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【若】🔗⭐🔉
【若】
8画 艸部 [六年]
区点=2867 16進=3C63 シフトJIS=8EE1
《常用音訓》ジャク/ニャク/も…しくは/わか…い
《音読み》 ジャク
/ニャク
/ジャ
/ニャ
〈ru
〉〈r
〉
《訓読み》 もしくわ/わかい(わかし)/なんじ(なんぢ)/したがう(したがふ)/かくのごとき/その/もしくは/もし/ごとし
《名付け》 なお・まさ・よし・より・わか・わく
《意味》
{形}わかい(ワカシ)。からだが柔らかい。しなやかでわかい。〈対語〉→老。「老若ロウジャク/ロウニャク」
{名}しなやかな桑の木。また、柔らかい菜や草。
{代}なんじ(ナンヂ)。二人称の代名詞。あなた。きみ。〈類義語〉→汝ジョ。「吾翁即若翁=吾ガ翁ハスナハチ若ノ翁ナリ」〔→史記〕
{動}したがう(シタガフ)。なびいてしたがう。「下上不若=下モ上モ若ハズ」「有若ユウジャク(順調な、めでたい)」「不若フジャク(したがわない魔物)」
{指}かくのごとき。その。前文を受けて、その、そのような、などの意をあらわす指示のことば。〈類義語〉→而・→然。「君子哉、若人=君子ナルカナ、カクノゴトキ人」〔→論語〕
{接続}もしくは。A若B(AもしくはB)の形で用い、AかまたはBとの意。〈類義語〉→如。「四十若五十=四十若シクハ五十」
{接続}もし。仮定をあらわすことば。〈類義語〉→如。「若有疾風迅雷甚雨則必変=若シ疾風迅雷甚雨有レバスナハチ必ズ変ズ」〔→礼記〕
{動}ごとし。判断をあらわすことば。…のようだ。〈類義語〉→如。「若是(=如此。かくのごとし)」「若火之始然、泉之始達=火ノ始メテ然エ、泉ノ始メテ達スルガゴトシ」〔→孟子〕
{助}疑問詞を組みたてることば。▽如に当てた用法。「奚若(=何如)=イカン」「若何(=如何)=イカン」「若之何不弔=コレヲイカンゾ弔セザルヤ」〔→左伝〕
{助}形容詞を組みたてることば。〈同義語〉→然・→如。「自若」「瞠若ドウジャク」
{名・形}しなやかな干し草。草やひげのたれたさま。
「若干ジャッカン」「若箇ジャッコ」とは、数量がそれほど多くなく、はっきりしないこと。いくつか。いくらか。
「般若ハンニャ」とは、多くの迷いを去って悟りを開く最上の知恵。▽梵語ボンゴの音訳。
《解字》
象形。しなやかな髪の毛をとく、からだの柔らかい女性の姿を描いたもの。のち、草かんむりのように変形し、また口印を加えて若の字となった。しなやか、柔らかく従う、遠まわしに柔らかくゆびさす、などの意をあらわす。のち、汝ジョ・如ジョとともに、「なんじ」「それ」をさす中称の指示詞に当てて用い、助詞や接続詞にも転用された。
《単語家族》
女ジョ(しなやかな女性)
茹ジョ(柔らかい菜)
弱ジャク(柔らかい)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語























漢字源 ページ 3728 での【若】単語。