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【欲】🔗🔉

【欲】 11画 欠部 [六年] 区点=4563 16進=4D5F シフトJIS=977E 《常用音訓》ヨク/ほ…しい/ほっ…する 《音読み》 ヨク〈y〉 《訓読み》 ほしい/ほっする(ほっす) 《意味》 {動}ほっする(ホッス)。ほしがる。また、望む。…したいと思う。▽日本語の「ほっす」は、古い日本語の「ほる」(むさぼるの「ほる」)が「ほりす」となり、音便で変化したもの。「欲報之徳=コレガ徳ニ報イント欲ス」〔→詩経{助動}ほっする(ホッス)。…しそうになる。また、いまにも…しかかる。▽古くは「将(まさに…せんとす)」または「且(まさに…せんとす)」を用い、六朝・唐代からのち、多く「欲」を動詞の上につける。「鶏鳴外欲曙=鶏鳴キテ外ハ曙ケント欲ス」〔古楽府〕 {助動}ほっする(ホッス)。数詞の上につけて、やがてそれだけの量になろうとする、の意をあらわすことば。「欲二年矣=二年ナラント欲ス」 {名}ほしくてたまらない気持ち。また、情欲や欲望。〈同義語〉→慾ヨク。「欲求」「従耳目之欲=耳目ノ欲ニ従フ」〔→孟子〕 《解字》 会意兼形声。谷は「ハ型に流れ出る形+口(あな)」の会意文字で、穴があいた意を含む。欲は「欠(からだをかがめたさま)+音符谷」で、心中に空虚な穴があり、腹がへってからだがかがむことを示す。空虚な不満があり、それをうめたい気持ちのこと。 《単語家族》 孔コウ(あな)空(むなしい)容(中みが空虚で、ものを入れこめる)浴(くぼみの水の中にはいる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

漢字源 ページ 2350 での単語。