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あて【当て】🔗🔉

あて【当て】 行動の目当てや目標。目的。 「━もなくさまよい歩く」 将来に対する見通し。先行きの見込み。 「返済の━がつく」 「━が外れる」 心頼みとすること。 「親を━にする」 「酔っ払いの約束は━にならない」 (造)保護・補強などのためにあてがうもの。 「腹━・ひじ━」 関連語 大分類‖思う‖おもう 中分類‖推測‖すいそく

あて【宛て】🔗🔉

あて【宛て】 (造) 《数量を表す名詞に付いて》割り当てる数量や割合を表す。〜につき。 「一人━一〇〇〇円の寄付」 「当て・充て」とも書くが、今はかな書きが一般的。 郵便物などの送り先・届け先を表す。 「会社━の手紙」 「自宅━に宅配便を送る」 ◆「宛」の字は、常用漢字表改定により、動詞は「宛てる」、名詞は「宛名・宛先」のように送ることになった。「一人宛て」「会社宛て」などは「宛て」に動詞の意識が残るもので、「宛て」と送るのが標準的。

あて‐うま【当て馬】🔗🔉

あて‐うま【当て馬】 めす馬の発情の有無を調べるために近づけるおす馬。 相手の様子を探るために仕立てられたかりの者。 「━候補」

あてがい‐ぶち【宛行扶持】アテガヒ━🔗🔉

あてがい‐ぶち【宛行扶持】アテガヒ━ 与える側が適当に見はからって与える金品。 「わずかな━で一家を養う」 ◇近世に行われた割り当てて与える扶持米ふちまいの意から、今では給料などにもいう。

あて‐が・う【宛行う・当て行う】━ガフ🔗🔉

あて‐が・う【宛行う・当て行う】━ガフ 他五 上位者が下位者に適当に見つくろって与える。割り当てて与える。 「俸禄ほうろくを━」 「子供に絵本を━」 ぴったりとくっつけて当てる。 「ハンカチを口に━」 「物差しを━」 ◆「宛て交う」の意。

あて‐こすり【当て擦り】🔗🔉

あて‐こすり【当て擦り】 他にかこつけて相手を悪く言うこと。当てつけがましく非難すること。また、そのことば。あてつけ。皮肉。 「━を言う」 あてこす・る(他五)

あて‐こ・む【当て込む】🔗🔉

あて‐こ・む【当て込む】 他五よい結果になることを当てにする。 「遺産を━・んで遊び暮らす」

あて‐さき【宛先】🔗🔉

あて‐さき【宛先】 住所と氏名(組織名)で表される、郵便物などの届け先。 「━不明で返送される」

あて‐じ【当て字(宛字)】🔗🔉

あて‐じ【当て字(宛字)】 和語・外来語の書き表し方で、漢字本来の意味には関係なく、その音訓を借りてその語の表記に当てた漢字。借字しゃくじ。 ◇和語の「甘み」「めでたい」「やたら」をそれぞれ「甘味」「目出度い」「矢」と、外来語の「アジア」「クラブ」「カッパ」「コーヒー」をそれぞれ「亜細亜」「楽部」「合羽」「珈琲」と書くなど。 和語・外来語で、漢字の音訓には関係なく、意味が似ていることなどから、ある語を二字以上の漢字を使って漢熟語の形(あるいは、それに準ずる形)で書き表したもの。和語の「のり」「いなか」「きのう」をそれぞれ「海苔」「田舎」「昨日」と、外来語の「ビール」「キセル」「マッチ」をそれぞれ「麦酒」「煙管」「燐寸」と書くなど。 ◇主に、漢語からなる文字列の意味をくみとって、まとめて訓にして読むのが熟字訓。 ◆もともっぱら「宛」を使ったが、今は「当」が一般的。

あて‐ずいりょう【当て推量】━ズイリャウ🔗🔉

あて‐ずいりょう【当て推量】━ズイリャウ 確かな根拠もなしに推し量ること。また、その内容。憶測。当てずっぽう。 「━で物を言う」 関連語 大分類‖思う‖おもう 中分類‖推測‖すいそく

あて‐ずっぽう【当てずっぽう】🔗🔉

あて‐ずっぽう【当てずっぽう】 〔俗〕いい加減に判断すること。また、その内容。当て推量。 「━に答える」 関連語 大分類‖思う‖おもう 中分類‖推測‖すいそく

あて‐つけ【当てつけ(当て付け)】🔗🔉

あて‐つけ【当てつけ(当て付け)】 当てつけること。あてこすり。 「皮肉たっぷりに━を言う」

あて‐つ・ける【当てつける(当て付ける)】🔗🔉

あて‐つ・ける【当てつける(当て付ける)】 他下一 他にかこつけて、非難や不満などの気持ちをこれみよがしに示す。 「子供の不行儀を親に━」 仲のいいところを見せつける。 「新婚さんにすっかり━・けられた」 自下一ある人を目当てとして、その人がいやがるような言動をする。特に、いやがらせの皮肉を言う。 「彼に━・けてわざと反対意見を唱える」 「いやみたっぷりに━」 あてつ・く(下二) 当てつけ

あて‐ど【当て処・当て所】🔗🔉

あて‐ど【当て処・当て所】 目当てとする所。また、目当て。目的。 「━もなくさまよう」 「その日その日を━なく暮らす」

あて‐どころ【宛所】🔗🔉

あて‐どころ【宛所】 郵便物などのあて先。

あて‐な【宛名】🔗🔉

あて‐な【宛名】 手紙・書類などに書く相手の名前。また、住所氏名。名あて。

あて‐にげ【当て逃げ】🔗🔉

あて‐にげ【当て逃げ】 名・自サ変自動車などが衝突事故を起こしたのち、そのまま逃げ去ること。 「酔って━する」 「━事件」

あて‐はま・る【当て嵌まる】🔗🔉

あて‐はま・る【当て嵌まる】 自五ある物事が基準とする別の物事にうまく合う。適合する。 「この教訓は現代にも━」 「次の条件に━事例を挙げよ」 「『お調子者』ということばは彼にこそ━」 「無条件に[ぴたりと・そのまま]━」 関連語 大分類‖合う‖あう 中分類‖相応しい‖ふさわしい

あて‐は・める【当て嵌める】🔗🔉

あて‐は・める【当て嵌める】 他下一ある物事が基準とする別の物事にうまく合うようにする。適用する。 「理論を実例に━・めて考える」 「公式に━・めて問題を解く」 「彼の事例を無理やり我が身に━・めても無駄だ」 あては・む(下二)

あて‐み【当て身】🔗🔉

あて‐み【当て身】 柔道で、こぶし・ひじ・足先で相手の急所を攻撃する技。当て身わざ。当て(わざ)。 ◇危険なため、柔道の乱取りや試合では禁止されている。

あて‐もの【当て物】🔗🔉

あて‐もの【当て物】 隠しているものを言い当てる遊び。判じもの・なぞなぞの類。当てごと。 補強・保護などのために、ものにそえあてがうもの。 「肩に━をして荷を担ぐ」

あ・てる【当てる(充てる・宛てる・中てる)】🔗🔉

あ・てる【当てる(充てる・宛てる・中てる)】 他下一 ある物を移動させて他の物に強く接触させる。ぶつける。特に、命中させる。 「打者がボールにバットを━」 「馬にむちを━」 「的に矢を━」 命中させる意ではもと多く「中」を使った。今は「当」を使う。 ある物が体にふれるようにする。 「額ひたいに手を━」 「耳に受話器を━」 「胸に聴診器を━」 「傷口にガーゼを━」 「座布団を━(=座布団を敷いて座る)」 ある物に木片・布・紙などをあてがう。 「物差しを━・てて測る」 「布を━・てて補強する」 「吸い取り紙を━・ててインクの乾きを早める」 「ほころびにつぎを━」 光・熱・風などの作用があるものに及ぶようにする。また、意図しないのに、その作用をあるものに及ばせてしまう。 「患部に放射線を━」 「洗濯物を風に━」 「鉢植えを夜露に━・てて枯らしてしまう」 敵などに立ち向かわせる。対抗させる。 「主戦に最強の代打を━」 「新生チームを強豪チームに━・てて実力を試す」 割り振って、対処させたり従事させたりする。 「中堅社員を渉外に━」 「屈強の若者を警備[保安要員]に━」 「充てる」とも。 ある目的にあてはめて使う。割り振る。割り当てる。 「余暇を読書に━」 「賞与を生活費に━」 「寄付を活動資金に━」 「講堂を展覧会場に━」 多く「充てる」と書く。 関係づけて対応させる。あてはめる。 「外来語に漢字を━」 「novelに『小説』という訳語を━」 もと多く「宛」を使ったが、今は「当」が一般的。 隠された事実を正しく推測して正解を見いだす。 「答え[年齢・犯人]を━」 「探し━・尋ね━」 商売や興行で成功する。 「相場で山を━」 「商売で一山━」「新作芝居で大いに━」のように、自動詞的に使うことが多い。 くじや懸賞などで選ばれて金品を得る。 「くじで特等を━」 「懸賞で一〇〇万円を━」 《「━・てられる」の形で》飲食物・毒・暑さなどで、体が悪い影響を受ける。 「猛暑[毒気どっけ]に━・てられる」 「中」を使うことが多い。 《「━・てられる」の形で》仲のいいところを見せつけられる。 「熱々の二人に━・てられる」 自下一 《多く「━・てて」「━・てた」の形で》手紙などを差し向ける。出す。 「妻に━・てて手紙を書く」 「友人に━・てた速達便」 普通「宛てる」と書く。 授業などで、問題を解くなどの課題を与えるために指名する。 「生徒に━・てて朗読させる」 「先生に━・てられたがうまく答えられなかった」 あ・つ(下二) 関連語 大分類‖合う‖あう 中分類‖相応しい‖ふさわしい 大分類‖当たる‖あたる 中分類‖接する‖せっする 大分類‖当たる‖あたる 中分類‖当たる‖あたる

あて‐レコ🔗🔉

あて‐レコ 映画やテレビで、外国語のせりふを日本語で吹き込むこと。吹き替え。 ◇「アフレコ」をもじった「当てる」+「レコ(ーディング)」から出た語。 多く「アテレコ」と書く。

アテンド[attend]🔗🔉

アテンド[attend] 名・他サ変接待すること。付き添って世話をすること。 「来日した歌手を━する」 関連語 大分類‖付く‖つく 中分類‖付き添い‖つきそい

ア‐テンポ[a tempo イタリア]🔗🔉

ア‐テンポ[a tempo イタリア] 音楽の速度標語で、もとの速さで演奏せよの意。

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