【鬱郁】 ウツイク 模様や香りがふくよかにこもるさま。

【鬱紆】 ウツウ 山道などが曲がりくねるさま。「鬱悒ウツユウ」と同じ。

【鬱勃】 ウツボツ 中にたくわえた気力が盛んなさま。気持ち・思いが中にこもるさま。草木がこんもりと茂るさま。

【鬱律】 ウツリツ たちこめた煙などが、盛んにあがるさま。「池気鬱律＝池気ハ鬱律タリ」〔→杜甫〕声がこもったさま。地形がいりくんでいて険しいさま。曲がりくねったさま。

【鬱鬯】 ウッチョウ 香草の一つ。鬱金香ウッコンコウのこと。それをまぜて酒によい香りをつけるのに用いた。鬱金香をまぜてつくった香酒。祭りに用いた。

【鬱悒】 ウツユウ ＝鬱邑。心がむすぼれて、気持ちがはればれしないさま。「是以独鬱悒而与誰語＝ココヲモツテ独リ鬱悒トシテ誰トトモニカ語ラン」〔→司馬遷〕『鬱紆ウツウ』

【鬱情】 ウツジョウ はればれしない気持ち。

【鬱陶】 ウットウ・ウツヨウ 気がつまってはればれとしないこと。また、気がかりで気持ちがはればれしない。「鬱陶思君爾＝鬱陶トシテ君ヲ思フノミ」〔→孟子〕気候がむし暑く、はればれしないこと。〔国〕天気がはればれしない。気分がはればれしない。「鬱陶しい天気」

【鬱結】 ウッケツ 心がむすぼれて、むしゃくしゃする。こぶのようにふくれあがっていること。

【鬱然】 ウツゼン 草木のこんもりと茂るさま。気持ちがしずんではればれしないさま。ゆううつなさま。

【鬱悶】 ウツモン 気持ちがむすぼれて、もだえる。

【鬱塞】 ウッソク こもりふさがる。気持ちがむすぼれて、はればれしないこと。「我懐鬱塞何由開＝我ガ懐ノ鬱塞セルハナニニ由リテカ開カン」〔→高啓〕『鬱積ウッセキ』

【鬱滞】 ウッタイ 心がふさがって、動かないこと。物事がとどこおって動かないこと。