【女君】 ジョクン めかけが夫の正妻を呼ぶことば。〔→儀礼〕皇后のこと。『女主ジョシュ』

【女形】 オヤマ〔国〕歌舞伎で、女役を演じる男の役者。

【女児】 ジョジ 若い女の子。小娘。「洛陽女児惜顔色＝洛陽ノ女児顔色ヲ惜シム」〔→劉希夷〕蚕のこと。

【女弟】 ジョテイ 姉を女兄というのに対して、妹。「李園乃与其女弟謀＝李園スナハチソノ女弟ト謀ル」〔→史記〕

【女巫】 ジョフ 神のお告げを伝えたり、祈り・舞などをする女。みこ。「女巫澆酒雲満空＝女巫酒ヲ澆ゲバ雲空ニ満ツ」〔→李賀〕

【女伶】 ジョレイ 女の楽人。▽「伶」は、楽人。

【女官】 ジョカン・ニョカン 宮中に仕える女。

【女房】 ジョボウ 女のへや。ニョウボウ〔国〕宮中でへやを与えられていた高位の女官。転じて、身分の高い人に仕える女。女。妻。

【女垣】 ジョエン 城壁の上につくられた低いかきね。ひめがき。『女牆ジョショウ』「女垣棲烏起＝女垣棲烏起ツ」〔→李賀〕

【女郎】 ジョロウ 少女。「不知木蘭是女郎＝木蘭ノコレ女郎ナルヲ知ラズ」〔古楽府〕〔国〕売春婦。遊女。メロウ〔国〕女をののしっていうことば。〈対語〉野郎。

【女郎花】 ジョロウカ 木蓮モクレンの別名。こぶしの別名。オミナエシ 。〔国〕秋の七草の一つ。おみなえし科の多年草。敗醤ハイショウとも。

【女院】 ニョイン・ニョウイン〔国〕天皇の生母、または女御ニョウゴ・内親王などで、仏門にはいり、門院の称号を持つ者をさす。

【女家】 ジョカ ナンジノイエとついでいく、夫の家。嫁入りさき。▽「女」は、汝。「往之女家、必敬必戒、無違夫子＝往キテ女ノ家ニ之カバ、必ズ敬ミ必ズ戒メ、夫子ニ違フナカレ」〔→孟子〕嫁の実家。嫁の生家。