【天都】 テント 天の神のいる所。また、天。「太乙近天都＝太乙天都ニ近シ」〔→王維〕天子の都。星の名。

【天堂】 テンドウ 神のいる天上の宮殿。唐の則天武后がつくった宮殿の名。〔仏〕極楽世界。「此非天堂縁、純是地獄滓＝コレ天堂ノ縁ニアラズ、純ラコレ地獄ノ滓ナリ」〔→寒山〕

【天理】 テンリ 天地自然の原理。万物が調和を保つ正しい筋道のこと。「依乎天理批大郤＝天理ニ依リ大郤ヲ批ス」〔→荘子〕天然の本性。人の正しい道理を備えている本性のこと。〔→礼記〕

【天運】 テンウン 「天命」と同じ。「天運苟如此、且進杯中物＝天運イヤシクモカクノゴトクンバ、カツハ杯中ノ物ヲ進メン」〔→陶潜〕天体の運行。『天歩テンポ』

【天鈞】 テンキン ＝天均。自然の平等の原理。〔→荘子〕極北の地。

【天策】 テンサク 星の名。すぐれた策略。

【天象】 テンショウ 天体の現象。

【天晴】 アッパレ・アワレ〔国〕すぐれてみごとなこと。ほめるときにいうことば。

【天属】 テンゾク 天然の関係。父子・兄弟のつながりのこと。「天性」と同じ。

【天朝】 テンチョウ 朝廷の尊称。

【天統】 テントウ 天の正しい秩序。天子の血統。周代の暦の名。

【天道】 テンドウ 天の道理。自然の法則のこと。「夫子之言性与天道、不可得而聞也＝夫子ノ性ト天道トヲ言フハ、得テ聞クベカラザルナリ」〔→論語〕天地を主宰する神。「天道無親、常与善人＝天道ハ親無シ、常ニ善人ニ与ス」〔→老子〕天の運行。天体の現象による占い。テントウ〔国〕太陽。

【天然】 テンネン 人の作為が加わらず、自然のままであること。うまれつき。「天然二寸魚＝天然二寸ノ魚」〔→杜甫〕人の力ではどうにもならない状態。造化の神。

【天遊】 テンユウ 自然と親しみ、自由であること。〔→荘子〕天子が野山に出て遊ぶこと。