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【殷】🔗🔉

【殷】 10画 殳部  区点=6154 16進=5D56 シフトJIS=9F75 《音読み》 イン/オン〈yn〉/アン/エン〈yn〉/イン/オン 《訓読み》 おおい(おほし)/あかい(あかし) 《意味》 {形}充実して盛んなさま。 {形}おおい(オホシ)。中身がつまっておおい。ゆたかなさま。「殷阜インプ」「士与女、殷其盈矣=士ト女ト、殷クシテソレ盈テリ」〔→詩経「殷殷インイン」とは、悲しみがいっぱいになるさま。「出自北門、憂心殷殷=北門ヨリ出ヅレバ、憂心殷殷タリ」〔→詩経{名}中国古代の王朝名。湯トウ王が夏カの桀ケツ王を滅ぼしてたて、はじめ黄河デルタの済水のほとりを中心として、亳ハクに都を置いた。のち盤庚バンコウが、都を今の河南省安陽市小屯(この遺跡が殷墟インキョ)に移してから、国を殷と改めた。紂チュウ王のとき(前一〇三〇年ごろ)、周の武王に滅ぼされた。▽殷の人自身は、商といった。→商 {形}穏やかでねんごろなさま。〈同義語〉→慇{名・形}あかい(アカシ)。黒みがかった赤色のこと。また、その色をおびているさま。「殷紅アンコウ」 インタリ{形}雷や、大砲の重々しい音。また、その形容。「殷其雷、在南山之陽=殷トシテソレ雷ハ、南山ノ陽ニ在リ」〔→詩経〕 《解字》 会意。殷の字の左の部分は、身の字の逆形。身は、身ごもって腹の大きい姿を描いた象形文字。身の逆形も身ごもって腹の大きいことを示す。殷は「身の逆形+殳(動詞の記号)」で、腹中に胎児をかくす動作を示す。転じて、中にものがいっぱいつまっている、充実しているの意をあらわす。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

漢字源 ページ 2398 での単語。