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ワン‐レン🔗🔉

ワン‐レン たらした髪の先を一直線に切りそろえた髪型。ワンレングス。 ◇one-length cutから。

わん‐わん🔗🔉

わん‐わん 犬のほえる声を表す語。 大声をあげて泣くさま。また、その声を表す語。 「子供が━(と)泣く」 大きな音や声がやかましく反響するさま。 幼児語で、犬。 ◇犬の鳴き声から。

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格助 《下に他動詞を伴って、動作・作用の担い手を表す「〜が」とともに使って》その動作・作用の成立に必要な物事(=動作・作用の対象)を表す。 働きかけを受ける物事を対象として示す(対象目的語)。 「石投げる」 「肩たたく」 「本読む」 「芋掘る」 「荷物棚に載せる」 「ロープ川の向こう岸に渡す」 「インターネットで部屋探す」 「弓で矢放つ」 「リンゴの皮むく」「彼の肩たたく」「エースの球打つ」などのように直接働きかけを受ける部分を対象とするほか、その全体や所有者を「リンゴむく」「彼たたく」「エース打つ」のように対象とすることもできる(換喩法)。 働きかけに用いる道具や手段となる物事を対象として示す(道具目的語)。 「鉄砲撃つ」 「弓放つ」 「ワープロ打つ」 「望遠鏡のぞく」 「壁にペンキ塗る」 「辞書引く」 「鉄砲で鳥を撃つ」「矢を放つ」「単語を引く」などの「を」は 動作・作用の及ぶ場所を対象として示す(場所目的語)。 「裏山掘る」 「庭掃く」 「〔物捜しで〕部屋の中捜す」 「黒板消す」 「壁ペンキで塗る」 「裏山で山芋を掘る」「庭の落ち葉を掃く」「なくした財布を捜す」「壁にペンキを塗る」などの「を」は 《下に生産・発生・消滅などを表す動詞を伴って》変化する前の物事(原物や材料)を対象として示す(対象目的語)。 「卵かえす」 「水沸かす」 「木炭に焼く」 「毛糸手袋に編む」 「丸太いかだに組む」 「黒板の字消す」 「大金費やす」 《下に生産や発生を表す動詞を伴って》動作・作用の及ぼされた後の物事(=生産物や変化の結果)を対象として示す(結果目的語)。 「紙でツル折る」 「卵からひなかえす」 「炭焼く」 「湯沸かす」 「ご飯炊く」 「家建てる」 「地面に穴掘る」 「字書く」 「ホームラン打つ」 「企画立てる」 「浴衣ゆかた縫う」 「毛糸のセーター編む」 「やぐら組む」 「向こう岸に橋渡す」 「事件引き起こす」 「災害もたらす」 は、しばしば「おいしいパンを焼く≒パンをおいしく焼く」のように結果の状態を表す修飾語が連体でも連用でも同じ意味になる。また、「パンを焼く」のように、同じ表現でも意味が異なる場合がある。パン種を焼いてパンを作るときは、すでにあるパンをトーストにするときは。「お茶をいれる」も急須きゅうすに入っているお茶を湯飲みに注ぎ入れる場合は、飲み物の「お茶」を作る一連の動作の場合は。「穴を掘る」も、新たに作る場合は「深い穴を掘る=穴を深く掘る」のように、の意になるが、すでにある「穴」については、「この穴を深く掘る≠この深い穴を掘る」のようににはならない。 《下に知覚や思考を表す動詞を伴って》知覚や思考の及ぶ物事を対象として示す(対象目的語)。 「望遠鏡で星見る」 「クラシック聞く」 「国家の行く末考える」 「結果知る」 《下に判断や認定を表す動詞や動詞「する」を伴って、「…を…と(して)」「…を…に(して)」の形で》評価や見立てがなされるものを対象として示す(対象目的語)。 「彼犯人と見なす」 「報告事実だと断定する」 「彼女弟子として遇する」 「本まくらにして眠る」 「伯父頼りにして上京する」 「学生対象にした雑誌」 「…にして」の「して」が省略されて、「地図頼りに駅まで行く」「千店目標に全国展開を図る」「これ元手に一勝負する」のように、「…を…に」の形で付帯的な状況を表す連用修飾語になる場合がある。 動作や作用を行う立場や役割を対象として示す(役割目的語)。…の立場で。…として。 「委員長務める」 「議長つかさどる」 「調停役こなす」 「四番打つ」 「ハムレット演じる」 「カルメン歌う」 《下に感情や感覚を表す動詞を伴って》情意をもたらす原因を対象として示す(対象目的語)。 「報復恐れる」 「戦争憎む」 「幽霊怖がる」 「合格喜ぶ」 「彼の死悼む」 「やりすぎ反省する」 「日光まぶしがる」 動作・作用の向かう先や方向を対象として示す。 「この家は南向いている」 「勝利目指す」 「磁針が北西指す」 「『山』という語が『山』という対象物指示する」 《「…をする」の形で、動作・作用などを表す名詞を受けて》「する」によって生み出される動作性を帯びた物事を対象として示す。 「レストランで食事する」 「数学の勉強する」 「東北地方に旅行する」 「一億円も損する」 「着替えする」 「待ち合わせする」 「あくびする」 「食事[旅行・勉強・損]する」のように、「を」を言わない場合も多い。 《「…をする」の形で、状態や職業を表す名詞を受けて》「する」によって生み出される状態性を帯びた物事を対象として示す。 「汚い格好している」 「面白い形した家」 「教師している」 「時計をしている」「マスクをする」のように一時的な状態や動作を表す場合もある。 《動詞と同じ内容を表す名詞を伴って》その動作の結果として作り出されるものを対象として示す(同族目的語)。 「民謡歌う」 「ワルツ踊る」 「選挙戦戦う」 「マラソン走る」 「幸福な生涯生きる」「苦い笑い笑う」など、翻訳臭のある表現も多い。 《自動詞+使役の助動詞「(さ)せる」の形で》使役を受けるものを対象として示す。 「子供待たせる」 「犬闘わせる」 「親困らせる」 「子供死なせる」 「子供を/に待たせる」では、「を」の方が対象の意向を無視して一方的な働きかけをなす傾向が強い。 《下に移動や時間の経過を表す表現を伴って》移動にかかわる場所や動きにつれて過ぎゆく時間を表す(以下の用法をもつ動詞は自動詞)。 《下に継続的な移動を表す動詞を伴って》移動の経路を表す。 「道歩く」 「グランド走る」 「トンネル抜ける」 「我が道行く」 「先頭走る」「トップ行く」のように、移動の相対的位置を表す言い方もある。 《下に移動の開始や経路の変更などを表す動詞を伴って》起点・離脱点・回避点などを表す。…から。 「門出る」 「席離れる」 「訪問先辞する」 「四つ角曲がる」 「脇道入る」 「コースそれる」 「水たまり避ける」 「攻撃かわす」 「十数年故郷を離れている」「三日間家を出ている」「昨年大学を出た」「会社を辞める」「現役を退く」「理事長の職を辞する」など、実際の移動ではなく、主体の状態や経歴を表すのにも使う。この場合は「から」に置き換えられないものが多い。 《下に通過を表す動詞を伴って》通過や経由する場所を表す。 「川渡る」 「山越す」 《下に、ある段階に至ることで動きの展開を特徴づける動詞を伴って》動きの展開の基準となる点を表す。 「土俵割る」 「一線越える」 「百人割る」 「一〇秒切る」 「平均上回る」 「株価が千円割り込む」 《下に時間の経過を表す動詞を伴って》経過した期間や時点を表す。 「混沌こんとんの時代生きぬく」 「不惑の年越える」 「三時過ぎる」 「今ときめく」 《下に時間の経過を表す動詞を伴って》ある状態で過ごされる時間を表す。 「不遇の一生送る」 「年月経る」 《下に不在を表す動詞を伴って》不在の場所や不参加の催しなどを表す。が転じた言い方で、離脱した場所に注目していう。 「学校休む」 「初場所休場する」 「会議欠席する」 「授業さぼる」 動作・作用が行われる周りの状況を表す。 「雨の中横断歩道を駆け抜ける」 「吹雪の中捜索を続行する」 《「何を」+動詞+「か」などの形で》→なに 接助文語逆接の確定条件を表す。…のに。 「大雨の折にも車の贅はやられぬ身成し、一念発起して帽子も靴も取って捨て一葉「のに」に比べて、論理関係を述べる力が弱く、詠嘆の趣がある。

明鏡国語辞典 ページ 6644