【時雨】 ジウ ちょうどよいときに降る雨。「若時雨降＝時雨ノ降ルガゴトシ」〔→孟子〕シグレ〔国〕秋の末ごろ、降ったりやんだりしながら降る雨。

【時宜】 ジギ ほどよいころあい。もっとも都合のよい適当なとき。『時義ジギ』

【時享】 ジキョウ 春・夏・秋・冬の四時シジに、供物を供えて祖先をまつること。

【時効】 ジコウ 法律で、一定の期間がすぎたため権利・義務が生じたりなくなったりすること。

【時事】 ジジ その時その時の出来事。「表六国時事＝六国ノ時事ヲ表ス」〔→史記〕現代の出来事。最近の社会情勢。

【時食】 ジショク 四季の食べ物。〔→中庸〕ジジキ〔仏〕正午前の食事。

【時風】 ジフウ 時節に応じて吹く風。その時の風俗。

【時時】 ジジ ときどき。いつも。常に。しょっちゅう。「時時聞鳥語、処処是泉声＝時時鳥語ヲ聞キ、処処コレ泉声」〔→白居易〕

【時病】 ジヘイ その時代の悪い風習。

【時流】 ジリュウ 当時の風潮。時勢の動き。当時の人。時人。

【時習】 ジシュウ 時にあたって復習する。また、常に練習する。▽「論語」学而篇の「学而時習之＝学ンデ時ニコレヲ習フ」から。その時代のならわし。『時俗ジゾク』

【時羞】 ジシュウ その時節の食べ物。また祭りに、その時節の物を供えること。「使建中遠具時羞之奠、告汝十二郎之霊＝建中ヲシテ遠ク時羞ノ奠ヲ具ヘ、汝十二郎ノ霊ニ告ゲシム」〔→韓愈〕

【時鳥】 ジチョウ その時節に鳴く鳥。▽日本では、「ほととぎす」にこの字を当てる。

【時望】 ジボウ 当時の人望。世の人気。

【時務】 ジム 時局に応じて第一にしなければならないつとめ。〔→蜀志〕四季おりおりになさねばならない農業の仕事。〔→国語〕

【時運】 ジウン その時の世の成り行き。時勢の動き。「如何蓬廬士、空視時運傾＝イカナレバ蓬廬ノ士ハ、空シク時運ノ傾クヲ視ツムルヤ」〔→陶潜〕