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【韻鏡】🔗🔉

【韻鏡】 インキョウ〈書物〉作著、成立年代ともに不詳。唐代の漢語の発音を四九枚の図式に整理した音韻図。唐代にその原形ができていたが、今の形となったのは北宋ホクソウのころである。南宋の張麟之チョウリンシが1161年に書いた序文がついている。唐代にサンスクリットの音韻学が中国に紹介され、おもに僧の間で漢語の音系を整理することが試みられた成果である。本書は中国では失われ、日本に保存された、いわゆる佚存イツゾン書の一つで、江戸時代には漢字音の研究のため利用された。

【響】人名に使える旧字🔗🔉

【響】 人名に使える旧字 20画 音部 [常用漢字] 区点=2233 16進=3641 シフトJIS=8BBF 《常用音訓》キョウ/ひび…く 《音読み》 キョウ(キャウ)/コウ(カウ)〈xing〉 《訓読み》 ひびく/ひびき 《名付け》 おと・なり・ひびき 《意味》 {動}ひびく。空気に乗って、音のふるえがあちこちに伝わる。振動が伝わって他のものを動かす。〈対語〉→応。「響動」「影響」 {名}ひびき。伝わる音の振動。転じて、媒体によって伝わる振動。「反響」「音響」 〔国〕ひびく。ひびき。世の中の評判。「世の響き」 《解字》 会意兼形声。卿ケイは「人の向きあった姿+皀(ごちそう)」で、向きあって会食するさま。饗キョウの原字。郷は「邑+音符卿の略体」の会意兼形声文字で、向きあったむらざと。視線や方向が空間をとおって先方に伝わる意を含む。響は「音+音符郷」で、音が空気に乗って向こうに伝わること。 《単語家族》 向コウ(空間をとおしてむかう)嚮キョウ(空間をとおしてむかう)香コウ(空気に乗って伝わるかおり)などと同系。 《参考》 人名に旧字使用可。旧字の総画数は22画。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

【響応】🔗🔉

【響応】 キョウオウ こちらの音声に向こうが応じるように、人の呼びかけにこたえて、すばやく行動をおこすこと。「天下雲会而響応=天下雲ノゴトク会リテ響キノゴトク応フ」〔→賈誼

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