【偃月刀】 エンゲツトウ 中国古代の武器。なぎなたに似ている。▽刃が偃月（弓張月）の形をしていることから。

【偃甲】 エンコウ かぶとをふせおいて使わない。戦争をやめること。『偃革エンカク』

【偃仰】 エンコウ・エンギョウ ふしたり仰いだり、寝たりおきたりする。時勢に従って、運がよくなって栄えたり、悪くなって衰えたりすること。〔→荀子〕横になってのんびりしていること。

【偃兵】 エンペイ・ヘイヲフス 武器をふせおいて使わない。戦争をやめること。〔→荘子〕

【偃臥】 エンガ 横になって寝る。

【偃武】 エンブ・ブヲフス 武器をしまって、使わないでおく。戦争をやめること。「偃武修文＝武ヲ偃セテ文ヲ修ム」〔→書経〕『偃戈エンカ・ホコヲフス』

【偃草】 エンソウ 風が草をなびかせたおす。▽人民を教化することにたとえることもある。▽「論語」顔淵篇の「君子之徳風、小人之徳草、草上之風必偃＝君子ノ徳ハ風、小人ノ徳ハ草、草コレニ風ヲ上フレバ必ズ偃ル」から。

【偃息】 エンソク 寝ころんで休む。物事が終わりになる。

【偃然】 エンゼン 安らかなさま。身を横たえて休息するさま。「或偃然北首＝或イハ偃然トシテ北ニ首カフ」〔→韓愈〕