【刀山剣樹】 トウザンケンジュ〔仏〕酷刑の一つ。刀剣を山や樹のようにさかさまにたて、その上を渡らせる刑。▽地獄の描写によくあらわれる。

【刀尺】 トウシャク・トウセキ〈故事〉はさみと、ものさし。転じて、裁縫のこと。「寒衣処処催刀尺＝寒衣処処刀尺ヲ催ス」〔→杜甫〕人の才能をおしはかって任免することのたとえ。〔→晋書〕

【刀布】 トウフ 刀貨と布銭。ともに中国古代の青銅製の貨幣。形がそれぞれ刀子とくわ（布）に似ている。

【刀圭】 トウケイ 薬を盛るさじ。薬匙ヤクシ。転じて、医術のこと。

【刀圭家】 トウケイカ 医者。

【刀自】 トウジ 老母。また、中年以上の女を尊敬していうことば。▽婦の古字である負を分解して、誤用されたものといわれる。トジ〔国〕昔、宮中の内侍所ナイシドコロなどで、雑役をつとめた女官のこと。家事をつかさどる女。主婦。老女の尊称。

【刀把】 トウハ 刀のつか。

【刀兵】 トウヘイ 刀。また、広く、武器。戦争。

【刀室】 トウシツ『刀削トウショウ・刀鞘トウショウ』刀を入れるさや。

【刀泉】 トウセン 古代の貨幣。▽刀銭（ぜに）が泉のように世にゆきわたるようにということから。

【刀俎】 トウソ 包丁と、まないた。「人方為刀俎、我為魚肉＝人ハ方ニ刀俎タリ、我ハ魚肉タリ」〔→史記〕きわめて危険な場所や境遇。

【刀貨】 トウカ 中国古代の青銅製の貨幣。刀の形をしている。