【適所】 テキショ その人に適した地位や職業。「適材適所」

【適性】 テキセイ セイニカナウ物事がその人の性質にぴったりとあっていて、ふさわしい。「適性営花石＝性ニ適ヒテ花石ヲ営ム」〔→袁宏道〕〔国〕その物事にむいている性質や能力。

【適卒】 テキソツ 罰として遠くの守備隊へやられた兵士。〈類義語〉謫卒タクソツ。

【適長】 テキチョウ ＝嫡長。本妻のうんだ長男。

【適室】 テキシツ・チャクシツ おもてざしき。＝嫡室。正妻のこと。

【適俗】 テキゾク・ゾクニカナウ 世間のしきたりにあう。世俗的で低級なこと。「少無適俗韻＝少キヨリ俗ニ適フノ韻無シ」〔→陶潜〕

【適度】 テキド 物事のちょうどほどよい程度。

【適帰】 テッキ あるべき所へいって身をおちつける。「我安適帰矣＝我イヅクニカ適帰セン」〔→史記〕

【適従】 セキジュウ・テキジュウ そこへいって従う。たよりにして従うこと。

【適庶】 テキショ・チャクショ ＝嫡庶。正妻の子と、めかけの子。嫡子と庶子。

【適莫】 テキバク その物事に心をむけ熱中することと、その物事をきらうこと。▽一説に、特に気にいることと、特にこばむこと。「論語」里仁篇の「君子之於天下也、無適也、無莫也、義之与比＝君子ノ天下ニオケルヤ、適モ無ク、莫モ無シ、義ニコレトモニシタシム」から。

【適然】 テキゼン たまたま。偶然。「故有術之君、不随適然之善、而行必然之道＝故ニ術有ルノ君ハ、適然ノ善ニ随ハズシテ、必然ノ道ヲ行フ」〔→韓非〕あたりまえであること。当然。

【適意】 テキイ・イニカナウ 自分の思いどおりになる。気にいること。

【適嗣】 テキシ・チャクシ ＝嫡嗣。正妻のうんだ、あとつぎのむすこ。

【適確】 テキカク〔国〕確かなこと。▽「的確」の当て字。

【適齢】 テキレイ 物事をするように定めた規定にあてはまる年齢。〔国〕結婚をするのにちょうどよい年齢。