【天意】 テンイ 「天心」と同じ。帝王の意志。

【天楽】 テンガク 天上から聞こえてくる音楽。宮中で演奏される音楽。テンラク 自然と合致し調和のとれた楽しみ。〔→荘子〕

【天業】 テンギョウ 帝王が行う政治上の事業。帝業。

【天鼓】 テンコ 天上のつづみ。雷。星の名。

【天瑞】 テンズイ 天がくだす、めでたいしるし。『天祥テンショウ』

【天誅】 テンチュウ 天が行う罰。また、有徳の人物が天にかわって行う罰。「天誅造攻、自牧宮＝天誅攻ムルコトヲ造スハ、牧宮ヨリス」〔→孟子〕

【天幕】 テンマク 天井に張って飾りとする幕。雨露・寒暑を防ぐために張る円錐エンスイ形や屋根の形をした布製のおおい。テント。

【天路】 テンロ 天の法則。天子の政道。天への道。

【天維】 テンイ 天をささえるおおづな。転じて、国家を成立させるおおもとのこと。

【天蓋】 テンガイ 地をおおう空。天。▽「淮南子」原道訓から。つりさげたきぬがさ。仏像や棺の上をおおうきぬがさ。〔国〕虚無僧コムソウがかぶるあみがさ。

【天語】 テンゴ 天子のことば。「天語丁寧猶記爾＝天語丁寧ニシテナホナンヂヲ記ス」〔→袁宏道〕

【天際】 テンサイ 天の果て。空のかなた。「唯見長江天際流＝タダ見ル長江ノ天際ニ流ルルヲ」〔→李白〕

【天罰】 テンバツ 天が下す罰。『天刑テンケイ』

【天網】 テンモウ 天が悪人を捕らえるために張り巡らす網。

【天網恢恢疎而不失】 テンモウカイカイソニシテウシナワズ〈故事〉天網は広大で目があらいようだが、すくいもらすことはない。悪人は必ず捕らえられるということ。〔→老子〕

【天領】 テンリョウ〔国〕天皇の領地。江戸時代、幕府直轄の領地。