【奇崛】 キクツ 山の険しいさま。詩文が奇抜ですぐれているさま。

【奇習】 キシュウ めずらしい風習。

【奇術】 キジュツ 不思議な術。〔国〕人の目を巧妙にまどわし、普通では不可能なことをやって見せること。また、その術。

【奇偉】 キイ すぐれて、りっぱなこと。「太史公、疑子房以為、魁梧奇偉＝太史公、子房ヲ疑ヒテオモヘラク、魁梧奇偉ナリト」〔→蘇軾〕

【奇遇】 キグウ 思いがけない巡りあい。『奇覯キコウ』

【奇觚】 キコ めずらしい書物。奇書。▽「觚」は、字を書くのに用いた竹の札。

【奇勝】 キショウ めずらしくてすぐれたけしき。不意をついて、敵に勝つ。『奇景キケイ・奇捷キショウ』〔→孫子〕

【奇絶】 キゼツ すぐれていてめずらしい。「光景両奇絶＝光景両ツナガラ奇絶」〔→李白〕

【奇智】 キチ ＝奇知。すぐれた知恵・考え。

【奇禍】 キカ 思いがけない災い。〈対語〉奇福。

【奇瑞】 キズイ めでたいことの不思議なしるし。霊妙な吉兆。「万物育則奇瑞出＝万物育セバスナハチ奇瑞出ヅ」〔→論衡〕

【奇数】 キスウ 偶数に対して、二で割り切れない整数。不思議な方術。

【奇跡｛蹟｝】 キセキ 常識では考えられない不思議な出来事。人知を越えためずらしい現象。

【奇羨】 キセン・キエン あまり。余分。利益。

【奇想】 キソウ 人が思いもよらない思いつき。奇抜な着想。奇思。

【奇想天外】 キソウテンガイ〔国〕普通の人の想像もつかないようなめずらしいこと。

【奇福】 キフク 思いがけず得た幸福。〈対語〉奇禍。

【奇聞】 キブン めずらしいうわさや、話。

【奇縁】 キエン 不思議なえにし。思いもよらないつながり。

【奇趣】 キシュ めずらしい趣。変わった思いつき。妙趣。