くろ【黒】 名 墨_すみ・木炭などのような色。 「━の学生服」 ◇黒みを帯びた茶褐色_{ちゃかっしょく}のものをもいう。「━砂糖」 黒い碁石_ごいし。 犯罪の容疑があること。 「あいつは絶対━だ」 ◆⇔白 「黒」のイメージと表現 汚れ。特に、白いものの上についた汚れ。また、精神的な汚点。（シャツに黒い汚れ［しみ］がある／人生に黒い汚点を残す） 〔白と対比させて〕肌が日焼けしている。また、黒褐色の肌をしている。（真っ黒に日焼けしている／黒い弾丸［稲妻］の異名をとるスプリンター） 不祝儀・不吉・いかがわしさ・不気味さなどの象徴。（文言を黒枠で囲む／前途に黒い影が差す／黒ずくめの服装／目の前を黒い人影がよぎる） 〔白と対比させて〕正しくないこと。また、失態や敗北。（白黒をはっきりさせる／容疑者は限りなく黒に近い／黒白_{こくびゃく}をつける／黒白_{こくびゃく}を争う／黒を白と言いくるめる／黒星が続く） 邪悪・悪徳・停滞・疑惑などの象徴（腹黒い／暗黒街の帝王／わが青春の暗黒時代／事件は黒い霧に包まれている） 　＊黒色の代表例として、「闇夜_やみよ／暗闇_くらやみ／影／夜／髪／ひげ／瞳_ひとみ／目／カラス（の羽）／墨汁／炭／焦げ／すす／黒煙／うるし／礼服／喪章／法服／学生服」などがあり、これらはしばしば「〜のように黒い」などの比喩_ひゆとして使われる。陰陽五行説では、北に配し冬の色とする。

こく【黒】 （造）くろ。くろい。 「━衣・━煙・━人・━板」 「漆━_しっこく」