【奇言】 キゲン 内容のめずらしいことば。『奇語キゴ』

【奇抜】 キバツ 非常にすぐれている。〔→世説〕思いもよらないこと。

【奇兵】 キヘイ 敵を不意に襲う兵。また、そのようにして攻撃する兵法。

【奇妙】 キミョウ めずらしくて不思議なこと。非常に巧みなこと。めずらしく、すぐれている。

【奇怪】 キカイ あやしくて不思議である。〔俗〕普通と違って、めずらしいこと。キッカイ〔国〕あやしくてとがめるべきこと。けしからぬこと。

【奇奇怪怪】 キキカイカイ 非常にあやしくて、不思議なこと。非常に風変わりなこと。〔→韓愈〕

【奇邪】 キジャ よこしまなこと。〔→礼記〕

【奇服】 キフク 普通と違っている衣服。「余幼好此奇服兮＝余幼クシテコノ奇服ヲ好メリ」〔→楚辞〕

【奇計】 キケイ 人の意表をついた計略。『奇策キサク・奇謀キボウ』

【奇骨】 キコツ 一般の人と違った骨相。風変わりですぐれた気風や性格。節操を変えないすぐれた人物。

【奇峭】 キショウ 山などが険しくそびえたつさま。「其山貌太奇峭＝ソノ山貌ハナハダ奇峭」〔→頼山陽〕

【奇挺】 キテイ ぬきんでてすぐれている。▽「挺」は、ぬきんでる。「奇挺之才」

【奇特】 キトク 非常にすぐれていること。〔俗〕不思議なこと。キドク〔国〕行い・心がけが思いもかけずすぐれていること。▽キトクとも読む。不思議なしるし。

【奇峰】 キホウ めずらしい形の峰。

【奇異】 キイ 異常でめずらしいこと。

【奇貨】 キカ めずらしい品物。

【奇貨可居】 キカオクベシ〈故事〉めずらしい品物は、大きな利益を得られるので、だいじにしまっておいて、よい機会を待つのがよい。よい機会に乗じることのたとえ。▽秦シンの呂不韋リョフイが、趙チョウの国に人質となっていた秦の王子子楚シソを奇貨とし、奇貨はだいじにとっておくべきであるとして、これを助け、のちに子楚が秦の王となったとき、呂はその大臣になった故事から。〔→史記〕