「作者の最高傑作と考えられて━・り、受賞は順当なところだ」

《「…て[で]━・ります」の形で》「…ています」の丁重語。相手(=聞き手・読み手)に対する改まった気持ちを表す。
「お世話になって━・ります」
「中国語を学んで━・ります」
「〔看護師が〕先生、患者が腹痛を訴えて━」
「まだ雨が降り続いて━・ります」

《多く「…ずに━」の形で》「…ずにいる」の古風で西日本方言的な言い方。尊大な感じを伴う。
「手をつけずに━・ったもんだから、仕事がたまってしもうた」
◆→
おられる
を・り(ラ変)
おれる「かわいそうで見ちゃおれん」
関連語
大分類‖有る‖ある
中分類‖
存在‖そんざい
お・る【折る】ヲル


他五


棒状・板状のものを鋭く曲げる。また、そのようにして切り離す。〔意図的な行為にもそうでない行為にもいう〕
「枝を━・って杖
つえにする」
「カッターの刃を━」
「今日は二本もバットを━・った」

体の(関節の)部分を曲げる。
「指を━・って数える」
「腰を━・って挨拶
あいさつする」

骨を損傷する。骨折する。また、歯(特に、前歯)を損傷する。
「肋骨
ろっこつ[前歯]を━」

紙や布を曲げて重ねる。折り曲げる。
「紙を二つに━」
「ズボンのすそを━」

紙を畳み重ねて物の形を作る。折り紙を作る。
「千羽鶴を━」

〔慣用句的に〕物事を中断する。
「筆を━」
「話の腰を━」
「節
せつを━」

《「骨を━」の形で》苦労する。
「資金集めに骨を━」

「気骨
きぼねを折る(=気苦労をする)」「大骨を折る(=大いに苦労する)」「小骨を折る(=ちょっとばかり苦労する)」などのバリエーションがある。

《「鼻を━」「角
つのを━」などの形で》相手をくじく。また、相手に譲歩する。

「鼻っ柱を折る」「天狗
てんぐの鼻を折る」「我
がを折る」などのバリエーションがある。
折れる
折り