【春泥】 シュンデイ 春のぬかるみ。

【春栄】 シュンエイ 春の花。時めいて栄えること。『春英シュンエイ』

【春秋】 シュンジュウ 春と秋。年月。〈類義語〉夏臘カロウ。転じて、年齢。〔→楚辞〕

【春秋時代】 シュンジュウジダイ「春秋」に書かれている時代の意であるが、歴史的には、普通、周が都を洛陽ラクヨウに移した東遷（前七七〇）から、晋シンが韓カン・魏ギ・趙チョウの三国に分裂する（前四〇三）までをいう。▽そのあとの戦国時代との境界については異説もある。

【春秋高】 シュンジュウタカシ〈故事〉年とっている。「王之春秋高＝王ノ春秋高シ」〔→国策〕

【春秋富】 シンジュウトム〈故事〉残った年月がたくさんある。年の若いことをいう。「富於春秋＝シュンジュウにとむ」とも。〔→史記〕

【春風】 シュンプウ 春の風。春の暖かい風。「春風江上路＝春風江上ノ路」〔→高啓〕人がらのなごやかさ、恵みの深さなどのたとえ。

【春宮】 シュンキュウ・トウグウ 皇太子の宮殿。転じて、皇太子のこと。▽「はるのみや」とも読む。〈類義語〉東宮。『春坊シュンボウ』春の神のやしろ。

【春筍】 シュンジュン 春のたけのこ。細い手の指。美人の指のたとえ。『春筍シュンジュン』

【春宵】 シュンショウ 春の夜。「春宵一刻値アタイ千金」〔→蘇軾〕

【春眠】 シュンミン 春の夜の眠り。「春眠不覚暁＝春眠暁ヲ覚エズ」〔→孟浩然〕

【春容】 シュンヨウ 春のけしき。「春容捨我去＝春容我ヲ捨テテ去ル」〔→李白〕

【春陰】 シュンイン 花ぐもり。春がすみ。

【春情】 シュンジョウ 春ののどかな心持ち。男女間の恋愛の感情。

【春望】 シュンボウ 春のながめ。春の景色。