【玉面】 ギョクメン 他人の顔の敬称。〔→公羊〕玉のような顔。美しい顔のこと。

【玉郎】 ギョクロウ 仙人センニンの世界で、身分の高い仙人に仕える役人。妻が夫をいうことば。女が愛人をいうことば。

【玉骨】 ギョッコツ 人の高潔な風格のたとえ。梅の木のこと。美人の死がい。

【玉座】 ギョクザ 天子のすわる所。

【玉屑】 ギョクセツ 玉の粉末。不老長寿の仙人センニンになる薬として用いられる。

【玉帯】 ギョクタイ 玉で飾ったりっぱな帯。身分の高い役人が身につける。「不知官高卑、玉帯懸金魚＝官ノ高卑ヲ知ラズ、玉帯ニ金魚ヲ懸ケタリ」〔→韓愈〕

【玉容】 ギョクヨウ 美しい容姿。「玉容寂寞涙闌干」〔→白居易〕

【玉竜】 ギョクリュウ・ギョクリョウ 玉を刻んで竜の形につくったもの。剣のこと。雪のつもった枝のこと。

【玉液】 ギョクエキ 道家で、飲めば不老長寿を得るという液体。『玉漿ギョクショウ』うまい酒。美酒。

【玉釵】 ギョクサイ 玉でつくったかんざし。また、玉をちりばめたかんざし。「玉釵恩重是前生＝玉釵恩重キハコレ前生」〔→呉偉業〕

【玉趾】 ギョクシ 人の足の敬称。おみあし。

【玉章】 ギョクショウ 他人の詩文・手紙の敬称。『玉簡ギョッカン』

【玉雪】 ギョクセツ 雪の美称。物が清らかなことのたとえ。

【玉帳】 ギョクチョウ 玉の飾りのあるとばり。美しいとばりのこと。将軍の陣営のとばり。

【玉笛】 ギョクテキ りっぱなふえ。「誰家玉笛暗飛声＝誰ガ家ノ玉笛ゾ暗ニ声ヲ飛バス」〔→李白〕