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【済】🔗🔉

【済】 11画 水部 [六年] 区点=2649 16進=3A51 シフトJIS=8DCF 【濟】旧字旧字 17画 水部 区点=6327 16進=5F3B シフトJIS=E05A 《常用音訓》サイ/す…ます/す…む 《音読み》 サイ/セイ/ザイ〈j・j〉 《訓読み》 すます/すくう(すくふ)/なす/わたる/わたす/すむ 《名付け》 いつき・お・かた・さだ・さとる・すみ・ただ・とおる・なり・なる・まさ・ます・やす・よし・わたす・わたり・わたる 《意味》 {動}すくう(スクフ)。不足を補って、平等にならす。困っている者に当てがって、水準の線までそろえてやる。「救済」「経世済民ケイセイサイミン(世の中を調整して人民の生活のでこぼこをなくする)」「博施於民而能済衆=博ク民ニ施シテヨク衆ヲ済フ」〔→論語{動}なす。でこぼこや過不足を調整する。ととのえてまとめあげる。「済美=美ヲ済ス」「無済於事=事ニ済ス無シ」 {動}わたる。わたす。川や難路を無事に通り切る。また、通す。 セイス{動}障害を除いてうまく調整する。「鑿河八十里以済不通=河ヲ鑿ツコト八十里モッテ不通ヲ済ス」〔→枕中記{名}やりくり。「取済於一時=済ヲ一時ニ取ル」〔→欧陽脩{名}川名。済水。河南省済源県に源を発し東南に流れて黄河にはいる。下流は大小の支流にわかれる。昔は黄河本流と並行して東流し、渤海ボッカイに注いだ。▽河水を調整して流したので済という。 「済済セイセイ・サイサイ」とは、数多くそろっていてりっぱなさま。「済済多士=済済タル多士」〔→詩経〔仏〕「済度サイド」とは、仏道によって人を極楽へわたすこと。 〔国〕すむ。終わる。また、うまくやりすごす。 《解字》 会意兼形声。齊(=斉)の原字は、物がでこぼこなくそろったさまをあらわす象形文字。濟は「水+音符齊」で、川の水量を過不足なく調整すること。調整してそろえる意を含む。→斉 《単語家族》 儕セイ(そろった仲間)劑サイ・セイ(=剤。そろえて切る)齋サイ(=斎。起居をきちんとととのえる)などと同系。 《類義》 →渡 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

漢字源 ページ 2570 での単語。