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まで🔗🔉

まで 格助 動作・作用や状態の限度を示す。 《継続する動作・作用や状態の表現を伴って》動作・作用や状態の限度となる点、また範囲を表す。 「あさってまで休みます」 「地平線まで続く道」 「昼まで寝ていた」 「これが終わるまで帰れない」 範囲を表す場合には、しばしば、基準点を表す「から」を伴う。「から」を伴わない場合にも、現在点や現時点などを基準点とし、そこと「まで」で示す点との間を範囲として表すこともある。「(ここから)神戸までの特急券をください」 《移動表現を伴って》到達点を表す。 「一緒に駅まで行きましょう」 「屋根まで飛んだ」 「鹿児島まで届けた」 の終了点の用法の一つ。移動表現に伴う「〜に」はものの行き着く場所である目的地(到着点)を表すが、「〜まで」は、動作・作用が及ぶ限度(到達点)を表す。「岐阜に行くのに名古屋まで新幹線で行った」は、「岐阜」が目的地であり、「名古屋まで新幹線で行く」はその旅程と解釈されるが、「岐阜に行くのに名古屋新幹線で行った」は、岐阜と名古屋の二つが目的地として示されるため、誤って名古屋に行ってしまったという意や、岐阜行きのためにまず名古屋を目的地とするという意に解釈される。 《数量表現に付いて》限度となる数量を表す。 「十まで数える」 「入れるのは三人までだ」 計測の範囲を定める目標点を表す。 「東京から広島まで五時間かかる」 「大阪まで五〇〇キロメートルだ」 「開演まで三〇分ある」 しばしば「から」を伴う。の範囲の用法の一つで、量を計測するための点に注目したもの。 《「までに」の形で》物事が実現する期限を表す。 「十時までに帰る」 「来週までに三冊読む」 「日が沈むまでに完成させる」 副助 極端なものを例示して、他はましてと暗示する。 「君まで僕を疑うのか」 「親にまで見かぎられるとは」 「こんな苦労をしてまでも生きねばならないのか」 「までも」と言って、意味を強める。 程度を表す。 《こそあど言葉に付いて》程度がはなはだしいさまを表す。 「ここまで落ちぶれたか」 「どこまで執念深いんだ」 「そんなことまでしたくない」 「あれほどまでして頑張ったのに…」 《「…(ほど)までに」の形で、動詞連体形を受けて》それが起こり得るような(程度の高い)段階であることを表す。…くらいに。 「親を助けるまでに成長した」 「死ぬほどまでに苦しんだ」 《「…まで(のこと)だ」の形で》物事を限定して、他に及ばない意を表す。 《動詞連体形を受けて》事柄を軽いものとして示す。 「たかが試験に受かったまでのことではないか」 「ご参考までにお送りします」などは、これを慣用的に使ったもの。ほんの…として、の意。「とりあえずご返事までに」は、下に来るべき「認したためました」などを省略していうもの。さらに簡略化して、「取り急ぎお礼まで」のように「まで」で止める言い方もある。 《上に条件句を伴って、動詞連体形を受けて》それ以外に選択する余地がない意を表す。 「電車がないなら歩くまでだ」 「これでだめなら死ぬまでだ」 自分の選択や決意に向き直り、これでよいと言い放つ表現。 《多く上に条件句を伴って、「これまでだ」「それまでだ」などの形で》その段階で終わり、先がないことを表す。 「失敗したらそれまでだ」 「稚拙と言えばそれまでだが、何か取り柄はあろう」 「その勝負、もはやこれまで 《打ち消しとともに使って》そうする必要がない意を表す。 《「…まで(のこと)もない」の形で》そうしなくても十分である意を表す。…には及ばない。…しなくてもいい。 「そんなことは言うまでもない」 「確かめるまでもなく明らかだ」 「この程度なら医者に行くまでのこともない」 《「…ないまでも」の形で受けて》そうする必要はないとしても、せめて、の意を表す。 「病院に行かないまでも見舞状くらいは出しておこう」 「怒らないまでもがっかりはするだろう」 ◆漢字では「」と書く。

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