【蠹書】 トショ 虫が食った書物。書物を虫干しすること。

【蠹魚】 トギョ 虫の名。衣類や書物を食い破る。しみ。紙魚。衣魚。いつも本ばかり読んでいる者をあざけっていうことば。

【蠹蝕】 トショク 虫が食う。むしばむ。「精銅不蠹蝕＝精銅蠹蝕セズ」〔→梅尭臣〕

【蠹簡】 トカン 虫が食った書物。『蠹編トヘン』「蠹簡要籤整＝蠹簡籤整スルヲ要ス」〔→黄庭堅〕

【血】 6画　血部　［三年］ 区点=2376　16進=376C　シフトJIS=8C8C 《常用音訓》ケツ／ち 《音読み》　ケツ／ケチ〈xu・xi〉 《訓読み》　ち／ちぬる 《名付け》　ち 《意味》 ｛名｝ち。人や動物の心臓から出て、全身に栄養分を送り、不用物を排泄ハイセツ器官へと送る液体。血液。▽漢方医学では、血を陰性と考えて栄養を含むものとし、気を陽性と考えて活力を与えるものとし、あわせて血気という。「貧血」「出血」「鮮血（まっかななま血）」 ｛動・名｝ちぬる。血をぬる。また、祭礼に動物のいけにえの血をそなえる。また、その祭り。「血祭」 ｛名・形｝血のつながった間がら。また、血のつながった。〈類義語〉→肉。「血肉」「血縁」 ｛形・名｝血を流すように激しい。血みどろの。血のにじむ涙や、つば。「血涙」「啼血テイケツ（血をはくほどに声をしぼってなく）」「血戦」「血本（血みどろの苦労でためたもとで）」「戦士為陵飲血＝戦士ハ陵ノ為ニ血ヲ飲ム」〔→李陵〕 《解字》 象形。深い皿サラに、祭礼にささげる血のかたまりを入れたさまを描いたもので、ぬるぬるとして、なめらかに全身を回る血。 《単語家族》 滑（なめらか）と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語